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2015年10月の19件の記事

2015年10月17日 (土)

冬支度の始まり!!

関東地方は、雨模様の天気でした。今日は、ダムゲート8時集合!!という事でした。苗木を車に積んで南相馬に運ぶ作業でしので、6時間以上もかかる運転ですから早めにやろう!と、「やる気」がみなぎっていました。

Pa170002_2作業は1時間ほどで終了させ、旅の安全を願って柳澤スタッフと小井土スタッフを送り出しました。

 その後は、冬支度の準備です。ビニールハウス内の土を掘り起こし、そこにもみ殻を敷き詰め、トレイをその上に並べるという大変な作業です。

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 ハウス内には、写真のような大きな石がゴロゴロしていましたが、苗木の細い根が凍らないように、土を掘り起こし、もみ殻を引きつめました。土の温かさともみ殻の保温性を活かして、厳しい寒さを和らげてくれる事を願いながらの作業でした。

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Pa170013 私たちは、足尾の冬が厳しいことを経験しています。2年間に経験した事をこの冬には活かして、その上、温度調整や空気の流れ、撒水の調整などを修得していきたいと思っています。(スタッフ・仁平範義)

2015年10月15日 (木)

足尾と南相馬市に“森びと”の心が通う森作業

Img_0153_640x494 南相馬市の第3回鎮魂復興市民植樹祭が来年3月27日(日)に予定されました。この森の防潮堤に植えられる苗木の移動準備を昨日(10月14日)、行いました。

Img_0157_640x436 南相馬市では、森の防潮堤市民応援隊の東城夫婦と原田事務局スタッフ3名が、新たな苗床用地(市有地の原町区雫地区旧浄化センター)に運び入れる苗木を選別し、移動用の網袋に入れました。

Img_0156_563x375 北海道は10日早い積雪情報がありましたが、南相馬は秋晴れ、空にはトンビが舞い、足元では赤トンボがのんびりと羽を休めていました。こんなのどかな場での森作業では身体が癒やされました。

Img_0161_640x552 17日には、2年前から植樹してきた森の防潮堤の草取り、足尾からの苗木運び入れ、苗木移動という大がかりな作業が行われます。多くの市民と秋を楽しみたいものです。(南相馬市応援隊・東城敏夫)

2015_1014_095251dscn1776_640x480 一方、足尾では17日に運ぶタブノキを移動用の網にいれる森作業を行いました。昨日の松木沢は、“雲ひとつない”天気でした。どこまでも濃いブルーが続き、見上げると吸い込まれそうな気持になってしまう青空でした。

2015_1014_111158dscn1784_640x480 森作業は、17日に南相馬に“嫁ぐ”タブノキのネット詰めでした。輸送に耐えられるようにタップリと水を含ませてやりました。

2015_1014_103321dscn1781_640x477 タブノキを育てた鎌田スタッフは、娘を嫁に出すような寂しさを感じながら、丁寧に作業を続けていました。全部で347本のタブノキと48本のシロダモをネットに詰めました。

2015_1014_133638dscn1790_640x492 昼頃、“スペシャルゲスト”の国際生態学センターの矢ケ崎朋樹さん、栃木県立博物館の星直斗さんを迎えました。二人は、イヌブナの植生調査で松木沢を訪れたそうです。

2015_1014_130812dscn1787_640x480 私たちは二人と昼食を共にとりながら、森の情報交換をしました。

2015_1014_144207dscn1796_640x443 午後、鎌田スタッフと筆者は「秋の感謝デー」(11月15日)での植樹会場の準備を行いました。試験的に急斜面の植樹場を“土留め”してみました。

2015_1014_134031dscn1792_640x480 他方、松村(宗)スタッフは、“みちくさ畑”を耕し、山桑の植樹を行っていました。

2015_1014_151617dscn1798_640x480 中倉山の影を映した臼沢の森は黄金色に輝きはじめ、間もなく木々たちによる素晴らしい秋祭りを見せてくれます。(スタッフ・橋倉喜一)

 

2015年10月11日 (日)

JREU高崎の皆さんが“山と心に木を植えて”くれました

Pa111744 足尾・松木村跡地の「民集の杜」一角でJREU高崎の皆さんが第6回植樹祭を行いました。

Pa111708 あいにくの秋雨でしたが、皆さん笑顔で丁寧に11種・380本の苗木を植えてくれました。

Pa111706_2 朝は8時から森びとスタッフとJREU高崎のスタッフが前段準備。9時になると大型バス2台が現地に到着。

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Pa111733 開会式では、森びとから東京事務所事務長の済賀正文が歓迎のあいさつ、植樹アドバイスは事務局の岡部浩之が行いましした。

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Pa111762 植樹祭前には全員で記念写真を撮って、植樹会場に移動。早速、黒土・腐葉土・バーク堆肥が混じった袋200袋、苗木380本、スコップ等をバケツリレーで運び揚げました。このような作業は初めての若い組合員が元気に、笑顔で進めてくれました。

