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2013年10月の19件の記事

2013年10月10日 (木)

南相馬市から日本各地へ・「いのちを守る森の防潮堤づくり」の連帯?

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 南相馬市の「鎮魂の森」植樹祭をリードしてくれた相馬農業高校の生徒と持地勝博先生。

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 持地先生から森びと生徒達の集合写真と感想が送られてきました。先生は、「森びとの皆さんが縁の下の力持ちの存在になり、植樹を通じて、行政と市民を結びつける事業に貢献されていることを改めて実感いたしました」と、感じたそうです。

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 希望した生徒と持地先生は先月の「市民植樹リーダー養成」講座を受講、未来のいのちを守る森の防潮堤の出発を成功させようと話し合いました。

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 植樹本番では、校長先生を先頭に約80名が植樹に参加し、「鎮魂の森」へ一歩踏み出しました。

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 他方、森びとインストラクターは帰りのバス内で感想を出し合いました。

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 「初めて福島に来た。責任が重いと感じながらも皆さんと一緒にできて助かった」(第2期Tさん)、

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 「植樹しながら市民から、次の植樹は何時なのかと聞かれた。何時かは分からなかったので、その時は一緒に植樹しましょう、と言った。良い思い出になった」(理事会Tさん)。

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 「インストラクターがきびきびと動いていたのを見て感動しました。植樹会場へ向かう途中、被災した状況を見て心が痛んだ」(東京事務所Mさん)等。

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 また、現地で出会った横浜市・Oさんからは、植樹祭報告に対するOさんの仲間たちからの情報が当会に届けられています。(Oさんに確認をとつた後にブログで紹介する予定)

2013年10月 9日 (水)

震災の経験と教訓は「鎮魂の森」づくりに活かす

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 東日本大震災は南相馬市民の636名の生命を奪い、フクシマ原発事故では市民の生きる糧を奪いました。6日に植樹した海岸には津波に耐え抜いた一本のマツが生きています。

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 500㍍北西にはタブノキが生きています。

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 植樹前の黙祷ではいのちを支える森の防潮堤を築き上げるぞ!と、決意した市民植樹リーダー

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 桜井市長はふるさと復興の気運を願って、「犠牲となった人々を慰霊し、震災の経験や教訓をいつまでも忘れず、後世に継承する地域の憩いの場として、さらには津波を緩衝するための“いのちを守る森の防災林”として、がれき等を活用した海岸防災林に市民一人一人の思いや祈りを込めて南相馬の木々を植樹して“鎮魂の森”を築きたい」、と挨拶しました。

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 植樹会場から北へ目を向けるとこの事業のやり甲斐を感じます。

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 津波に洗われた田んぼには葦やオギ等の草木が生えて塩水を浄化し、シラサギが餌を狙っています

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 植樹前日、放射性物質を測ってみると0.1μSv/h程でした

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 2万本以上の苗木を植えた後は、この会場を基点に南北へ約14㎞の森の防潮堤づくりが始まります

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 足尾で育ったコナラが成木となって、住民の命、働く人たちの命、そして未来を生きるために学ぶ子どもたちの命を守ってほしい。

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 東日本大震災で犠牲となった御霊に、私たちは翌日(7日)「鎮魂の森」をつくることを約束しました

 

2013年10月 8日 (火)

哀悼の心、希望と笑顔そして平和な暮らしを願う木を植えました

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 植樹祭(10/6)は参加者全員の黙祷で始まりました。東日本大震災で亡くなられた御霊に私たちの追悼の心と未来を生きる希望、平和な笑顔を森に託しました。それは北郷騎馬会の螺役による音色によって、太平洋の遙か彼方へ響いていました。

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 「津波で子ども2人と妻、母の4人を亡くし、仮設住宅で暮らす菅野長八さん(62)は、鎮魂のため大勢の人が集まってくれて有り難い」(毎日新聞)、Pa060324_3
 地元の参加者は、震災の年に生まれた子供を連れて、「2、30年たって彼がまた訪れた時、立派な森ができていたらうれしいだろう。彼の子どもも一緒ならもっとうれしい」(福島民報)、

