« 2015年8月 | メイン | 2015年10月 »

2015年9月の18件の記事

2015年9月14日 (月)

3棟のビニールハウスが出来上がりました

P9130023 テレビニュースでは、大雨による堤防決壊被害の甚大さを報道しています。自然災害の怖さを今一度考え直さなければならないと思っています。足尾では大雨毎に森びと広場に向かう道が冠水によって寸断されますが、今回もご覧の通りです。(写真上)

P9130032 昨日の朝方は、青空が見えていましたが作業を始める頃になると雲がたれ、時折小雨が降るという天気になりました。松木沢のヘリポート倉庫が解体されました。(写真上)

P9130030 昨日の作業は、大雨の影響でのびのびになっていたビニールハウスを完成させました。スタッフが集合して早速、作業の手順などを打合せして作業を開始しました。

P9130034

P9130028 筆者が勉強になったことは、初歩的な事ですが、ハウスづくりでは欠かせないなみ留め金具を使いますので、長さに合わせて留め金具を切断するペンチです。これらを携帯しないと作業になりません、ということを恥ずかしながら学びました。

P9130038 午後にはビニールハウスが完成しました。今年の冬は、このハウスが南相馬市の森の防潮堤に植える苗木たちの越冬拠点となり、モミガラのベットで春を待ちます。昨日をもって、3棟のビニールハウスが完成したので、現場監督の小井土さんをはじめスタッフと事務局の顔がとても素晴らしかったです。松村さん、橋倉さん、岡安さん、岡部事務局員、そして監督の小井土さんお疲れ様でした。(スタッフ・仁平範義)

 

2015年9月13日 (日)

原町地区労働福祉協議会が森の防潮堤の草取り

P9071926 異常気象が甚大な被害を残して去って行きましたが、奥山の植生はいつものように秋へ歩み始めています。

P1000742 南相馬市の芦ノ口苗木置き場でも彼岸花が咲いている、ということなので南相馬市にも秋が近づいているようです。事務局・岩橋さんからの報告。

P1000746

P1000759 岩橋さんからは、昨日(12日)、6時30分から原町地区労働福祉協議会約80名が、2013年10月の「鎮魂復興市民植樹祭」で植樹した鹿島区南右田地区の第1回会場の除草作業を行ないました、と報告がありました。

P1000753 原町地区労働福祉協議会は毎年2回の社会貢献活動を行っています。一昨日からの台風の影響が気になりましたが、昨日は早朝から好天に恵まれまして、約1時間半わたり除草作業を行いました。

P9121965 参加者からは、「6月の除草作業に参加したが雑草の伸びが早く驚いた。大変だが今後も除草作業などに協力していきたい」、「早朝からいい汗をかいて朝食がうまいと思う」と話していたそうです。岩橋さん、原町地区労働福祉協議会の皆さん、お疲れ様でした。(理事・高橋佳夫)

2015年9月12日 (土)

森づくりは暮らしのひとつ、林野庁長官・今井敏さんに報告書を提出

P9111218 48時間に600㎜以上の雨が降って下流の堤防が決壊しました。この豪雨によってまたしても多くの方々が被災しました。お見舞い申しあげます。冷厳な事実からこの豪雨を見てみると、上流に森が存在しなければ600㎜以上の豪雨はどんな事態を巻き起こすのだろうか。改めて私たちのいのちは森が育んでいることに感謝です。

P9111227 昨日は、林野庁長官・今井 敏さんを表敬訪問し、10年間育てている足尾・臼沢の森の現状を報告しました。岸井理事長から『足尾・臼沢の森観察報告書』を今井長官にお渡し、清水卓東京事務所副所長からスタッフ及び森林ボランティアの10年間の森づくりを説明しました。

Photo すでに足尾現地を視察(6月)してくれた今井長官ですか、改めてスタッフ及び森林ボランティアの労苦と情熱を伝えてきました。(写真は視察の様子)