Pa111775 お孫さんをつれて来た組合員は丁寧に孫に話しかけ、植樹をしてくれました。

Pa111778 ほぼ時間通りに植樹は終わり、冬に備えてマルチングもしっかりやってくれました。その後は、10年かけて育てている「臼沢の森」を見学してくれました。JREU高崎の120名の皆さん、大変ありがとうございました。

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Pa111779 午後は、冬に備えて苗床の常緑樹を移動し、その後は「民集の杜」の草抜きをしました。15時過ぎには、ストーブを焚いて、今後の作業の打ち合わせをしました。スタッフの皆さん、手伝いに来てくれた佐藤さんお疲れ様でした。(理事・高橋佳夫)

2015年10月10日 (土)

足尾・松木渓谷の丹平治沢の隠れた滝を魅了しました

10 今日は待ち遠しかった丹平治沢の本滝を拝んできました。

11 「みちくさ」を訪れてくれているロッククライマーの大木さんと出会って3年が経ちますが、大木さんから「丹平治沢の本滝を案内してやるよ」、言われて、是非とも行ってみたいと思っていたことが今日、実現しました。途中の渓谷は秋色が映えていました。

2 「みちくさ」から歩いて約40分の左岸が丹平治沢。右岸には幕岩が聳え立ち、その対岸の丹平治沢入口から歩いて行くと、7m程の岩壁。一本のザイルを頼ってこの岸壁をアタック。

21 ザイルを支えているのはウリハダカエデ。

Pa101682 このカエデまでヒョイヒョイ登って、命を預けるザイルを落としてくれた大木さん。ザイルを頼りに岸壁を上って、二つ目の岸壁に到着。

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7 10m程の岩をザイルを頼りにアタック。登りつくと、そこには大きな岩肌から流れている冷たい水滴が顔に当たる。ここが本滝、水を蓄え、少しずつ適量に流してくれてありがとう、拝む。

6 振り返ると、幕岩が聳え、その奥には孤高のブナが寂しそうに立っていました。

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11_2 下りはザイルの有難さを存分に味わって、本滝を後にしました。初めての沢登りを経験した森びとの私たち。

12 サポートしてくれた大木さん仲間たちに感謝です。その上、大木さんの手の込んだスープ、健康管理を考えてくれた昼食のオカズをご馳走になりました。

13 次は、「ウメコバ沢の滝、それとも小足沢の滝に行こうか」と、誘ってくれた皆さん。本当に素晴らしい経験をさせていただきありがとうございました。(理事・高橋佳夫)

 

2015年10月 9日 (金)

野木町の元気な皆さんと共に、谷中村民の想いを桑の木に託すことを約束

Pa091600 今日は、風もなく雲ひとつない青空が眩しい足尾・松木沢でした。午前中の前半は、11日の植樹祭道具類をチェックして、用意した物を「民集の杜」へ運びました。

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 10時半頃になると、ダムゲートから歩いてきた元気な「野木町煉瓦窯を愛する会」の皆さんが到着しました。

Pa091589_2 私たちは森びと看板前で自己紹介して、薄っすらと秋色に化粧している臼沢の森を説明し、自然の素晴らしさを感じてもらいました。

Pa091597_2 その後は、2年前に植えた植樹場所に立っていただき、人間が汚染してしまった土壌で生きる植物たちの現状をみていただきました。草との競争、鹿や兎そしてネズミ等との競争に負けずに生き延びてきたコナラ、クヌギの苗木を観て、皆さんは“頑張れよ”と声をかけてくれました。

Pa091591_2 「野木町煉瓦窯を愛する会」は、2010年に設立され、「聴く、視る、知る、記録する、そして正しく歴史を未来に伝承する」をコンセプトに活動しています。渡良瀬遊水池の歴史や自然もコンセプトに沿って活動しています。

Pa091625 今回は、旧松木村の養蚕を支えてきた桑の木を皆さんの記念樹として、この地に植えていくことになりました。お元気な野木町の皆さん、私たちにも元気を届けていただきありがとうございました。

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Pa091615 午後は、済賀東京事務所事務長も手伝いに参加し、植樹祭の苗選別と苗床の整理を行いました。

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Pa091610 苗床は写真のように、コナラ、クヌギ、もみじ等が秋色を輝かせています。

Pa091619 ツネ吉も冬支度(尾が太くなりました)をして、大人の雄らしくなりました。

Pa091616 散水をしているとご覧のように虹ができます。心が和む瞬間です。

Pa092496 帰り道の足尾三川ダムの夕日に輝くススキがとてものどかで美しい景色でした。(理事・高橋佳夫)

 

2015年10月 8日 (木)

足尾・松木沢にも台風23号の風が吹く

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Pa081563 透きとおった秋の青空が爽やかな気分を与えてくれる足尾・松木沢。今日は、昨日と違って北西の風が強い秋晴れでした。