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 小高区にある同慶寺住職は、「平和な気持ちで木を植えられた」と(福島民報)。

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 初めて被災地を訪れた埼玉県の方は、「想像以上の被害を実感した。見なければ分からない。木を植えるという自然回帰の取組に力を貸したいと思った」と(福島民報)。

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 参加者をサポートした市民植樹リーダーは、様々な思いや願い、そして生きる元気を参加者の皆さんへ届けたようです。

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 そして前日のサポート実習から最後の一本までの苗木チェックをしてくれましたリーダーの皆さん、本当に有り難うございました。

2013年10月 7日 (月)

森びとインストラクターの情熱が参加者の心に木を植えました

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  昨日は南相馬市民と一緒になって鎮魂の森をつくりました。東日本大震災に被災した方々とフクシマ原発事故で避難生活を強いられている県民の想いを胸に、森びとインストラクターと森びと一行約80名は鎮魂の森・復興市民の森づくり応援をやり遂げました。

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 私たちは植樹祭に集ってくれた方々の願いを、

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 子供たちの未来を

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 そして素敵な笑顔を創りだすことができました。

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 天気を心配していましたが開会式前は苗木にとって有り難い曇天でした。

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 参加者が集う前に集まった市民植樹リーダーと私たちは藤原一繪先生と最後のミーティングと今月一日から準備をしてきた植樹会場のチェックをしました。

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 開会セレモニー後の植樹では、相馬農業高校生徒のリーダーたちと参加者への植樹サポート。

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 私たちは、市民植樹リーダーと一緒になって最後の一本までチェックし、いのちを守る森の防潮堤の第一歩を歩き始めました。

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 全国から集まってくれた森びとインストラクターの皆さん、未来のいのちを支える森の防潮堤づくりをリードしていただきありがとうございました。

 

2013年10月 5日 (土)

南相馬市の未来を高校生自らが描く

 いよいよ明日6日は南相馬市が主催をする植樹祭です。目標の2,000名をはるかに超える参加申し込みがあるそうです。これまで市役所の方をはじめボランティアの方々の力によって、順調に準備も進んでいます。

 今日は会場では横浜国立大学名誉教授の藤原一繪先生による市職員及び市民植樹リーダーへの研修が行われ、森びとからも21名が研修を受けました。

Dscf1086 まず、今回の植樹祭で植樹する苗木16種類のうち、タブノキ・アカガシ・アラカシ・シラカシ・ウラジロガシの5種類の高木の特徴を説明してもらいました。

Dscf1097 その後は研修ブロックに移り、苗木を水に漬けた後、実際に植樹をしました。盛土は津波の堆積土と震災で出たガレキを50%ずつ含まれたものです。土の流出や乾燥防止などのためにわらでマルチングをし、縄でおさえました。

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Dscf1112 今回の市民植樹リーダーには相馬農業高校の生徒が14名参加をしてくれ、熱心に藤原先生の話を聞いて、参加者に説明できるようメモしていました。未来を生きる若者がこの植樹祭に積極的に参加をしてくれたことは非常にうれしいことです。

Dscf1093 夜は足尾から嫁いだ苗木20,000本を日夜管理して下さっている地元の方々7名を交えての懇親会を開催し、これまでの苦労を分かち合いながら、交流をはかってきました。最後に挨拶に立った森びと・高橋監事から「初めて木を植えた。2時間の研修を受けて、いつ死んでも良いと思っていたけれど、5年、10年後の姿を見てみたい」とグッとくる言葉で明日の植樹祭の成功を全員で誓いあいました。

(事務局・小林発)

2013年10月 4日 (金)

森と生きる暮らしと社会を願って生徒たちと学ぶ

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 東京も足尾も冷え込んだ今日でした。足元のチカラシバの穂は朝露でしっとりしていました。

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 また、トノサマバッタの動きも鈍くなっていました。

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 今日は毎年授業のサポートをしている北高根沢中学校一年生97名の授業サポート日です。午前中は、スタッフの鎌田さん、橋倉さんと生徒たちを迎える準備をしました。

