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2015年6月の21件の記事

2015年6月12日 (金)

梅雨明け前の草抜きと草刈りは苗木に必要な森作業

P1018141 今日は本降りの雨が降ってくれると思いましたが、降ったり止んだりの天気でした。朝、7時半頃、中倉山と足尾グランドキャニオンにガスがかかっていました。

P1018148 午前中は仁平スタッフと橋倉スタッフが植樹祭に出たゴミを日光市の焼却炉に運び出しました。 

P1018151 430名の弁当箱とその他のゴミは、ワゴン車で二回運び出さなければなりませんでした。

P1018146 鎌田スタッフは注文していた散水機の納品を受け、足尾まで運んできました。筆者は明日の桐生ローターアクトクラブ植樹祭の記念看板を作りました。

P1018191 午後は、民集の杜の草取りと草刈りを行いました。

P1018179 大きくならないうちの草を梅雨明け前に抜いたり、刈ったりすると梅雨明けに急生長する草の除草作業に余裕がもてます。

P1018177 写真のように草を刈る前と刈った後では苗木たち元気な様子が分かると思います。

P1018181 草と競争していのちを育む木々なる環境づくりが、植樹してから3年間の私たちの義務です。多分、来年からは草取りや草刈はやる必要がなくなるでしょう。

P6121194 帰り道、足尾ダム河原でキジがあいさつしてくれました。(理事 高橋佳夫)

 

2015年6月11日 (木)

南相馬市の苗床づくりに準備がすすむ

Photo 九州地方では大雨で避難勧告が発せられ大変な様子ですが、沖縄では梅雨明け宣言がでました。足尾では昨日に引き続き梅雨の合間に森作業がし易い日でした。ハンミョウが忙しそうに飛び跳ねていました。

P1018129 今日は柳澤スタッフと小林事務局長が南相馬市での苗床ネット作業の準備をしていました。鉄筋をカットする機械を持参してくれた柳澤スタッフ。

P1018128  南相馬市の苗床でもイノシシ、野ウサギが出没するようなので、その対策として今まで使用していたネットの再利用で食害防止のネットを張ることにしました。19日にその荷物を積んだトラックでこの二人が南相馬市へ向かいます。応援隊の皆さん、よろしくお願いします。

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P1018136 足尾の森作業は仁平スタッフと筆者で13日の植樹祭最終の準備と重機による植樹会場整備を行いました。(理事 高橋佳夫)

 

2015年6月10日 (水)

命を育む自然の力に改めて感謝です

P6101121 梅雨の合間に松木渓谷を散策してきました。青空が透き通って谷風が爽やかな日でした。

P6101161 今日は、三日前の7日に松木渓谷のウメコバ沢で滑落事故がありましたので、それを教訓にしようと散策しました。

P6101022 松木渓谷を訪れる方は毎年多くなっている気がしていますので、事故などが発生した場合に備えて距離と時間そして場所の状況を把握しておくべきだと思い、松木渓谷を散策しました。

Photo 舎人に指定された橋倉さん、福田さん二人の現場把握を含めて、今日は9時半頃に車侵入禁止ゲートを出発しました。

3 7日に滑落事故があった場所はウメコバ沢でしたので、その場所までの通信機能点検、所要時間等を把握してきました。いざと言うときに生命を助けるためのできることをしよう、と散策してきました。写真の中央に見える小さな白い点の松村さんが分かりますか。大きくするとしたの写真です。

P6101179 それにしても自然の偉大さを改めて実感しました。とくに「丹平壁」(私たちがかってに呼んでいる岩壁)の凄さに皆さんが感動しました。

1 また、ウメコバ沢先の砂防ダムから見えとその奥のそびえる森と、ここまで辿り着くまでの煙害の岩山を比較してみると、奥の森の雄々しさに自然の有難さを感じました。中倉山の孤高のブナも元気そうに見えました。

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 人間のかってな自然への暴力的支配に耐え抜いている草木の地下に強さと水の有難さに心から感謝した一日でした。(理事 高橋佳夫)

 

2015年6月 9日 (火)

