« 2014年3月 | メイン | 2014年5月 »

2014年4月の18件の記事

2014年4月20日 (日)

桐生アースデイ・苗木の里親になっていただきました

Dscf0002 今日は東京代々木公園でもアースデイが実施されていましたが、群馬大学理工学部キャンパスでは「桐生アースデイ」が開催されました。あいにくの曇り空でしたが、多くの皆さんが森びとブースを訪ねてくれました。

Dscf0009 私たちのブースでは南相馬市の森の防潮堤づくり応援として、訪れた方々に苗木の里親になっていただき、一年間育てた苗木を来年のアースデイに持参してもらうことにしました。そのためにスタッフは、森の防潮堤の説明やポット苗の育て方を披露してきました。苗木は50本が里親の家に持っていかれました。

Dscf0004 ブースの準備をしている時から興味を持っていただいた家族連れ、足尾の植樹に参加したことのある方など、様々な方がブースを訪れていただきました。環境問題には問題意識をもっている方々が多いように感じました。

Dscf0001 スタッフは来年はどのくらいの苗木が戻ってくるのか、楽しみだね、と期待しました。(事務局・岡部浩之)

続きを読む »

原発事故と向き合う元気を里山で育む

P4192171_640x471

 南相馬市の苗木(コナラ)たちは顔(芽)を出しました。昨日(19日)の南相馬市は時々晴れ間がありましたが、肌寒くどんよりした日でした。

P4192149_640x609

P4192154_640x479

 苗床に行ってみると、畦にはツクシ、ギシギシ、エゾノギシギシの若葉が美味しそうでした。首都圏では多くの木々が芽を出していますが、ここでは写真の様にやっと芽をだしたところでした。

P4192164_640x518

 昨日は岩橋事務局員と南相馬市市民が設立した「NPO法人太陽の郷」の皆さんと交流してきました。皆さんの拠点はフクシマ原発事故現場から20㎞付近でした。

P4192178_640x480

 交流目的はNPOの斎藤盛男さんから、地域の高齢者のコミュニティーを図るための場として里山を作りたいからアドバイスをしてほしい、ということで皆さんたちと現場を見ることでした。

P4192160_640x552

 86歳の元気な鈴木さん達と現場を観察し、土砂が流出しない程度に木を伐採してふるさとの木を植えていくことにしました。しかし、斎藤さん達は里山の自然の姿を把握しきっていませんでしたので、里山の四季の様子を調べてみることにしました。

P4192147_640x566

 原発事故で仮設生活を強いられている皆さんの多くは毎年、歳をとっていくので健康管理が課題といいます。狭い部屋に閉じこもりがちなので外に出て、土に触って、お茶を飲みながら話し合うことができる里山を作る手伝いができることに、私たちは感謝しました。

20140418092318816_0001

 南相馬市が進める森の防潮堤づくりは写真の様に桜井市長が福島県に要望書を提出しました。盛土の高さは県の計画よりも高くしてほしい、という事です。私たちは22日、今年度の森の防潮堤づくり応援活動に向けた話し合いを、22日、市役所と行います。(理事・高橋佳夫)

2014年4月16日 (水)

いのちの源(森)を広く元気に!

Dscn1191_640x516

 西東京地区もすっかり桜が散り、新緑が眩しく感じる季節になりました。

 先月移動した相原高校の「いのちを守る森の防潮堤づくり」用苗木たちも春陽に照らされながら、元気になろうと水を求めていますので、西東京地区の私たちは日々の散水をかかせません。

Dscn1192_640x480_2

 コナラの苗木は元気に若葉を芽吹かせていました、これからは日差しが強くなりますので乾燥防止の寒冷紗を設置しました。

Dscn1189_640x428

  また、森の防潮堤づくりの応援を相原高校生と地域の皆さんに訴える主旨の看板も設置しました。(事務局・水落一郎)

