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2017年1月10日 (火)

雪は冬の大切な友だち、友だちには心配りを!

 昨日は冬の友だちがやつてきた。各地ではその友に嫌気をもった方々が多かったらしい。雪は冬の友だちの大切な一人だ。

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 小生は冬の友を大歓迎した。足尾の仁平スタッフも冬の友を歓迎したという。10㌢ほどの積雪が苗床の落葉広葉樹に冷たい水を与えてくれた。乾いていた荒廃草地にも水が浸み込んだ。微生物や土壌分解動物たちも喜んでいるだろう。

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 友は、小生の森にも重い雪を積雪25㎝ほど連れてきた。アトリも冬の友だちを歓迎している様であった。

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 哲学者の内山節氏は、「森には人間の理解力をこえたさまざまな神秘があると思った気持ちも分かるような気がする。かつて森は霊力の降り注ぐ場所でもあり、ときに悪魔の棲むところであると考えられてきた。・・・自然の生き物たちは、人間と同じ回路で思考し行動しているのではないだろう。わからないままで良いではないか。たいしたものだと感心しながら、人間と異なる時空を生きている自然の生物たちと、友人でいられればそれで良いでのである。」(『森にかよう道』)、と書いている。

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 森は神秘的な友達である、と思う。だからこの友を大切にしたい。たとえ、雪で通行止めになっても、この友を憎んではならない。友達でいられることに感謝である。森はいのちを育んでくれる大切な友だから。

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 だから“この友を支配してやろう!、人間の都合でうまく利用してやろう!”などと考えてしまうとバチが当たる。友(森)と共に生きようとすればするほど、友(森)を衰弱させてしまう。でも私たちは友(森)と共に生きていかなければならない。だから友が元気でいてもらうために、友への心配り(我慢)が大切だ。(理事 高橋佳夫)

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