オオルリの独唱に聴き惚れました

P1018103 昨夜は有難い雨が降ってくれました。雨は朝方まで降ってくれましたので、民集の杜と苗床の木々たちは暫く落ち着くでしょう。

Photo 昼頃には薄っすらと太陽が顔をだしてくれましたが、その後はどんよりとした曇りの日でした。少し早目の昼食を摂った小川スタッフは臼沢の森に入り、間もなくはじまる草刈りの準備をしました。

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Photo_3 臼沢の森育樹担当は松村宗雄スタッフと小川薫スタッフですが、二人は先月下旬から臼沢の森で、補植の計画を立てています。2011年から13年に植えた苗木がイノシシやシカの食害に遭い、その補植のために草を刈ります。

Photo_4  しかし、草の生長が早いために苗木が見えなくなります。草と一緒に苗木を刈らないように、苗木に目印を付ける作業を行いました。

0 何千という苗木なのでその作業もひと苦労です。鹿の足跡も確認しながらの作業でした。

Photo_7 今日は小川スタッフの奥様の誕生日ということで少し早目に帰路につきました。お疲れ様でした。

Photo_5 松木沢渓谷入口の気温が22度程度でしたので、今日のハルゼミ大合唱は休みでした。その代りオオルリが松木川河川に生えているヤシャブシの枝で独唱していました。聞き惚れました。

Photo_6 その斜面では若い鹿たちがのんびりと草を食べていました。こんな景色を見ながら、明日の松木渓谷散策準備をしました。(理事 高橋佳夫)

 

2015年6月 8日 (月)

栄養豊富な水を蓄えられる森にもっと早く育てたい

P6080966 この時季は森びと広場へ向かう途中、松木川河原でコチドリに遭うことができます。今年はじめて出会いを期待して「どくだみ荘」を朝早く出ると、今年はコチドリの親子が迎えてくれました。(コチドリではないかもしれませんが)

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P1018093 今日の森作業は橋倉スタッフと「民集の杜」の草取り、苗床の草取りでした。午前中の草取りは、週末に桐生ローターアクトクラブの植樹祭ですので、彼達が昨年植えた元気な木々たちの様子を見てもらおうと、その植樹祭場の草取りでした。

P1018089 午後は、植樹祭用の苗木選別とポットの草取りをしました。草取りをしながらラジオニュースを聴いていると、関東地方も「梅雨入り」とのことですした。自然の恵みを有難く感じる季節になりました。足尾の山も早くその恵みを下流の皆さんへ届けられるようになりたいものです。橋倉さん、お疲れ様でした。(理事 高橋佳夫)

P1018097 森びとインストラクターから植樹祭の感想が寄せられていますので紹介します。「10周年を迎えた、足尾ふるさとの森づくりに感慨深いものを感じます。はげ山だった場所に、小さな苗木を植え続けて10年間、緑が蘇り、たくさんの動植物が集う本物の森になりました。この10年は肌で、生きると言う事を感じてきました。東日本大震災、福島の原発事故を経験してきた私たちが、未来に残さなければならないのは、みんなのために少し我慢する生き方と生命を第一に大切にする心だと思います。まだまだ未熟者ですが、森びとの精神と情熱を私の生き方に活かしていきたいと思います」。(第1期・神田大)

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2015年6月 7日 (日)

会津のナラ枯れ調査はじめる

P6060032 足尾は初夏の陽気と言う電話がありましたが、会津は雨でした。

P6060035 昨日は今年最初のナラ枯れ調査をしました。メンバーは福島県ファンクラブ会津地区担当の斉藤さんと増子さん、そして南相馬市担当の東城さんと筆者の四人でした。東北新幹線郡山駅から高速道路を走り、現地には11時に到着しました。

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P6060026 雨が降り続いているなかでの調査は、標準木にプレートの装着、幹の計測、樹液などを行いました。山道には雪の影響で倒木も見られたので車は通れませんでした。