P4142118_640x474

 一方、復興事業を推進している南相馬市長・桜井勝延氏は昨日、福島県知事を訪問して県の計画よりも盛土を高く設置するように、と申し入れをしました(『福島民報』より)。現地で苗床を管理している南相馬市の苗床スタッフは、今月22日、春以降の作業計画を練り上げる予定です。木々の芽吹きと共に私たちも活動的になりました。

P4142132_640x508

 原発に頼らない市民や原発事故に遭った方の思いとは裏腹に、政府のエネルギー計画では再生可能エネルギーの目標を決めませんでした。新聞などによるとその要因は”いのちが第一でなく、日本経済が第一”なようです。困ったものです。

足尾では、昨日、植樹祭のマルチング用の杉皮を現場に運び入れ、今日はヤシャブシの枝を片付けていました。スタッフの皆さん、ありがとうございました。(理事・高橋佳夫)

2014年4月12日 (土)

足尾の春の変化はスピードが早い?

P4112037_2 春の訪れが身体に感じた一日でした。松木の杜の水仙が黄色い花びらが開きました。

P4112030_2 桜の冬芽が蕾になりました。

P4116383_2 柳の新芽がパステル色になりましたら、いつもの木の枝で猿が美味しそうにその新芽を食べていました。

P4122052_2 現場に来てみると、昨日、沢の水を流していましたら、それが凍っていました。驚きです。

P4122057_2 一日過ぎるとこんなにも早く春の変化があるものかと、実感した一日でした。今日は臼沢の森の案内柱を作成しました。小井土スタッフに手伝ってもらいました。その後は、絆の森からコブシを一本掘って、みちくさの入り口に植えました。

P4122066_2 ここにも雄の鹿が死んでいました。例年に比べて今年は鹿が死んでいるのが多いと感じました。生物社会ではこの鹿の死は無駄になっていません。キツネや熊、猛禽類そして分解動物たちの餌となって、それが土や木々の栄養になっていきます。やがてそれは私たちのためになっているのでしょうか。(スタッフ・仁平範義)

 

続きを読む »

2014年4月11日 (金)

空腹を満たしてくれる春が待ち遠しい?

P4112018 春日和の足尾でしたが、北風が冷たい空気を運んできた瞬間には肌寒さを感じました。午前中は、仁平スタッフが粉炭詰めをしました。筆者は松木の杜、新松木の杜、東松木の杜そして苗床をチェックしました。

P4112035 この時季は新芽が顔を出すまでの間、鹿、猿、ウサギたちにとって最悪の時です。私たちにとっても最悪になりがちです。木々をチェックしていると最悪な事態になっていました。

P4112040 桜の樹皮が食べられていました。それも幹をぐるっとひと回りかじられました。これでは桜は生きていけません。

P4112023 それでも餌が足りなかったのか松木の杜に雄の鹿が死んでいました。

P4116424

P4116426 ヤシャブシの新芽が膨らんでいる様子やコブシの白い花びらが弾けそうになっている様子を見ていると、動物たちの空腹を満たしてくれそうなのですが。

P4112048 冷たい風が吹くたびに苗床のポットが乾燥している様子なので、夕方、苗床のポットに散水をしました。(理事・高橋佳夫)

続きを読む »

2014年4月 7日 (月)

稲葉卓夫理事が日光市議選へ立候補しました

P4061982 日光市では昨日から市議会選挙が始まりました。日光市に住む当会の理事・稲葉卓夫さんが立候補しましたので、森びと栃木県ファンクラブの皆さんは応援に駆けつけました。

 稲葉さんは、少子高齢化社会にふさわしい暮らしを支える市政にしなければ、とマイクを握っていました。稲葉さんは、“原発に頼らない森と生きる暮らし”を地元から創りだそうと奮闘しています。森ともの皆さん、稲葉さんへの熱いメッセージと応援をお願いします。