Photo_2 今井長官一行は、突然、足尾現地を視察されましたので現地で森作業していたスタッフたちは驚きましたが、今井長官は、地道に森づくりしている姿に感動したようです。

P9111231 1時間にわたる話し合いの中では、岸井理事長は、“気候変動が世界各国の人々の暮らしを脅かしている中で、森に生かされている人間の暮らしを変革していかなければならない、そのリーダーに林野庁がなってほしい”と、エールをおくっていました。

 臼沢の森づくりは、10年前、日光森林管理署や栃木県からアドバイスを頂きスタートしました。昨日の場には、当時の署長であった川端省三さん(現在は、林野庁国有林野部長)も同席してくれました。林野庁の皆様、大変お世話になりました。(理事・高橋佳夫)

2015年9月 9日 (水)

「市民運動は暮らしの一部ですよ」、と落合恵子さん

P9091211 11月6日13時から17時の間、「ストップ!地球温暖化 森と生きる暮らしを考えるフォーラム」を開催する予定です。このフォーラムのパネラーとして落合恵子さんが出席しますので、本日、表参道のクレヨンハウスでその打ち合わせをしました。

P9091212 落合さんからは、食の事、絵本の事、原発の事、そして市民運動の大切さを語っていただくことになりました。打合せ後には、ランチまでご馳走になりました。落合さん、スタッフの皆さん本日はお世話になりました。

 ところでフォーラムの会場は国会前の「憲政記念会館」ホールで、基調講演は、安田喜憲先生(ふじのくに地球環境史ミュージアム館長)、パネラーは落合恵子さん、浅岡美恵さん(認定特定非営利活動法人気候ネットワーク代表)、そして岸井成格理事長です。

P9091213 フォーラムでは地球温暖化をストップさせるための、“原発に頼らない森と生きる暮らし”を参加者の皆さんと話し合っていきたいと、事務局は準備を進めています。森ともの皆さんのご参加をお待ちしています。フォーラムへの呼びかけは後日お知らせします。上の写真は表参道のクレヨンハウス。(理事 高橋佳夫)

 

2015年9月 7日 (月)

キツネと戯れながら、「しっかり根を張ってください」と苗分け作業

Cimg9213 昨日(6日)の午前中の天気は曇り、午後から小雨となり夕方から本降りの松木沢でした。

作業は9月2日の続きで、ミズナラとスダジイの苗分けを行いました。ミズナラは足尾の森づくりに、スダジイは南相馬市の森の防潮堤づくり応援用の苗木です。根にはドングリを付けた小さな苗たちを、ポットという「個室」の中に収めました。スダジイ(常緑樹)は越冬対策としてポットの底に籾殻を敷き、苗の居心地が良いように土を入れて行きました。

Cimg9217 加賀スタッフは、「ここに来たら秋の花粉症が始まったよ~」と、くしゃみ連発の中での苗分け作業で辛そうでした。でも、手はリズミカルに動き、筆者と二人でミズナラ106ポット、スダジイ333ポットを作ることができました。

Cimg9215 今日もツネ吉が遊びにきましたが、なんと置いたばかりのポット苗トレイの上を歩いてしまいました。踏まれた数個の苗は縁起モノと考え、丁寧に直しました。夕方からの雨で、しっかり根を張ってくれるよう願いながら今日の作業を終えました。加賀さんお疲れ様でした。(スタッフ:唐澤真子) 

2015年9月 5日 (土)

全体に衰弱している?様子のコナラ

P9051928_640x526 会津金山町の朝、天気は晴れ時々曇り。斎藤インストラクターと増子インストラクターが合流。9時から調査を開始しました。標準木のカシナガの穿孔跡チェック、幹の径測定、その他木々の変化を調査しました。

P9051190_640x537 岡安調査員は調査しづらい枝などを伐る作業、仁平、斎藤、増子の3人はAブロックからFブロックの調査を始めました。筆者は森全体の目視を行いました。

