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2013年12月の13件の記事

2013年12月10日 (火)

田中正造さんの志を貫く”森びと”へ!?

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 昨日の宇都宮市郊外では写真のような霜が降りていました。

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 朝ラジオを聴いていると、今日は田中正造さんが明治天皇に直訴した日でした。1901年の今日、正造さんは未来を生きる市民のために当時、鉱毒を垂れ流していた足尾銅山操業の中止を求めて直訴したのでしょう。早速、9月に散策した渡良瀬遊水地と正造さんの所縁の地を振り返りました。

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 鉱毒で暮らしと健康を奪われた農民の請願行動を弾圧(川俣事件)したのは官憲でした。今日でも「秘密保護法廃案!」と叫んでデモ行進をすると「テロ」ですから、現政権政党の思想は当時の思想を砲彷させます。

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 それにしても残念なのは、110年前も今も、社会悪に向かって松明(たいまつ)を堂々と掲げて、支え合ううねりが途中で消えてしまうことです。(写真はフィリピン台風被害)

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 足尾では明日から森作業。明日は先人の志を貫ける森びとになれるように、心に木を植えたい。(写真は亜硫酸ガスによってはげ山になった岩に土と草の種を張り付けた緑化事業)

2013年12月 6日 (金)

未来を生きる子供たちの生きる環境は大人が責任をもって

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 今年6月と11月に日光市立三依中学全生徒たちと一緒に環境問題の学習をしてきました。

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  一昨日、11月に学習してきた全生徒の感想文と校長先生のお礼文が事務所に届きました。

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 感想文を紹介します。「地球の大自然からすれば僕たちなんかかなり小さな存在でしかないと思いました。自分たちを守っている森や林や海を敬って大切にしていきたいと思いました。」(2年A君)、「森が無くなってしまったら色んな災害が発生することがよく分かりました。私たちが生まれていなかった頃も色々な危険があっても森があったので人間は助かった等の話を聞けてよかったです。人間の勝手な行動で自然を壊したくないと思いました。」(2年・Aさん)

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  「僕は地球温暖化についてあまり真剣に考えたことはありませんでした。けれどこのままだと4度以上気温が上がるので考えてみようと思いました。そして虫なども殺さずに生かしてあげようと思いました。また、雲などを見て天候を考えてみようと思いました。」(2年・A君)、「自然に対して人間の都合で動かそうとする事は間違っているという言葉が印象的で、いちばん人間が偉いのだと思ってしまうのは人間の特徴で、しょうがないけれど自分よりも大きな時代を生きてきた自然に対して敬意をはらって生活していきたいと思いました。」(2年・Sさん)

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  「高橋さんのお話を聞いて”自然を大切に”と言う言葉がとても重く大切な言葉だと思いました。これからも森と仲良く暮らしていきたいです。そしてこの自然いっぱいの三依に住み続けたいと思いました。」(3年・S君)

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  今日の毎日新聞では岡田卓也さん(公益財団法人イオン環境財団理事長)と岸井成格さん(当会理事長)の対談が掲載されていました。この紙面で岡田さんは日本の原発政策に関して、「日本中にあれだけたくさんの原発を造ってしまったことが問題だと思います。」、小泉元首相発言に関しては基本的に賛同し、「数年前から都道府県に推薦をしていただいて、中学校にソーラーパネル寄贈してきました。今日どれだけ電気ができたかを見てもらい、関心を持ってもらうようにしてきました。・・東南アジアに原発を売り込むのは、率直に言えば”過ちの繰り返し”と言ってもいいと思います」、と述べていました。

 この紙面を読み、単に原発批判だけでなく、未来を生きる子供たちへ企業としての社会的責任を果たしている話だと感じました。

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  他方、足尾では昨日、ビニールハウス内の苗木に散水しました。その後は、東松木の杜柵設置の追い込み作業を行いました。作業現場は今までと違い、石がゴロゴロして支柱を阻み、作業がスムースに進みません。でも現場にキツネが現れるとその気分も癒されます。柵設置は作業計画どおり、植樹会場がイノシシに荒らされないように年内に完成させたいです。

 

2013年12月 5日 (木)

万物を生長させる風になりたい!

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 上の写真は先月30日の朝、臼沢の森北奥の山頂に雪が降った様子です。師走に入って初めての作業は先月に続き東松木の杜に柵を設置でした。皆さんやる気まんまんで、私はこの頃いつも皆さんから元気をもらっています。

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 まずは作業小屋で打ち合わせを行って、東松木の杜へ向いました。昨日のスタッフは、鎌田さん、橋倉さん、小井土さん、小川さんそして私でした。

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 作業は、カラミ堆積山に向かって左側の柵設置を終了させ、残った山裾に37枚の柵を設置しました。

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 今日はビニールハウスのタブノキ、スダジイに散水を行い、新年を迎える森びと広場の清掃をします。昨日は、作業をしながら与党の暴挙に対する「怒り」が収まりませんでした。「公僕になっては駄目だ!」、「国民を守る法律だ、と言っているが、国を守ることが第一で国民はその次だ!」等など。ポールを打ち付けるハンマーにも力が入っている感じでした。

 私たちも足尾・松木沢の“谷風”にならなければと、私は思いました。(仁平発)

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