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2017年6月 1日 (木)

只見町布沢集落で散策道の草刈り、現代社会の課題と向き合う心を耕しました

限界集落、休耕田、里山や田畑が荒れ放題、空き家が・・・云々と言われている社会に初めて向き合っている私たち。その地域では人々の営みが綿々とありますが不安も多い。反面、生物社会ではその不安が本来の社会に近づいているかもしれない。

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 この初めて経験している社会にどう向き合うのか、まずは現場に立ってみないことには何も分からない。そんなわけで、昨日(5/31)、当委員会のスタッフは只見町布沢集落のブナの森散策道の草刈りを手伝って、限界集落しつつある集落民の暮らしを体感してきた。

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 昨日は、12時30分に布沢簡易郵便局にスタッフ9名が集合。「恵みの森」入り口で、大野理事から作業内容が紹介され、只見町の観光商工課・渡辺さんからはこの森の概況が案内された。

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 続いて、「癒しの森」の保護活動を20年間行っている刈屋晃吉さんから、約20年前にブナ林の伐採を止めさせたことが猛威を振るっている大雨でもこの森が集落民を守ってくれている話がされた。改めて森に生かされていることを実感した。

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 いよいよ遊歩道の整備作業が始まり、獣道になりつつある道の草木を刈った。作業目標地点に着くと、巨木ブナの倒木で川の流れを堰止めていたので、その倒木を伐って流れを確保した。戻る途中、清水を飲み、冷たく柔らかい清水に全員が「おいしい!」と言った。横にいた刈屋さんは「この味を知ってほしかった」、と嬉しそうであった。

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 2日目は、「癒しの森」に集合、ブナ林の中で刈屋さんからブナの森が育つ話を伺った。また、隣町の金山町民との協力で国有林のブナ林を保護してきたこと、森と生きてきた先人の暮らしの話しを聞いた。2時間程のブナの森の散策はあっという間でしたが、ブナがつくりだす爽やかな空気を味わい、町の喧騒が頭から自然に忘れ去り、身体も心もリフレッシュできた。

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 その後は、東京から布沢集落に住居を移して集落民と“新しいふるさとづくり”をしている松崎さんの案内で、6年前の豪雨で不通となっている只見線の現状が紹介され、JR只見線を復活と集落の活性化へ向けた松崎さんたちの支援活動も熱く語られた。松崎さんありがとうございました。

(報告 済賀正文)

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