P9051207_640x566 最後には、全員でE~Fブロックを目視しました。特に、Eブロックは5年前に丁寧に炭を蒔いた場所なので、時間をかけて目視しました。

P9051199_480x640 全体の特徴は、Dブロック(炭を蒔かない)の標準木が枯れてしまったこと、

P9051921_640x474 Aブロックの標準木にサルノコシカケ?が付いていたこと、

P9051922_640x480 Eブロック全体が5年前よりも衰弱している、笹竹が森全体を覆っていた等でした。

P9051192_640x480 来月は5年前の調査結果を基に、衰弱率と幹の径などの比較、そして菌や土壌分解動物、土壌に含まれる汚染物質の採取と分析を行います。結果は、来年早々までにまとめ、来年3月予定の通常総会に報告する予定です。上の写真はクマがツチハチの巣を食べた跡。(理事 髙橋佳夫)

2015年9月 4日 (金)

異常気象の猛威に耐え抜く奥山になってほしい

P9041177 今日は朝8時半に東武日光線下今市駅を森びと号で出発。南会津金山町に向かいました。本日の森作業は南会津の国有林内一部で行っているナラ枯れ防止の実証調査です。現場の森に向かう途中、二本の倒木に鉈で格闘し、現場に着きました。

P9041918 この地に炭を撒いてナラ枯れで衰退している樹勢を回復できないかと、調査初めて今年で5年目です。来月はその最後の調査と委員会ですのでその準備を、明日にかけて行います。

P9041919 調査し易いように山道の草を刈った後、会津若松市まで移動。国有林を管理している会津森林管理署署長・樋口一雄さん、森林技術指導官・高橋昌明さんにご挨拶しました。お二人にはこの間の調査概要を報告し、今後のご指導をお願いしました。

P9041181 会津若松市から1時40分かけて金山町の民宿「朝日屋」へ到着。

P9041182 いつもの親子が笑顔で迎えてくれました。お母さんは今年81歳ですが、金山町特産物の赤かぼちゃ等を用意してくれていました。

P9041179 明日は、森びと福島県FCの増子、斉藤両インストラクターと合流して、定例の調査を行います。(理事 高橋佳夫)

 

2015年9月 2日 (水)

久し振りの陽の光に感謝し、未来のいのちを育てる苗分け作業

2015_0902_100708dscn1610_640x480 何週間ぶりのお天道様?猛暑が続き、一気に、秋の気配がしたと思ったら今日はいきなり猛暑で蒸し暑い日の足尾でした。それでも陽の光は嬉しいものです。新たな住処を与えられたポット苗たちは、精いっぱい葉を広げ太陽の光線を受け止めていました。

2015_0902_100641dscn1608_448x394

2015_0902_100623dscn1607_640x480 そんな中、今日はスダジイとミズナラの苗分けをしました。スダジイは、極寒の足尾で生き抜くためには、もみ殻をポット下部に敷くという新たな試みをしています。ひ弱な根を出来るだけ凍結から防ぐための工夫です。「春まで生き延びてくれ!」という思いを込めて298ポット、ミズナラは145ポットの苗分けをしました。

2015_0902_113526dscn1613

2015_0902_113443dscn1612_576x432

2015_0902_153823dscn1623_619x504 汗だくの苗分け作業でしたが、苗床周辺は秋の装いです。クリのイガが薄茶色に色付き、沢山のススキが穂先を広げていました。松村スタッフは、「家で飾る!」と言ってススキを刈り取っていました。季節を感じる事の喜びをいつまでも忘れない先輩スタッフです。

2015_0902_113342dscn1611_474x386

2015_0902_154331dscn1624_640x480 帰りがけに中倉山の隣の山肌の木々が、少し黄色く色づいて来たように見えました。秋が大急ぎで松木沢にやってくるのも、もう少しです。(スタッフ・橋倉、松村)

 

森びと検索

最近のトラックバック