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2013年6月の19件の記事

2013年6月14日 (金)

歴史を振り返り、未来を支える木を植えた野木町の皆さん

 

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 熱帯低気圧の影響で雨が降ってくれると思っていましたが降りませんでした。11時過ぎから栃木県野木町の「煉瓦窯を愛する会」一行12名が植樹に来てくれましたので、その後に恵みの雨を期待していましたが期待外れでした。

 

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 野木町の皆さんには、星野、白井スタッフが植樹のアドバイスをしてくれました。皆さんは4年間育てたコナラを40本植えてくれました。

 

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 野木町の煉瓦の歴史を辿ると、足尾銅山鉱害とは無縁でないので現地に立ってその歴史を考えていこう、ということで一行は松木の杜に来てくれました。その記念に植樹をしてくれました。

 

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 臼沢の森では小黒事務局が責任者となって、23日に行われる桐生ローターアクト植樹の準備をしていました。水落、山崎、矢野事務局が黒土と腐葉土を運び、柳澤スタッフが植樹現場の草刈りをしてくれました。約100段ある階段を上り下りして、20㎏程の荷を運びました。苗床では、雨が降らないので金子スタッフが念入りに撒水をしてくれました。

 

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下山した事務局メンバーは汗びっしょりとなり、遅い昼食を食べている時も相当に疲れた様子でした。

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帰る途中、JR日光駅前には人間では90歳を超しているポピーという名の犬が笑顔を見せてくれました。疲労困憊の水落、山崎両君はその笑顔で癒されていました。皆さん、お疲れ様でした。 

 

 

 

2013年6月13日 (木)

鉱毒に耐え、強風にも耐え抜いた足尾・中倉山のブナに会って感謝してきました

P6135102  今日は、中倉山頂上稜線のブナとミズナラなどの調査をしてきました。朝、8時20分登山口を出発、痩せたガレ場を慎重に登り、40分頃には足尾町や備前楯山等が見える地点で一休み。

P6134711  南側を見ると4本のホウノキが花を咲かせていました。

P6134718  小休止後、一気に痩せた稜線を登りました。最後の岩場付近に来るとサルが不機嫌な顔をして我々を覗き込んでいました。

P6135110  リョウブの林に主役のミズナラが生きていることに感謝しながら、上ること2時間半で1539㍍(頂上は1499㍍と言う人もいる)の頂上に到着。そこから当会の森づくりフィールドを見下ろしました。

P6135147  情報に添ってそこから約200㍍西の稜線に生きているブナを発見。亜硫酸ガスや山火事に耐え抜いて生きているブナ。幹の周囲は150㎝、樹高は15㍍はありました。

P6134752  このブナは全ての生きものの生命を支えるために実をいっぱいつけていました。

P6135158  稜線から南側の斜面には、ミズナラ、シラカンバ、ウダイカンバ、ツツジ等が生えていました。

P6135164  ガスがかかってきましたので昼食は下山後に食べることにして下山開始。下山ルートは上りコースでなく別ルートにしました。

P6135170  下山はミズナラが生えている森を一気に降りてきました。鎌田スタッフの山ガールの皆さん、お疲れ様でした。

2013年6月12日 (水)

70歳からの森作業は「汗半日、業半日」でいこう!

P6125074  今年の足尾の熊は肉が大好物なようです。9時過ぎ、苗床でコナラを選別していたら鹿が腐った臭いがしたので苗床から松木の杜を見ると、9日に埋めた鹿の死骸が掘り出されていました。埋めた穴から数㍍離れているのでキツネの仕業でないことは確かです。

P6125077  死骸が腐敗した臭いをかぎながら14日に植樹するコナラを40本選別し、松木の杜へ移動しました。小雨が降ったり止んだりの日の作業でしたが、湿度が高くて汗が吹き出すほどでした。

P6125080 午後は、18日の森づくりで松木に植えた苗木がイノシシによって何十本と掘り起こされてしまったので、補植用の穴を掘り直しました。大きな石を動かすには2人の力が必要でした。

