« 2013年5月 | メイン | 2013年7月 »

2013年6月の19件の記事

2013年6月29日 (土)

足尾現地に立って自然の脅威と有り難い恵みを感じてもらえましたか?

P6295425
 今日は南相馬市がすすめている森の防潮堤を応援しているJR東労組東京の若者たちが見学に来てくれました。皆さんたちは現在、各職場で防潮堤に植える苗木を育てています。育てた苗木が数年後にどんな森に育っていくのか、を確かめてみたいと足尾現地を訪れてくれました。

 P6295419
案内をしたのは小林事務局長と岡安スタッフでした。苗床での撒水や草取りそして苗分け作業などを紹介しました。その後は自然の中での森づくりの話をさせていただきました。

P6295423
 臼沢の森前では集合写真を撮って、いざ階段を登って人と自然の織りなす森の力を感じてもらいました。

P6295440
 一方、仁平、小川両スタッフは明日の植樹際の最終準備をしました。植樹会場に生きているびっくりするほど大きく育っているビロウドモウズイカを記録に残しました。

P6295439
 新松木の杜内で一番大きいビロウドモウズイカは190㎝もありました。

P6295445
 最後の仕事は、松木沢の食害防止ネットの弛みを直しました。その頃になると天気予報通りに雷雨が発生。三人ともびしょ濡れでネットを補強しました。鹿たちは若葉が大好物ですが、松木の森に鹿が入れないようにしました。JR東労組東京の皆さん、100年先のいのちを支える森づくりに感謝します。

 

2013年6月28日 (金)

足尾の小さな森では小鳥が囀り、松木川ではカジカガエルが鳴き、対岸の高い岩場ではノスリの子が親を呼んでいました


P6275367

 昨日から足尾で作業です。30日には、日光市民が自治会創立60周年記念の植樹が行われます。その準備を昨日からしています。

P6275364
 植樹場所の新松木の杜では、ビロウドモウズイカが驚くほどに生長しています。その高さは150㎝以上です。

P6275375
 また、昨日からは南相馬市の森の防潮堤づくり応援の苗木づくり用ビニールハウス設置場所を整地しています。昨日からの作業は本日終了しました。

P6285405
 30日の植樹場所は新松木の杜内ですが、重機で耕した後に黒土と腐葉土そして炭を混ぜました。炭は草木ダム管理所から提供されたものを使用しました。

P6285388
 今日は岡安スタッフとそれらを混ぜ合わせ、今までよりも丁寧に土壌をつくりました。

P6285399
 その後は、食害防止ネットが弛んでいた所を補強しました。帰る途中、子ギツネが顔を見せてくれました。

2013年6月26日 (水)

南相馬市の森の防潮堤づくりが動き出す

Dscf0989
 今年秋、南相馬市役所は森の防潮堤づくりへ向けた記念植樹を開催する運びになりました。

 P6255292
私たちは本日、南相馬市議会の本会議を傍聴しました。それは、議会で「平成25年度南相馬市一般会計補正予算について」の承認が得られるか否かを見とどけるためでした。この補正予算の中には森の防潮堤に向けた記念植樹予算が盛り込まれているので、市民と共に森の防潮堤づくりのスタートを確認するためでもありました。本会議ではこの補正予算が可決され、秋の植樹際へスタートすることができました。

P6265317
 市議会傍聴前には、市役所が実施しようとしている森の防潮堤記念植樹際の予定地を見てきました。

P6255298
 昨日は、南相馬市の森びと苗床で育苗をしているボランティアの皆さんと水井市議会議員による話し合いを行ってきました。話し合いでは、真夏を迎える育苗活動への心構え、森の防潮堤づくりへ向けた市議会の状況把握、そして市民との輪を拡げていく活動を探ってきました。その後、苗木の生長具合を観察し、話し合った育苗活動の方法を現場で試してきました。

P6265359
 帰る途中、飯舘村を通過してきましたが、放射能線量が3.6μSv/hある牧場で馬の家族が寂しそうにしていました。

2013年6月24日 (月)

岩手山麓に3千本の苗木を植えました

Img_4306  北東北は6月半ばに梅雨入りしましたが、空梅雨でほとんど雨は降っていません。稲作が心配です。

Img_4284 そんな中の22日、岩手山麓で第11回八幡平ふるさとの森づくりが開催されました。朝から晴れ間も見えるなど好天気に恵まれて、森づくりは順調に進み予定していた時間よりも早めに終わることができました。

