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2013年10月28日 (月)

濱口梧陵さんの志を現代へ活かしたい

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 26日、明治大学と和歌山県が主催の「濱口梧陵シンポジウム」に理事・事務局5名で参加をしました。

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 濱口梧陵さんは、安政地震津波の襲来時に稲むらに火をつけて、この日を目印に村人を誘導して多くの命を救ったといういわゆる「稲むらの火」のモデルとなった人で、有力者に呼びかけて、たくさんのお米やお金を集め、応急の家を立てるなど村人たちの救援に力を尽くしました。また海岸一帯は何度も津波の被害を受けているので、100年先の津波に備えて、防災のために大堤防(高さ5m、幅20m、長さ600m)を自費で造りました。そしてこの工事には村人を雇用することによって、村の復興へとつなげていきました。

 

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基調講演では、河田惠昭さんから濱口梧陵は村人の生活再建のために津波防波堤を建設し、自助努力と共助努力を奨励したことや将来の津波来襲を見越した国づくり、防波堤建設という防災事業を推進したことなどの話がありました。

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  パネルディスカッションでは、俳優の石丸謙二郎さん、作家の大下英治さん、明治大学特任教授・中林一樹さん、和歌山県知事・仁坂吉伸さんが登壇し、濱口梧陵の業績と人としての魅力や来たるべき首都直下地震・南海トラフ地震に対する備えが必要であることが語られました。特に中村さんからは津波対策として①正しく逃げる②防潮堤などで守り、逃げる時間を稼ぐ③耐震化④助け合う体制をつくる⑤その避難対策を週1回は行い、逃げる体力をつけることが大事だと言われていました。

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  私たちも昨年から南相馬市の復興計画のひとつである森の防潮堤づくりを応援しています。濱口梧陵の「世のため人のために尽くす」志を受けつぎ、市民の皆さんと一緒にいつか来るであろう津波に備えて、いのちを守る森の防潮堤を造りあげていきたいと思います(事務局・小林発)

 

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