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2014年10月の19件の記事

2014年10月12日 (日)

秋の青空の下で、未来の命を育む森づくり

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 昨日の秋のオプション植樹祭は最高の天気に恵まれて、松木沢村跡地には子供たちと大人たちの歓喜が溢れていました。

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 9時には準備スタッフが現地に到着。早速、森びとスタッフと共に準備をしていました。10時には参加者約50名が大型バスで到着。

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 皆さんは、植樹前に元気に育っている臼沢の森を見学しました。現地のガイドは小井土スタッフがここまで育てた労苦と大きく育っている森の役割などを話しました。

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 その後「民集の杜」へ移動。スタッフが用意した250本の苗木を植えました。放射能線量が0.2μSv/hなので子供たちには心配でしたが、マスクをしての植樹となりました。

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 2時間ほどの植樹で用意した全ての苗木を丁寧に植え終え、皆さんは記念写真を撮って帰路につきました。JREU高崎の皆さん、お疲れ様でした。(理事 松井富夫)

2014年10月10日 (金)

いよいよ明日は秋のオプション植樹祭です

Pa105444 今日の足尾・松木沢は作業には少し暑いくらいの天気でした。風は爽やかでしたが、130本の苗を三人で植えるには汗をかきました。

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Pa105435 明日の植樹祭では500本を植える予定でいましたが、子供たちもいますので参加者全員でも予定本数を植えきるのは難しいと思い、柳澤スタッフ、金子スタッフの三人で応援しようと植樹しました。

Pa105450 午後になって7月から復刊した『シンラ』編集部の矢島さんが現地取材に見えましたので、矢島さんにも少し手伝ってもらいました。

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Pa105429 どくだみ荘に帰ると小川スタッフが部屋にいて、彼は、「多分、巨大で猛烈な台風の進路が心配でしょうから」と言って、壊れていた「どくだみ荘」TVを直してくれていました。(理事 高橋佳夫)

 

フクシマそして日本の針路を決める市民の力

 昨日から福島県では、2011年3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が起きた後の初の知事選挙であり、26日の投開票まで長い選挙戦が始まりました。6人が立候補を表明しましたが、現知事から後継指名された候補者に対して、与党と野党が相乗りしたため、脱原発という大きな争点が隠されてしまったように思います。選挙戦を前に再生可能エネルギーの買い取り手続きを各電力会社が中断しました。このことは原発再稼働を進めていくためにされているように思えてなりません。今回の県知事選は福島県だけの問題ではなく、このような力づくでの環境づくりに対し、各地でNOを突き付けていかなければなりません。

Dscf1620  昨日は、南相馬市鹿島区の仮設住宅にお住いの「相馬野馬追」で北郷の侍大将を務められている菅野長八さんに時間を割いていただき、お茶を飲みながらゆっくりお話を伺おうと福島県ファンクラブの岩橋さんと東城さんとともに伺いました。現在、菅野さんは津波によって家と家族を失い、お1人で仮設住宅で生活をされています。ちょうどお姉さんもいらっしゃいましたので、一緒に加わっていただきました。 

 まずは、南右田付近の震災前の空撮写真を見せていただきました。昨年10月6日の植樹会場と目と鼻の先に菅野さんのご自宅があり、「ここが自宅で、このあたりが植樹会場だよ」と教えていただきました。大きな松林が植えられていましたが、家屋ともども流されてしまうほど、強くて大きな津波だったことが分かります。

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  その後、菅野さんから 「(新潟県に」避難したくなく、家族を探したかった」、「避難をしている間に、(見つかった家族の)荼毘が済まされていた」、「20km圏内、20~30kmとの格差がある。コンパスで引いたもので、決められるがいかがなものか」など行政や東電への不満が出されました。道を隔てて、こちらと向こうでは補償額が違うだとか、あちらは仕事をしなくても生活ができるなど同じ市内の中での住民の分断・不満の根が深いと感じました。

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 菅野さんがご育てていらっしゃるマサキとベニカナメ。「私も案外こういうの好きなんですよ」とはにかむ笑顔が素敵でした。

