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2016年6月の17件の記事

2016年6月12日 (日)

「感謝状」を励みに、市民の命を育む元気な苗木を育てます

Dscf2229 6月9日、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭実行委員会が開催されました。会議では、3月27日に行われた第3回の植樹祭の事業報告、収支決算および第4回の植樹祭実施について話し合いました。また、会議の場で、当委員会は桜井勝延実行委員長から感謝状をいただきました。

Dscf2231 翌日の10日は、応援隊・岩橋さんを交えて、苗床の食害対策と苗木置き場の拡張、海風と塩害を対策の打ち合わせを行いました。(事務局長 小林 敬)

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Img_0224 そして昨日(11日)は、鎮守の森プロジェクトの箱崎氏を招いて、10時から育苗・育樹セミナーを開きました。

Img_0226 トロ箱で種から育ててきた苗をポットに移し替える鉢上げ方法を学びました。ポット苗用の土(土壌改良)、鉢替えの扱い方法や灌水の仕方についてアドバイスを受けました。

Dscf2232 これまでは撒水と草取りくらいの育苗でしたか、箱崎さんからのアドバイスを受けて、私たちは苗木に対する丁寧な作業の大切さを、改めて分かりました。

Img_0228 撒水にも植物の生育状態をよく観察しながらやさしく行うこと、苗分けには、深植えせずふんわり植えることなどを聞かされ、私たちは驚きました。

Img_0227 このセミナーの経験を活かし、元気な苗木を育てていく目標を誓い合いました。箱崎さん、ありがとうございました。(応援隊 東城敏男)

 

2016年6月 9日 (木)

森の防潮堤に植えた木々たちは元気に育っています

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Img_0198 私たちは、南相馬市と宮城県で森の防潮堤つくりの応援をしています。今日は、その様子をお知らせします。

Img_0195 梅雨に入りましたが、雨が降らない日々が続き、苗木が心配になったので昨日は散水に行きました。苗木たちの声を聞きながら、市民応援隊も自主的に育苗活動をできるようになってきました。渡部代表も2日おきに早朝から水撒きし、苗木に元気を与えています。

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Img_0199 昨日は、岩橋さんとタンクへの給水と水撒き・草刈りを行い、育苗場の整備・苗木のチェックを行いました。育苗場の周りには、ハクセキレイやトカゲが現れ、気持ちが癒されながら楽しい作業でした。(南相馬市 東城敏男)

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Imgp0751 4月24日、仙台市荒浜と名取市の「いのちの森」で育樹作業を行いました。名取では、草が小さなうちに除草しようと、汗を流しました。

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Imgp0732 また、タブ、アカガシ、スダジイ、シロダモ、ヤブツバキ、コナラなど60本ほどの補植を行いました。さらに、土壌改良も施しました。手伝ってくれたJREU仙台の組合員の皆さん、ありがとうございました。(宮城県 伊藤 均)

 東日本大震災から5年が経ちましたが、未来のいのちを育む森も元気に育っているようです。福島県、宮城県の“森とも”の皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

2016年6月 8日 (水)

人と動物が共に生きていく生物社会の我慢?

2016_0607_114519dscn2874 「梅雨入り」したせいか昨日の足尾はどんよりとした曇り空でした。中倉山も霧がかかり、一日中頂上を見ることが出来ませんでした。

2016_0607_142406dscn2880 毎週火曜日は「育樹・育苗の日」です。まずは、ポット苗にたっぷりと水を飲ませてやりました。5月21日の植樹祭以降、あまりお湿りが有りません。現場に入った私たちは、丁寧に植えてくれたた苗木が心配です。そこで鎌田スタッフと共に“民集の杜”の植樹後の苗木たちをチェックしてみると、弱っている苗木が何本か見受けられました。

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2016_0607_114404dscn2872 雨は作業には支障をきたすけれど、苗木達にとっては、恵みの雨です。なんとか雨が降って欲しい、と願いながら、昨日は150本の苗木を“松木の杜”に補植しました。

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2016_0607_131925dscn2878 ところで昨日はハプニングがひとつ。森びと広場の作業小屋の床下にキツネが巣穴を作り、そこには子猿の死骸が有りました。キツネには申し訳ないが、衛生上のことを考え、その穴を塞ぐことにしました。なんとも言えない気持ちがこみ上げましたが、人間とキツネが生きていくうえで、互いに我慢することも仕方ないと思いました。

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2016_0607_142522dscn2882 今日のボランティアは、鎌田、松村(宗)の両スタッフ、報告は橋倉でした。

2016年6月 7日 (火)

アサギマダラから教えられる“森は友だち”ということ  

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P6064430_640x523 どんよりとした空でも静寂な森のみどりは心を落ち着かせる。ハルゼミの大合唱団も今日はひと休みらしい。

413x315 先月下旬から1日にかけてフランスとドイツなどで大雨が降った。セーヌ川の水位が6㍍上がって、ルーブル美術館が休館するほどであった。

474x348  ドイツでも写真のような被害をうけた。5日は、中国海南島で巨大竜巻が発生、住宅が被害に遭い、犠牲者も出たという。後輩たちが寄贈してきた小学校が心配だ。

P6064420_640x500 日本では梅雨に入ったが、関東地区ではダムに水が溜らず心配という報道。ここ数年、日本では「ゲリラ豪雨」という表現が使われ、局地的集中的な豪雨が各地の暮らしを困らせている。この現象は日本だけでなく、地球上で起きている。

640x524 気候変動の影響だと思うが、今年も森にアサギマダラがやってきた。昨年は7月に数匹飛来したが、今年は3日に出会った。一匹だけなので、先発隊の蝶なのか。それとも気候変動を感じて早めに飛来してしまったのか。どんよりした空ではアサギマダラが葉の裏で休んでいるらしく、姿を見せてくれない。それにしても、南の島から何千㌔を飛んできたのだから、黒い頭に白い斑点した顔を見ると、元気をいただく。

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P6064449_640x522 こんな曇りの日でも森の奥では、小鳥たちは子育てに一生懸命だ。森と暮らすと、生物社会の一員であることに感謝するこころが育まれる。(理事 髙橋佳夫)

2016年6月 4日 (土)

森と人の共同作業が叶える本物の“幸せ”?  