P6125089 台風3号の影響で降雨を期待していましたが、木々には満足できない雨でした。池のカエルに雨乞いの鳴き声をお願いしてきました。仕事を終えた鎌田、橋倉両スタッフは、「年寄りは仕事半日が大事だ」と話していたので、その話をヒントに“70歳からの森作業は汗半日、業半日でいこう”と思いました。

P6125090  明日は中倉山登山です。頂上南側斜面に生きるミズナラ、ブナを調査してきます。

2013年6月11日 (火)

いのちを支えるのは経済でなく森の恵みです

 

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 「12年の世界の二酸化炭素排出量は11年より1.4%増え、316億㌧と過去最高に達した」(6/11・毎日新聞夕刊)と本日、報道されました。また、「各国は世界の気候変動の影響を軽減するために、産業革命前からの気温上昇2度未満に抑える目標で合意している」。ドイツ・ボンでは国連気候変動枠組み条約第19回の準備会合が開かれているが、そこで事務局長は「今後10年で経済成長に影響を与えることなく(2度未満の目標)達成できるはずだ」、と発信している
。しかし、経済第一から物事を考えている以上それは絵に描いた餅でしかない。

 

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 9年前に植えた足尾・松木沢の森はごらんの通り、60㌢程の苗木が7㍍を超え、生態系豊かな森へ元気に育っている。

 

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30度近い気温になっても、臼沢の階段は木々のトンネルとなり清々しい気分にさせてくれる。

 

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2008年に植えた臼沢の森から松木沢を見ると、爽やかな沢風を木々が運んでいる。

 

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 草で覆われていた斜面は、ご覧通り草床は主役の木々と脇役のバランスが整っている。

 

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 緑が豊かになっても熊たちの腹は満足していないようです。臼沢の森入口ではカラマツの樹皮が剥がされました。

 

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 松木の杜ではネット内に入った小鹿をクマが襲いました。それも二頭です。9日、クマの糞を確認して鹿を襲ったのは熊だと判明しました。

 

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 急いで、食害防止のネットを強化させました。いのちが第一で物事を考え、暮らしを見つめ直し、一人でも多くの人が森を元気にさせ、森づくりを進めるならば「2度未満の目標」は達成できる。そんな願いを胸に、森づくりをしています。

 

2013年6月 7日 (金)

地球規模から足尾の緑を見ると人間の意識が問われる?

P6074958  3日以降天気予報では雨が降らない日が続いていたので、今日は苗床の苗木が弱っているのではないかと思って足尾に入りました。ダムゲートに入ると道は雨で湿り気があるようでした。苗床のタブノキを見ると、とても元気でした。雨が降ってくれたようでした。スタッフ・鎌田さんと2人でホットしました。

P6074909  松木の杜と新松木の杜をチェックしていると、目の前のナツツバキの枝からホオジロが飛び立ったのでよーく見ると、そこにはホオジロが巣を作って卵を温めていました。

P6074915  11時からは、北大准教授・石川守先生とモンゴルから北大に留学しいているダグワドルジ・ラワダマさんをみちくさでお迎えしました。ここでは先生方から地球環境学に関してお話を伺い、私たちからは植樹活動報告と心に木を植える意味を伝えました。

P6074940  遅い昼食後は、鎌田スタッフと苗床の整理をしました。15時判頃になると雷音が響き、有り難い雨を待つことにしました。

P6074961  雷雨の中、みちくさの池で育っているヤマアカガエルの様子を観察すると、

P6074945  アマガエルが池で餌を探しているようでした。

P6074981  さらに周囲を見ると、なんと!ヤマアカガエルが乳離れをしていました。

P6074973  何十匹のカエルが池の草むらで餌を探していました。誰かの助けがあるわけでなく、小さな一匹のカエルが必死になって生きている様子を見ていると、元気をもらえる気がしました。

2013年6月 4日 (火)

支え合う・助け合う森づくりになりました

Dscf7794  先月の足尾・ふるさとの森づくりに参加した社会福祉法人 希望の家(会田様)から感謝の手紙が届きました。また、スタッフの松村さんから感想の手紙が届きました。