Dscf1625 来月以降もお茶会を継続して開催していきたいと思います。

 事務局・小林敬

 

2014年10月 9日 (木)

巨大で猛烈な台風19号の進路に気をつけましょう

Images 足尾の夜は小雨が降ったり止んだりしています。ラジオ放送の天気予報では“巨大な台風19号の進路には十分注意してください”、と繰り返していました。

14_10_919 水深100m付近までの海水温が25度もあるそうなので、一時は895hpaにもなり猛烈な台風の様です。筆者が経験した伊勢湾台風並みの強さではないかとも言われています。

Pa095405 今日はJREU高崎の組合員の皆さんが11日の植樹祭の準備を手伝ってくれました。

Pa095413 520本の笹竹を刺し、培養土とマルチング用の樹皮を運んでくれました。組合員の皆さん、お疲れ様でした。

Pa095414 昨日も植樹祭の苗選別作業をしてくれたことを小川スタッフが報告してくれましたが、足尾のパソコンでは受信されていません。その様子をお届けできずに申し訳ありません。(理事 高橋佳夫)

2014年10月 7日 (火)

秋の植樹祭会場を耕しました

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 今日の台風一過はスカッとしない晴れ時々曇りの日でした。足尾・松木沢の朝の気温は15度でした。

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 それでも台風が運んできた秋の風を受けながら、11日と18日に行われる「民集の杜」の植樹会場を耕しました。

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 今年5月に植えた苗木たちは写真の通りです。草を取ってくれましたので、苗木たちも秋風を浴びて元気なようです。

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  東側に植えたドウダンツツジは赤く色づいてきました。

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 オプション植樹祭には2日間とも大型バスで見えますので、約50名の皆さんが一人10本の木を植えます。先月、重金属が含まれている砂地に腐葉土、黒土、炭を撒きましたので、今日はその部分を耕しました。

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 本番ではこの地に穴を掘って、培養土を入れて木を植えます。今日は11日分の会場を耕しました。(理事 髙橋佳夫)

2014年10月 6日 (月)

台風18号が運んでくれたものは何でしょう!?

Pa065351 約3時間の運転をすると疲れましたので、昨日、仁平スタッフは「どくだみ荘」に泊まって朝早くに帰宅しました。

Pa065349 その後は、ラジオニュースで台風18号の進路を注視し、いつでも避難できる準備をしていました。昼頃になると風が静まり、雨も小雨になってきました。13時を過ぎると青空が顔を出しました。

Pa065369 「避難する準備」とは大袈裟かしれませんが、「どくだみ荘」の東側は5m程で急斜面があり、この斜面ははげ山となったところのニセアカシヤの「森」です。肥料木としての大切な役割をしてきましたが、寿命が短いこのアカシヤの根の力には期待できないので、大雨が降った時には斜面から流れ出る雨水の匂いや量を見ながら避難しよう、と話し合っています。そんな訳で「避難の準備」をしました。

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Pa065364 15時頃、青空が鮮やかなので松木沢と森びと広場の様子を見てきましたが、被害はありませんでした。

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Pa068805 足尾ダムに溜まった土砂に生きるススキや葦などが台風の余韻と逆光に輝いていました。

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Pa065354 今月はオプション植樹でJREU高崎、千葉、横浜の組合員の皆さんが足尾に訪れます。明日からは台風が運んでくれた清々しい秋風を浴びながら、その準備が始まります。

(理事 高橋佳夫)

2014年10月 5日 (日)

4年を迎えた会津でのナラ枯れ調査

Pa045289 全国的に台風18号の影響が心配です。足尾でも雨が降っています。今日は会津でのナラ枯れ防止に向けた今年度の「炭による樹勢回復実証調査検討委員会」から帰ってきました。