Photo この頃、寒暖差が激しく感じる。森の中ではストーブの暖が欲しくなるが、ニットの上着を着れば寒さはなんともない。森の中では、エゾハルゼミの大合唱団が歌っている。

640x480 木々は蜂、蝶等の虫たちに支えられて、あるいは森がつくった風によって受粉がなされ、小さな実を付けている。この実にとっては寒暖差が気に入っているのか、いつもより早く、実を大きくしているようだ。

640x527 やがてこの実は、森の住人たちの大切な栄養源となり、それは命を育むことに結びつく。勿論、人間にも有り難い木々からの贈り物だ。

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640x524 筆者は、ナナカマドとナツハゼを果実酒に、エゴノキは野鳥の餌に、ヤマグワ、スグリ、オオカメノキの実は熟した時に食す。ノイチゴとキイチゴは朝のジュースに混ぜて美味しくいただく。

640x480_3 佐渡市では今月1日、野生で育ったトキが42年ぶりにひなを巣立ちさせた。もうひとつのペアも2羽のひなを育てているという。間もなく、巣立ったひなは地上で餌をとるようになる。

640x480_4 巣立ったひなが餌を探せるには、人間の我慢と努力があったに違いない。農作物の生産をあげるための農薬などの使用を制限し、冬でも田で餌を探せるようにしてきた人間の努力に、自然の力は加勢してくれたのだろう。

640x480_5 ニュースを読んでいると、42年間の自然と生きる暮らしをしてきた地元の方々の笑顔が行間に浮かんでくる。その顔は、幸せそうである。人のために、社会のために自分の欲をセーブして、他を支え合う労働の結晶が幸せの笑顔をつくっているようだ。

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Photo_2 森の恵みに感謝である。(理事 髙橋佳夫)

 

2016年6月 2日 (木)

快晴の中、ポット苗づくり作業テント完成

森びと広場、作業小屋9:00に到着、気温14℃快晴です。、ちょっと肌寒い一日のはじまりです。まずは、コーヒーを飲みながら作業内容の打ち合わせ、水を待ち望んでいるポット苗への散水、管パイプテントづくりのためにトロ箱の移動、苗床周辺の草刈、そして管パイプテントづくり作業開始。

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鎌田さんの作業指示で、鉄筋を使いまずはトロ箱を持ち上げ、丸太を数本敷き手押しで移動します。なんと二人で出来てしまいました。(コツは、鎌田さん直伝です)移動後は、一か所に集まり散水も楽になります。

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その後、苗床周辺の草刈を行いました。

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最後に天幕を張り、ロープで天幕を固定しました。しかし、足尾の風は、半端ない風なので心配なのですが、丈夫な管パイプなので一安心です。鎌田さんが風抜きの切れ目を入れてはどうかの案がでましたが、今日のところはここまでとし次回皆さんで考えてみたいと思います。

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これで、ポット苗づくりの作業テントが出来ましたので、皆さんのおこしをお待ちしております。

本日の作業者、鎌田さん、橋倉さん。報告者、小川でした。

2016年6月 1日 (水)

森づくりは心を耕し、命を育む財産をもつくる

南相馬市「応援隊」東城さんからの報告です。

Img_0177 「5月だというのに真夏日が続くカラカラ天気が続く日々。苗木の水が心配になり南相馬市の雫浄化センター近くの育苗場へ、昨日、行ってきました。JR東労組の組合員・家族が育て、各地から届けられた大切な苗木はこの暑さに負けないように、たっぷりの水を上げました。

Img_0182 水をあげていると、JREU東京から嫁いだシャリンバイが愛らしい花を咲かせていました。この花を見てうれしくなり、水を沢山あげながら私も元気をもらいました。

Img_0184 帰り際、3月27日に植えた森の防潮堤を観察、着実に苗木が生長していることが分かりました。2年前に植えた苗木も雑草に負けず一段と大きく生長していました。今月に行う除草作業では、南相馬市民との出会いが楽しみです。」(応援隊 東城敏男) 

P5214198 足尾の植樹祭(5/21)に参加した女性から感想が届きました。

P1000064 「植樹に参加してみて、一度壊れた環境を元通りにすることは簡単なことではないと実感しました。数多くの木の苗を一本一本植えていくことはとても大変でした。また、足尾銅山跡地の荒れている状態を見て、自分の生まれる何年も前に起こった公害の被害が今でも影響しているのだと分かりました。今回植えた木が大きくなるには何十年もの時間がかかります。足尾の山が自然豊かな場所に戻るまでには多くの時間と努力が必要ですが、未来のためにも今できることをしていくべきだと思いました。また、今ある自然を壊さない社会を創り、次の世代に受け継いでいくことも大切だと思いました。」(群大生Tさん)

P5214319 人間と自然の営みは未来を生きる大切な財産を築いている素晴らしい活動です。報告と感想文ありがとうございました。(理事 髙橋佳夫)

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