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 午後1時、植樹を終えた生徒たちが大型バス二台で松木沢ヘリポートに到着。生徒たちから授業のお願いを受け、私たちの足尾での森づくりを紹介しました。

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 高橋副理事長からは、人間は森と海に生かされていることが話されました。また、その実感をつかんでもらおうと、クスノキの枯れ枝の香りを嗅いで頂き、それが私たちの暮らしの中で役に立っていることをイメージしていただきました。

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 約一時間の授業の後、生徒たちはノートに感想や想いを書いていました。未来を生きる若者たちの真剣な授業を味方して、雨は降りませんでした。片付けを手伝ってくれた生徒たちを見て、筆者は森と生きていく暮らしと社会を創ってほしい、と願いました。生徒たちとの出会いをつくってくれた「足尾まるごと井戸端会議」の山田さん、本日はありがとうございました。

 

2013年10月 3日 (木)

啄木(サル)のメッセージを子どもたちへ届け欲しい

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 今日の午前中は6日に実施される「鎮魂復興市民植樹祭」の最終打合せを事務局と行いました。午後は「六義園」に行ってクスノキの枯れ枝をいただきました。これは明日、足尾で行う北高根沢中学校の授業サポートに使う教材です。公園を散策しているとキンモクセイの香りが漂っていました。この臭いを嗅ぐと小学校時代の秋の運動会を想い出してしまいます。

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 事務所に戻ると山梨県身延町立図書館から封書が届き、それは「朗読ボランティアひだまり」代表・渡辺ちよさんからでした。封書には8月に開催した『サルと人と森』の朗読会のアンケート結果が同封されていました。

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 アンケートには、「サルに教わりました。人間として深い反省をさせられました」(70代女性)、「とても良かったと思い、涙がでてきました」(60代女性)、「自然との共生の大切さを教えていただきました」(60代男性)、等の感想が書いてありました。

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 アンケートに応じてくれた方々は60歳以上でしたが、感じたことを近所や地域の子どもたちへ拡げてほしいと願っています。

2013年10月 2日 (水)

自然の力を活かして走る奥羽線の電車

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 秋の旅行シーズンに入り、自然の素晴らしさと素敵な出会いができるのも観光地へ無事に行けることが前提です。目的地までは空と陸そして海の乗り物を利用しますが、安心して観光地へ辿り着くには自然環境が輸送環境を守ってくれるからではないでしょうか。

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  山形県会員の佐々木さんからJR東日本の鉄道沿線の森づくりに参加した写真がメールで送られてきました。この森づくりは宮脇昭先生指導によってすすめられ、場所は奥羽線の針葉樹の鉄道林を一部伐採し、ふるさとの木である落葉広葉樹を植えています。

数年後には車窓から新緑と紅葉の素晴らしさが見られ、また、防風や防雪の森になってくれるでしょう。自然の力を活かした鉄道は有り難いものです。佐々木さん、ありがとうございました。

2013年10月 1日 (火)

原発なんかいらない!自然と共に暮らしたい

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 早いもので田んぼが黄金色に輝く季節となりました。しかし、福島県南相馬市など東日本大震災に遭った被災地やフクシマ原発事故の被害にあった地では黄金色の田んぼがありません。

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 今日は五日後となった「鎮魂復興市民植樹際」の準備がはじまりました。

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 現地の森びと苗床スタッフ6名は私たちが提供する苗木3.800本と藁2トンを植樹会場へ運びました。

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 3800本の苗は苗床と植樹会場を軽トラでピストン輸送しました。

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 いつも手伝ってくれる小高区の渡部さんを見て私は、自然の力によっていつもの稲穂の色と香りが早くこの地にも戻ってほしい、ということを感じているのかなあー、と思いました。明日も準備作業は続きます。6日には全国の皆さんと未来のいのちを支えてくれる森の防潮堤をつくれることに感謝しています。(事務局・岩橋発)

 

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