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2017年11月20日 (月)

地産地消、森の恵みに感謝し、「森の案内人」養成に向けた意見交換。「足尾は宝の山」、「森の宝物」探しに心が躍る

11月19日は遊動楽舎“みちくさ”を閉舎し、12時から「森の案内人」養成意見交換会を開催しました。会場は、日光市今市の里山に囲まれた閑静な住宅地にある鎌田スタッフのご自宅をお借りしました。

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2005年から足尾・臼沢の森への植樹をスタートし、現在では小さいながらも多くの生物の命の森へと生長しています。そして、松木、新松木、民衆の杜と多くの植林ボランティアの皆さんと一緒に森づくりをし、それぞれの杜が「本物の森」を目指し生長を続けています。

足尾の森は足尾銅山跡地を訪れている方々に様々な感動を与えているようです。当委員会が育てている森もその一つですが、この感動を未来を生きる知恵として体得していただくために、足尾周辺の森(自然)を案内できる「森の案内人」養成に向けて、森びとの「強者」のみなさんから意見をいただきました。

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当月は高橋副理事長、鎌田スタッフ、松村スタッフの誕生月でもあり、誕生月祝いを兼ねた食事会も企画し、参加者は「地産地消」の料理を一品持参することとしました。

事務局、スタッフが腕によりをかけて作った「森の恵み」がテーブルの上を埋め尽くし、「盆と正月とお祭りの日がかさなったようだ」と声が上がりました。

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木炭でじっくりと焼き上げられた那珂川清流のアユの塩焼き、アユの唐揚げ、日光産根菜類サラダ。

 

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先人の知恵を生かした保存食の芋がらの煮物、新潟県の山奥で採れたワラビの煮物。

 

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栃木県人が愛するモロ(モウカサメ)の煮つけ、茨城県のレンコン、漬物など愛情こもった料理と舞茸おこわ、日光の地粉で打った新そばに舌つつみをうち、長い年月をかけて大地にろ過された伏流水を使った純米酒やワインなども少しいただき、森から学んだ事を話し合いました。

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大地を耕し、土づくりをし、苗木を植え、育樹に精を出し、煙害によってはげ山となった斜面に徐々に森がよみがえっていることは目で見て確認をすることができます。 

しかし、「なぜ私たちは足尾の森作業に行っているのか」を考えたときに、なかなか意見が出ませんでした。

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かつて足尾の山は銅や金、銀を産出し「宝の山」でした。その代償は「公害」として「自然」に大きな被害を与えましたが、先人の努力により当委員会が植樹活動のできる基礎を築いてくれました。私たちは「新たな『宝の山』の宝探しを行っているのではないか」という意見が出され、一同納得。次年度「森の案内人」養成に取り組み、森とものみなさんと一緒に「森の宝」探しが出来るよう研鑽をしていきます。

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本日の参加者は、鎌田ご夫妻、鈴木イツ子さん、小井土ご夫妻、高橋、唐澤、加賀、橋倉、松村宗、仁平、清水、水落、松井、小黒、宮原、福原の17名でした。

(報告者:清水 卓)

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