Dscn0596 集ってくれた皆さんたちは、S40年度松尾鉱山中卒業生の同窓生、地元の積水メディカル(株)の社員と家族、auモバイルコミュニュケーションの社員の皆さんそしてJREUの組合員・家族など205名でした。

Dscn0579 また忙しい中、田村八幡平市長と山田和夫岩手北部森林管理署長も駆けつけて頂き、激励の言葉を頂きました。植樹は、土壌改良した1畝(10m×2m)に150本、20畝にミズナラやコナラ、ヤマザクラ、ヤマボウシ、シラカバ、カツラ、ケヤキなど14種3000本を植えました。

Dscn0560 2006年から試験植樹を行い、2008年からは本格的に森づくりを行っていますが、5年以上たった苗木たちはしっかりと大地に根を張って、背丈も2m以上と高くなり小さな森を形成しています。100年先の私たちのいのちを支えてくれる森に育ってくれることを願っています。(事務局・仲崎発)

Img_4333

2013年6月23日 (日)

松木沢にこだました「今日はやったぞー!」の若者の声

 

P6235290


 午後3時過ぎ、みちくさの屋根から「今日はやったぞー」という声が聴こえました。何の意味なのか解りませんが、声を発した若者たちはその時から30分前に、臼沢の森を約200㍍登って木を植えてくれました。

 

P6235271


 今日は梅雨の晴れ間に足尾・松木沢を訪れてくれた桐生ローターアクトクラブの皆さん41名が臼沢の森に123本の苗木を植えてくれました。

 

P6235278


 昨年は緩斜面の新松木の杜に植樹をしてくれましたが、今年は臼沢を登っていただきました。

 

P6235282


 皆さんは苗木一人3本と移植ゴテを持って、木々のトンネル階段を約300段登ってくれました。小学生から20歳代の若者たちが、人間が破壊ししてきた自然の中に立って、未来も地球(自然)と共に生きていくために木を植えてくれました。

 

P6235255

普段に身体を動かしていない若者にとっては少しばかり辛かったかもしれませんが、それを乗り越えてくれたみなさん。その気持ちが「やったぞー」という声になってくれたのかと準備した私たちは感じました。桐生ローターアクトクラブの皆さん、本日はありがとうございました。
今日は朝早くから、苗木に水を吸い込ませ、早めの昼食を済ませて皆さんを待ちました。それを身体全身で受け止めてくれた皆さんに、改めて感謝します。

P6235263


  最後に、参加者の中で桐生第一高校の生徒の皆さんがいました。彼達は率先して植樹後の後片付けをしてくれましので、これには準備した先輩たちから「頼もしい」という声がでていました。

 

2013年6月22日 (土)

木々が運び上げる爽やかな風に感謝!

P6224781  夏至の翌日、天気予報では北関東の日光市足尾周辺は雷雨が発生ということでしたが、雲の合間の青空にヤマボウシの白い花、そば花などが輝く天気になりました。

P6224783  今日は明日の森づくりの最終チェックをしました。桐生市から訪れるローターアクトの皆さんを歓迎するために、まず森づくり会場までの足元の草を刈りました。

P6225227  昼食後は臼沢の森の階段を登って、黒土と腐葉土を運び、穴を掘りました。

P6225241  足元をチェックした後、スタッフの皆さんは9年前から植えてきた木々が運ぶ爽やかな風に感謝しながら、私たちは森から生かされていることを実感しました。

P6225243  明日の参加者にもこのような気持ちになってほしいと願いました。

P6214777

2013年6月21日 (金)

足尾には、“真心と生命を育む素晴らしい愛がありました”

Photo  今月3日に出会った日光市立三依中学校全生徒の観察レポートと須藤由起夫校長からのお礼の手紙が事務所に届きました。レポートのひとつを紹介します。

Photo_2  レポートは上の写真のように作成され、「今回の自然観察で私が興味をもった事は植林活動とそれに勤しむ人々についてでした。そのために、事前学習で下調べをし、万全だと思っていたら話を聞くたびに新しい発見があり、たくさんの事を知れて良かったと思いました。・・・足尾ってなんだか暗そうだなぁ・・。私の持つ足尾へのイメージは、ほとんどマイナスな事しかありませんでした。なぜなら銅山の歴史とそして住人のいない地域だったからです。でもこうして足を踏み入れよく見ていくと、そこには真心と生命を育む素晴らしい人の愛がありました。取り組む人々によって今はこんなに緑豊かな場所です。一度来たら、また訪れたいと思う不思議な場所です。優しい大自然に少しでも触れる事ができてよかったです。」と書かれていました。