Pa081567 森作業は、明日訪れる野木町の皆さんを迎える準備をしました。野木町の皆さんは、一昨年の6月、松木の杜に40本の植樹をしてくれた方々です。

Pa081566 松木沢を探訪しながら、植樹した苗木を見たいということです。岩が多い松木の杜ですので、草を刈って苗木の生長が分かるようにしました。

Pa081574 午後は、今年植えた「民集の杜」の草取りをしました。午後になると西空に黒い雨雲が現れ、そこから冷たい風と雨粒を運んできました。その風に運ばれて聴こえたのが雄鹿の雌鹿を呼ぶ遠吠えでした。鹿たちは秋から冬へ、いつものように過ごしているようでした。

Pa081569 草を抜いているとカマキリに睨みつかれたり、

Pa081572 夏鳥が巣立った後の巣を見て、今頃は暖かい国でのんびりしているのか、と思ったりします。

それにしても台風23号の中心が北海道付近にあるというのに、その暴風の影響が足尾まで届くとは、超大型の台風ですね。(理事・高橋佳夫)

 

2015年10月 7日 (水)

秋の植樹祭を迎える足尾・松木沢は静かな秋晴れ

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Pa071547 風もなく静かな秋晴れの足尾・松木沢。今日の森作業は11日の植樹祭の準備を行いました。「民集の杜」北側の緩斜面150㎡程の地に、腐葉土や黒土等混合した土を200袋、マルチング用の籾殻を運びました。

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Pa071522 また、植樹祭に参加する皆さんを迎えるために、「民集の杜」の道の草刈りをしました。草を刈って2ケ月経ってしまうとご覧の通り、一面が草に覆われてしまいます。ここを刈ってすっきりした道にしました。

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Pa071549 午後には、マルチング用に刈った草を集め、耕作した土を均しました。

Pa071551 作業をしていると橋倉スタッフの同窓生が作業現場を訪れてくれました。同窓会で植樹ができないかと、現場を見ていました。

Pa071557 三時頃からは、ブナ、クヌギ、桐等の種をトロ箱に蒔きました。この時間になると太陽の陽が中倉山によって遮られるので、写真のような暗くなってしまいます。このようになると身体が冷えてくる感じになります。

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Pa071559 臼沢の森は薄っすらと秋色に薄化粧をしています。苗床のコナラも秋の化粧を始めました。まもなくストーブを焚くシーズンが訪れる足尾・松木沢です。(理事・高橋佳夫)

 

2015年10月 4日 (日)

5年目に入った炭によるナラ枯れ防止の実証調査

Pa030018 私たちは森の恵みに頼って生きていますが、その森を衰退させてはいけないと、5年前から奥山のナラ枯れ現場に炭を撒いてきました。その現場は福島県会津金山町の国有林内の一部。昨日から、その森で炭による樹勢回復実証調査をしてきました。

Pa032374 足尾から121号線で会津に向って行くと、写真のような黄金色の稲穂が秋の美しさの感動を与えてくれました。

Pa031477 現場では、炭を撒いて5年目になった森の土壌汚染分析のための土壌採取、カシナガの穿孔跡の有無、菌根菌と根の関係そして目視による樹勢観察などを調べました。

Pa031482 私たちはナラ枯れの原因は、カシナガ(カシノナガキクイムシ)という虫だけの原因でなく、複合的な要因が積み重なっているのではないかと考え、根の命である土壌に炭を撒いて、土の中の様子を調べてきました。

Pa040026 5年後の調査結果は分析をしてみないと分かりませんが、結果をまとめていくたに各調査委員が意見交換をしてきました。

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Pa031491 現地での調査では、写真のようにテングタケ種のキノコ、ヤマブシタケが発見されるなど、5年前の森の生態と違った様子がありました。

Pa031496_2 委員会では、今後の課題と調査方法に関して意見を出し合い、炭による樹勢回復実証調査を次に継続していくことにしました。委員の皆さん、ありがとうございました。(理事・高橋佳夫)

2015年10月 2日 (金)

強風と雨が足尾松木沢に秋色を運んできました

Pa021433 秋の衣替えの季節になりました。足尾・森びと広場では15時になると太陽が中倉山に遮られる季節になりました。(上写真:中倉山途中のろうそく岩)

Pa021437 早朝の「どくだみ荘」は風と雨の音がうるさく感じましたが、森作業に出かける頃には青空が顔を見せてくれました。(上写真:臼沢の森)

Pa022361 草紅葉にはまだ早いですが、朝陽に照らされると上の写真のような美しさをみせてくれます。こんな秋色は中々味わえません。

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Pa021452 自然の美しさに感謝しながら、午前中は重機を修理し、11日に予定されている植樹祭会場を耕作しました。

Pa021454 昼頃になると仁平スタッフが手伝いに来てくれました。昼食を摂った後は、南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」に提供する照葉樹林の苗木が越冬できるように、ビニールハウス内の対策を施しました。

Pa022367 明日はナラ枯れ防止の炭による樹勢回復実証調査のために会津へ向かうので、その荷物などを車に詰め込み、早めに「どくだみ荘」へ向かいました。

Pa021442 駐車場に着くと、近所の塚原さんが、「お疲れ様、今晩の食べてください」、と美味しそうな煮物をもってきてくれました。塚原さん、いつも心温まる手料理をありがとうございます。(理事・高橋佳夫)

 

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