P4061984 ところで今年の足尾の春は少し遅いようです。昨年の今頃は森びと広場の桜が蕾を膨らましていましたが、今年はその蕾が寒そうにしていました。しかし、先月末に東松木の杜に植えてくれたレンギョウの黄色い花が春を呼んでいます。

P4062003 周囲を見ていると中倉山北斜面(松木川沿い)の一部が写真のように崩れました。崩れた幅は10m程ですが、土砂が流れて岩肌がむき出しになっていくことが心配です。50年以上の時間をかけて岩に土がへばり付いてきたというのに、残念なことです。カモシカや鹿たちの獣道が寸断されてしまいました。(理事・高橋佳夫)

P4061988

続きを読む »

2014年4月 5日 (土)

新潟米の籾が炭となり、木々を元気に育てます

Photo 今日は、松木渓谷入口の憩いの場所である「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)が今年度オープンの日です。舎人の鎌田さん、小川さんがオープンさせています。報告が楽しみです。(スズメの写真は森ともの大橋さん)

P4051975 去る3日、柳澤スタッフと小井土スタッフは大型トラックを運転し、新潟県まで向かってくれました。積み荷は燻炭です。私たちが植樹している場所は足尾銅山跡地ですので、土壌には多種の金属粉が含まれています。燻炭はこのような金属粉を抱き込んでくれますので、土壌改良には大切なものです。

P4051978 新松木の杜では燻炭を撒いたところとそうでないところを比較するとその効果が歴然としています。この燻炭を提供してくれたのが全農バイオエタノール製造所です。当日は、武田耕太郎さんと須田稔春さんが迎えてくれました。お二人には足尾での森づくり状況を説明し、燻炭の効果を報告しました。

P4051977 荷台にはフレコン8袋と新しい商品である粉炭1袋を積み、足尾へ帰ってきました。足尾は雨でしたが、無事に荷を降ろしました。全農バイオエタノール製造所の武田さん、須田さんありがとうございました。9日にも伺いますのでよろしくお願いします。(理事・高橋佳夫)

続きを読む »

2014年4月 1日 (火)

生存の危機?!100年後はアッという間ですよ!

20140401103415623_0001 「明治の時代にこんな文を書いていたという石川啄木さんはまるで予言者のようだ。できることならこんな予言は当たってほしくないと思うが、現状は予言通りに進んでいると思う。何とか自然を守るために、私は自分にできることを取り組む。地球に住む人間皆がそういう気持ちになれば、地球はきっと守れると思う」。

P4011951 これは北海道旭川市立第3小学校6年生の感想文の一部です。当会発行の絵本・『サルと人と森』を読んだ感想文の一部です。

Photo  IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)は昨日、横浜市で開いていた第2部総会の報告書を発表しました。それを読むと、このままの経済成長優先の暮らしを追い求めていくと地球温暖化は21世紀末の人類の生存を脅かす、と読み取れます。感想文を寄せてくれた児童たちはそんなことを敏感に感じていますが、大人たちは目先の享楽と経済成長神話に惑わされているのではないでしょうか。

Photo_2 一昨日、東京事務所に旭川市立小学校児童の感想文がたくさん届きました(写真)。これは1年前、旭川市「MS会」が旭川市へプレゼントした『サルと人と森』を読んでくれた児童たちの感想文です。感想文を書いてくれた児童たちは、日章小学校4年生、第3小学校4年生と6年生、北海道教育大学付属旭川小学校1年生と2年生でした。感想文を書いてくれた皆さん、ありがとうございました。

20140401103545255_0001 一部学校ではMS会メンバーの本田さん(元教諭)が絵本の話をしてくれました(写真)。

P1303662  自然(森)と共にこれからも生きていけるのかを問う、まったなしの時代を迎えている私たちですが、この感想文を森づくりの大切な糧にしていきたいと思います。(理事・高橋佳夫)

 

続きを読む »

森びと検索

最近のトラックバック