P6034906  三依中学校全生徒の皆さん、素晴らしい報告レポート有り難うございました。また、レポートを送ってくれました教諭のみなさんに感謝します。

P6215202  今日は、苗床を整理しました。3年以上育てたコナラを丁寧に移動し、ポット底から根を出している大きい苗木は植えました。

P6215207  ポットを移動しましたので雨が降ってほしいと願っていましたら、夜になって雨が降ってくれました。苗床の側には梅雨空の下でピンクの花がひっそり咲いていました。疲れを忘れる一時でした。

P6215215

2013年6月20日 (木)

未来を生きる足尾アルプスのブナ

Photo  中倉山の稜線に立つ「孤高のブナ」が毎日新聞(6月15日栃木版)で紹介されました。

131  私は足尾・松木渓谷の中倉山山頂から稜線を西へちょっと行ったところで一人立っています。幹の下には「孤高の木」と書かれたプレートがありますが、私の名前ではありません。仲間と別れて100年以上経ちますが、足尾の歴史を見てきました。

 人間の暮らしには地中の鉱物が必要なようで、この地では明治から昭和40年代まで銅を精錬していました。国のバックアップを受けて精錬は盛んになり、私たちの仲間は伐り倒され、その上山火事と毒がまき散らされて、今ではひとりぼっちになってしまいました。

133   人間の暮らしに必要だからといって、いのちの源である私たちの仲間を皆殺しにしてしまうようでは人間の未来はありません。そんなことを願って私は100年以上生きています。このような記事で紹介されています。

2013年6月19日 (水)

善意と真心(愛)を未来へ活かす

133  先日、会員の笠倉さんから色紙が届きました。添えてあった手紙には、「先日、田中正造旧宅、旧谷中村を訪れる機会がありました。川俣事件で負傷した農夫・山崎さんに宛てたもので、明治34年3月6日付の手紙に入っていたもの。“みちくさ”に置いてください」、ということでした。(上の写真:中倉山稜線に生きるブナ、鉱害に耐え抜いて私たちを見守っています)

Photo 今年9月4日は田中正造100年目の命日です。私たちは命日から3日後の7日に「こころ森探訪」を実施し、正造さんが過ごした谷中村跡を散策します。同じ鉱毒によって廃村となった松木村の村民の想いを胸に、未来を生きる私たちの心を耕したいと願っています。笠倉さん、ありがとうございました。

P5044575  16日には事務局の中西さんが寄付金を届けてくれました。この寄付金は「おいしいカレー工房ひつじや」(東京都千代田区有楽町1-2-2日比谷シャンテB2F・℡:03-3539-6858)さんに置いてある募金箱に集まった21,644円です。寄付をしてくれた「ひつじや」さんのお客様、店長さん、従業員さんありがとうございました。

P6074984

2013年6月17日 (月)

大和ハウス㈱が八幡平で森づくり始める

 

Cimg1023


 
岩手山の山麓では例年より遅れていたヤマボウシが咲きはじめ、盛岡市内ではアメリカハナミズキが咲き始め、北上川沿いのニセアカシヤの白い花も目立つようになってきました。

 

Cimg1003


白い初夏の花と香りにつつまれた6月16日、八幡平の森には大和ハウス㈱の社員、家族60数名が集いました。大和ハウス㈱の社員、家族の皆さん達はこの2年間、県民の森内のみちのく事務所苗床でポット内の草取りを手伝ってくれていました。

 

Dscn2522


「今年は是非、植樹もやらせて下さい」、との要請を受け、16日の植樹になりました。皆さんは、4畝にミズナラやヤマザクラ、ヤマボウシなど13種600本を植えてくれました。

 

Dscn2526


植樹の前には泉山理事から、森びとの森づくりの話と森を育てている現場の説明をしました。大和ハウス㈱の皆さん、本当にありがとうございました。

 

Dscn2510


前日の15日には、22日に実施する第11回八幡平・ふるさとの森づくりの土壌改良を行いました。作業は、田中所長をはじめ事務所スタッフ、JREU盛岡の組合員の皆さんで行いました。今にも雨が降り出しそうな天気でしたが、作業は順調に進みました。畝の周囲の草刈りと整備した畝には雨対策でブルーシートを掛けました。

Dscn2507

 

    

 

森びと検索

最近のトラックバック