Pa045293 調査の最初は放射能線量をカウンターで測定しました。1μSv/h程でしたので、短時間で調査をしました。

Pa045339 4日の午後は、カシナガの穿孔跡や樹勢の把握(小林正秀先生)、

Pa045328 炭を撒いた所と撒かない所の菌根、菌糸の調査(来栖敏弘先生)、

Pa045337 汚染物質による土壌分析のための土採取(大森貞子先生)、標本木の樹冠撮影(高橋佳夫)等を行いました。

Pa045325 今日は朝から委員会を開いて、昨日の調査の特徴と5年を迎える調査に向けた話し合いを行いました。

Pa055345 民宿「朝日屋」の主人には美味しかった新米ごはん、金山町特産の赤かぼちゃそしてキノコ汁を頂きました。

Pa045288 足尾から約3時間の道のりは、川治温泉から五十里湖そして南会津の山々を走り抜けるのですが、紅葉は1週間後が見ごろのような気がしました。斉藤章委員、東城委員、仁平委員そして協力してくれました土壌医の猿田さん、樹木医の三瓶さんお疲れ様でした。(理事 高橋佳夫)

2014年10月 3日 (金)

あまりの暑さに秋色がぼやけてしまう松木渓谷

Pa035258 今日の天気は快晴に近い秋晴れで、朝9時の気温が25度もありました。中倉山や臼沢の森もなんと悠々しく、清々しい姿を見せてくれました。

Pa035257 今日は会津での炭による樹勢回復実証調査の前日の事前学習をみちくさで行いました。昼頃、仁平スタッフと打ち合わせをしていると千葉県から調査に訪れた森林インストラクター二人が立ち寄ってくれました。共に昼食を摂りながら森の話に盛り上がりました。

Pa035261 話をしているうちにひとりの紳士は林野庁関係の大先輩で、もうひとりの紳士はその方を支えている大先輩でした。お互いに森を大切に育てていこうと約束して別れました。

Pa035273 2時過ぎ、仁平スタッフと筆者は松木渓谷の秋色の発見と中倉山のシロブナの色づきを見に行ってきました。

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Pa038767 秋色は写真の通りでした。

Pa038752 シロブナの色づきは逆光でしたので色づきがよく見えませんでした。

Pa038749 その下斜面のダケカンバは黄色に輝いている様子でした。

Pa038741 帰り道、道端にはバッタが秋を満喫しているようでした。

Pa038788 みちくさに近づくとヤマカガシの子が首を持ち上げて威嚇しているようでした。この地ではアオダイショウは見たことありましたが、ヤマカガシは初めてでした。子供でしたので親がこの地に棲んでいることは確かです。

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Pa038775 明日は会津の国有林内のナラ枯れを調査してきます。(理事 高橋佳夫)

 

 

2014年10月 2日 (木)

森は友だち、友は大切にしよう!森と生きる授業サポート

Pa028721 月日が過ぎるのが早いもので10月に入りました。今日の足尾・松木沢はとても静かな秋でした。気温は15度程で曇り空時々雲の隙間から青空が見えました。 

Pa025235 今日は恒例となった秋の環境授業サポートでした。栃木県高根沢町立北高根沢中学1年生76名の総合的な学習のお手伝いをしました。

Pa025237 この学習は、「人間活動によって地球環境に大きな影響を与えてしまったことや、一度失った環境を取り戻すには長い年月と膨大な労力が必要な事を知り、今後、私たちが地球環境を守るために、どのように生活していかなければいけないのかを考えるよい機会とする」(授業の目的より抜粋)、とものです。

Pa028723 橋倉スタッフ、小川スタッフと筆者は午前中に打ち合わせと準備を行い、バス2台に乗ってくる皆さんを待ちました。

Pa025243 1時間10分の授業では、スタッフの自己紹介を済ませた後、筆者が人は森(自然)に生かされていること、自然を支配できないこと、よって森は友だちであること、そして友だちは大切にすること、そして支えあって生きていくためには我慢が伴うこと等を話しました。

Pa025248 授業の最後にはクラス代表からお礼の言葉をかけられました。

Pa028734 暫くすると生徒の皆さんから感想や情報紙が届けられるそうなので、それが楽しみです。高根沢町立北高根沢中の1年生の皆さん、お疲れ様でした。鹿たちは毛が黒くなって冬用の毛に着替えている様です。(理事 高橋佳夫)

 

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