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P6060027 調査は雨で足元が滑り易く大変でした。コナラは生長度合いが早いのか、プレートが縛ってある紐がきつくなっていたので、新しく縛り直しました。この調査は今年で5年目を迎えましたので、炭による樹勢回復の結果をまとめることにしています。2時半程の調査をして帰路に着きました。(報告:仁平範義)

 

2015年6月 6日 (土)

初夏を思わせる松木村跡地で老若男女が植樹祭

P1018013 雨上がりの五月晴れは気持ちが良いですね。埃だらけの空気を雨で洗い流し、地に溜った雨水が温められて蒸発してきれいになった空気が美味しかった植樹祭でした。

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P1018015 今日は群大工業会桐生支部主催の植樹祭をサポートしました。間藤駅に着いた40数名を森びとスタッフの車で迎え、森びと広場に案内しました。 その後は植樹祭の歓迎あいさつをしてから、「民集の杜」へ移動して植樹祭を行いました。

P1018024 植樹方法のアドバイスは小井土スタッフが行い、小川インストラクター、鎌田スッフ、松村スタッフがその植え方を皆さんにやって見せました。

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P1018028 キジが囀っている声を聞きながら、皆さんは黒土運び、穴掘り等を丁寧に行い、110本の苗木を植えました。

P1018039 お父さんと参加した女の子も2本の苗木を植えて満足そうでした。

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P1018045 全ての植樹を済ませて記念写真を撮った後は、森びと広場の東屋で昼食をとりました。12時半頃には、森びとスタッフの車で間藤駅まで送り、皆さんとは別れました。サポートしてくれたスタッフ、インストラクターの皆さんお疲れ様でした。(理事 高橋佳夫)

2015年6月 5日 (金)

足尾の煙害・百聞は一見に如かず

P1017996 やっと自然の恵みに感謝です。17時頃から足尾にも雨が降ってきました。これで乾燥気味の長い日々を我慢してきた苗木たちも元気を取り戻すことでしょう。

P1017997 今日は明日の植樹祭の最後の準備をしました。石ころだらけの地を重機で掘り起し、人力では動かせない岩を取り除き、次にはツルハシやマンノウ等で石を掘り起し、石を取り除きます。

P1018001 “木は根、根は土がいのち”と私たちは言っていますので、その土を耕して栄養豊富な状態にして植樹していただきます。今日はその準備が終わりました。鎌田、橋倉スタッフお疲れ様でした。

 明日は群馬県桐生市の皆さんの植樹祭ですが、先月23日の植樹祭に参加した群馬県前橋市の学生から感想が寄せられましたので紹介します。

P1018003 藤倉さんは、「幼少期より祖父が作った盆栽を眺めており、草花を見るのが好きですので、たまには部活以外で汗をかいてみるか、と気軽に参加した。会場に近づくにつれ、だんだん山の木が無くなっていることに気づいた。テレビ等で聞く状況より何倍もひどかった。やはり五感で感じることが現実の姿をつかめると思った。これからは同級生などを誘い、もっともっと森びとプロジェクトに若者が集えるように頑張っていきたい。自分の子や孫に、“あの木は俺が植えたんだぞ”と自信をもって言えるようにこれからも積極的に参加していきたい」(共愛学園前橋国際大学3学生)。

P1018005 藤倉さん、是非、若者たちを足尾に誘ってくだい。大歓迎します。(理事 高橋佳夫)

2015年6月 4日 (木)

地球の恩返しは地に木を植えること

P6030020 昨日は雨が降って喜んでいましたら、苗床のポットの土の底まで浸透しない雨でした。天気は気温17度、小雨でした。森作業は6日の植樹祭の準備として、ミズナラ、ブナ、ヤマモミジ、コナラ等の苗木を用意しました。その後は、南相馬市の苗床用の食害防止ネットの再利用のネット点検をしました。最後は、苗床に撒水をして作業を終了しました。鎌田、松村、橋倉スタッフお疲れ様でした。(報告・仁平範義スタッフ)