Dsc07144  希望の家からは、「森びとインストラクターの上手な導きで楽しく植樹ができました。車いすのIさんはこれまでも参加してきた中で、初めて植樹ができたと感激していました。施設内でも自信がついたようで明るくなってきました」(手紙の一部分)と、嬉しくなる手紙でした。

P5184484 松村さんからは、「今回ほど充実した植樹を経験したのは初めてでした。・・・それは参加者が協力・共同で丁寧に植えている姿を目の当たりにしたからです。臼沢の苗木は100%根を張ります」(手紙の一部分)、という感想が書かれていました。

Dscf7782 人と人とのコミュニケーションが破壊されつつあるなかで、木を植えながら大切なことが育まれた練りづくりでした。Dscf0858 全ての参加者の皆さん、有り難うございました。

2013年6月 3日 (月)

未来を築く元気な生徒たちと“みちくさ”をしました

P6034885  今日は日光市立三依中学校全生徒の足尾自然観察を応援しました。みちくさを訪れてくれた皆さんは、中学二年生と三年生5名と先生7名でした。11時過ぎに始まった授業は、まず当委員会のスタッフと事務局の自己紹介。

P6034890  その後は、高橋理事から森づくり活動の報告をしました。

 報告では、私たちが森に生かされていることを学びました。特に、私たちは肉眼で見えない菌や微生物などの働きに支えられていることを学びました。

P6034895  1時半程の授業の後は、外に出て昼食。昼食後は足尾・松木沢の自然にふれました。

P6034905  帰る前には、みちくさの前で記念撮影。皆さんとの別れの時は、生徒を代表して女生徒からお礼の言葉を受けました。今日は、生徒の皆さんと大人たちの「みちくさ」を楽しむことができました。三依中学校の皆さん、本日は未来への元気な息吹をいただきありがとうございました。“ケロケーロ”と手を振ってくれた皆さんに心からお礼申し上げます。(報告:仁平スタッフ)

2013年6月 2日 (日)

いのちを繋ぐ自然のエネルギー

P6024874  夕方5時頃、苗床で苗をチェックしていると子ギツネがあいさつに来てくれました。乳離れをして自然界で生きていく場所に、子ギツネは作業小屋付近が気に入った様子でした。とても可愛い顔を見せてくれました。

P6024860  今日は、昨日掘った穴に黒土と腐葉土を運びました。この穴は14日に訪れる野木町・煉瓦窯を愛する会の皆さんが植樹するためのものです。

P6024866  ところで苗床にあるドロ箱にはカシワ、タブノキ、スダジイを蒔きましたが、梅雨の中休みの晴れ間に一気に元気を出したように見えました。

 P6024867 タブノキはビニールハウスで暑さに負けましたが、外に出してあげましたらご覧の通り元気を出しました。スダジイは梅雨の中休みでも中々葉をだしくれませんが、よぉーく見ると芽は乱立しています。後1ヶ月過ぎると一斉に葉を拡げてくれるでしょう。小川スタッフ、連日の作業お疲れ様でした。

2013年6月 1日 (土)

松木の杜に鹿が侵入!アンモニアの臭いがするのか?

Photo 梅雨の中休みは今日も続きました。夏日でなかったので作業がやり易い一日でした。

Photo_2 今日は今月行われる日光市民の植樹用穴を掘りました。そのために松木の杜に入ると腐葉土が食い荒らされていましたので、周囲を点検すると防護柵が弛んでいました。ここから鹿が侵入し、腐葉土を食い荒らした様です。

Photo_3 チェックしていると鹿がネットにからまり死んでいました。午前中は、ネットを新たに張りなおし、腐葉土の整理をしました。

Photo_4  穴掘りは午後になり、

Photo_5  目標の40個の穴を掘りました。

Photo_6  小屋に戻ると小屋の入口左側下にキツネが顔を出していました。小屋の居心地が良いのかもしれません。今日は、小林事務局、加賀スタッフと私の三人で気持ちよい汗をかきました。(小川スタッフ発)

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