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2015年6月20日 (土)

森づくりは平和を創り、生命の糧を作るもの

P5235599_2 足尾で森作業をしているひと休みの時、梅干し作りの話が出るようになりました。梅の干し方や塩分控えめの方法など、それぞれに失敗を重ねた作り方ですので話には自信がみなぎっていました。

Photo_2 足尾・「遊働楽舎」から松木渓谷を二時間ほど歩いていくとウメゴバ沢に着きますが、沢の岩にはイワツバメが子育てをしていました。

P1010071_2 間もなく夏至です。先月植えた「民集の杜」の苗木たちは梅雨の恵みに支えられて元気を取り戻し、枯れた葉の下や脇から新芽を出しています。

P1010095 今年の植樹祭には北海道と沖縄県から参加してくれました。沖縄県から参加した3名の方から感想が届けられましたので、安慶名さんの感想を紹介します。

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 “公害の原点といわれている足尾銅山の鉱毒を浴びた山の木々は枯れ果て、山のみどりは再生できないであろうと言われた。植物学の権威・宮脇昭先生の指導の下、“森びと”の10年にわたる粘り強い取り組みによってみどりを蘇らせることに成功した。それは日本、世界の自然環境を守る人々の共感を呼び起こし、そして高い評価を得た。

P5230437 私は、みどりを再生するために仲間たちと木を植えるのが願いであった。植樹会場の「民集の杜」には約430名が集まっていました。その前方には10年前に植えてきた10mを超す木々が生長していました。

P5230483 その日は真夏を思わせる天気であり、植樹前から汗が滲むほどでした。スタッフからは「自然を愛する心を耕し、いのちを大切にするという名の木を心に植えるのが大切」、そして「樹種ははげ山になる前にこの地に生えていた16種の木を、1㎡に3本を異なったところに植えてほしい」、と言われました。私はこの注意事項を心にとめて、土を掘り、石を取り除き、そこに黒土や腐葉土等と掘り出した砂土を混ぜて苗木を植えました。植えた周囲だけを固め、マルチングの樹皮を苗木の周りに巻きました。記念すべき1本の植樹でした。

P5230453 しかし、植え方に不安をもっていたので隣の方に見てもらうと、「いい植え方ですよ」と声が返ってきたので私は安心しました。慣れない植樹でしたので少し疲れを感じましたが、やり遂げた歓びに私の心は満たされました。心の中で手を合わせ、「立派に育ってくれよ」と祈りました。

P1017877_2 そして、森づくりは平和を創り、生命の糧を作るものであることだと思いました。宮脇昭先生の「人間はみどりの植物、森に頼ってしか生きられない」という事を肝に銘じました。”

 沖縄県の皆さん、平和な暮らしを創りだすために23日は遠方からその誓いをいたします。今日は平和を願う人たちの鎖の輪で国会議事堂を囲みます。(理事 髙橋佳夫)

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