P6030023 先月23日の植樹祭の感想を紹介します。

P5230509 女性の野田さんからは、「私は地球に恩返したい、それは世界に木を植え、森をつくることと砂漠化を防ぐ事です。今までは少ない額ですが寄付することに甘んじていました。しかし、昨年来から直接土に触れ、心を込めて木を植えたいと、今回参加しました。

P5230514 とっても楽しく植えられました。それは、森びとの方々の暖かい前作業があり、私達が植えた後もこれで大丈夫かな?と思っていたら、帰りのバスから見た風景は、森びとの方々がもくもくと最後の手入れがなされていました。ありがとうございます。

P5230526 来年再び会いに来たときにはこの木々達がどうぞ強く根をつけ元気な緑の葉を見せてくれるように願いました。本当にとってもいい体験でした。ただ森びとの方々にこんなにも作業甘えていいのかな?と思います、ありがとうございました。爽やかな素晴らしい心です。」という感想が寄せられました。(理事・高橋佳夫)

 

2015年6月 3日 (水)

子供たちに素敵な未来を残せる生き方をしたい

P1017986 本日の早朝、足尾現場の仁平スタッフから電話があり、「雨が降っている。これで幼木たちも元気を取り戻しそうだ」、と嬉しい声が届きました。昨日は6日に行う植樹祭の準備を二人で行いました。

P1017981 東京事務所には多くの方々から植樹祭の感想が届けられています。今日は、出崎さん(女性)の感想を紹介します。

P5235725 「私は、足尾銅山の煙害についても、足尾銅山が日光の近くにあることも全然知しらずに参加してきました。バスが会場に向かうにつれて、「あーここが足尾銅山か」と感じました。足尾の山をみて思ったのは、やっぱり青空には緑の大地が一番美しいなーと思いました。

P1017983 植樹会場には450人も集まって、しかもお金を払ってまで、遠方はるばる来る人たちがこんなにも多くいることが、なんかすごいなーと嬉しくて感動しました。簡単に木を植えるのかと思っていましたが全然違いました。山の斜面で足場はガタガタで、地面を耕して掘りやすくしていてくれていたものの、スコップで穴を掘るのは石がたくさんごろごろしていてとても大変でした。また、木も何種類もの違う木を植えて森を作ること。よく育つように栄養を土に入れて準備すること。ただ植えればいいというものではないと、初めて知りました。

P6010685 森づくりをすることは木を育てること、それは短期的でなく長期的なこと、そして未来を創ることと一緒だと思いました。また、人を育てることに似ていると思いました。ひとり立ちできる程度までは親が準備してくれるように、森びとは木に準備や手入れをして、あとは木それぞれの生命力に任せて森を作る、まさしく子育てをしているみたいと思いました。だからこと、地道に継続していかなければならないと思いました。

Photo_2 森びとハウス(「みちくさ」)で、昔の村をイメージした絵を見ました。日本の昔の里の風景でした。それが今や、なにもなくなってしまって森も生き物も人さえも住めない土地に人がしてしまったことに、すごく心痛く、そして悲しく思いました。100年以上経った今でも、まだこんなに寂しい景色なんだ、とショックでした。

 その景色の中に、森びとの方々が10年かけて植えて大きくなった木々が小さい森を作っている景色があって、それを見ていると嬉しい気持ちになりました。森を育てるために努力している人の姿に感謝と感動を感じました。同じ人間なのに行動によって、未来も感情も大きく違うのだと思いました。

P5235715 お昼の「トーク&トーク」でも今の地球と日本の置かれている現状について話がありました。地球温暖化、福島相馬市の原発問題、沖縄の普天間問題など、過去の人間の選択と行いが、今を生きる人たちの問題になっていますが、すべてが経済主義になり、利権などの絡みあい、利己主義な人が増えて、未来を見ていない人が多くなってしまったなーと改めて思いました。

Photo 今回の経験で私は、自分の子供たちに素敵な未来を残せる生き方をしたい。その未来は継続していくことで決まる、ということを学びました。このような植樹会に参加できたことに感謝します。また、植樹会の準備してくださった人たちにも本当に心からありがとうございました」。(短く編集しました)

出崎さんありがとうございました。(理事 高橋佳夫)

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