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2017年1月22日 (日)

「保護」するのは「国益」でなく、生態系豊かな大地だ

大寒が過ぎ、厳冬を迎える足尾松木沢。今年は荒廃地が白くなるのが早い気がする。土の中は雪が積もっている方が温かいから、土壌動物や根には居心地がよいかもしれない。

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 トランプさんは大統領就任後の政策の一つに“国境に壁を造る”という。第193回通常国会の施政方針演説をした安倍首相も「壁」を連発した。共通していることは、経済成長のために一方では「壁」を造り、他方では「壁」を打ち破っていくという。また、共通していたこと?は、地球温暖化対策を撤廃するトランプさん、安倍さんは施政方針演説で地球温暖化対策を一言も触れなかったように、生物社会の一員でいることが分かっていないようだ。

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 「壁」の中では干ばつで農作物生産の先行きが悪くなる。さらに、毎年、巨大ハリケーンによって何十万人が被災しているというのに、日本でも、毎年、局地的集中的が豪雨が暴れてライフラインや家などが壊されて暮らしが脅かされているというのに、その大きな要因が地球温暖化による海水温度上昇であるというのに、積極的な発言は両首脳からは聞くことはできなかった。命よりも「そろばん」(経済第一)が大事なようだ、と驚いた。

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 時には恐ろしいウィルスが国境を越えてくるが、人間も国境を越えた“支え合い、助け合い”によって命は育まれている。生きていく基盤は大地と海そして森である。「保護」するのは「国益」ではなく、命を育む生態系豊かな大地ではないか。(理事 髙橋佳夫)

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