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2013年4月の19件の記事

2013年4月16日 (火)

南相馬市・森びと苗床に3千本以上の苗が届く!

 

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 昨日(415日)、南相馬市にある森びと苗床に森の防潮堤用の苗木が届きました。

 

届けてくれた方はJREU東京の組合員・家族でした。南相馬市が進めている森の防潮堤に植えてほしいと、育てている内の3、674本を若者たちが届けてくれました。

 

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現地では、若い組合員とシニア組合員27名が連携のとれた流れ作業で、苗はスムースに苗床に運ばれました。当日は天候にも恵まれ、昼までに作業を終了させました。

 

JREU東京の皆さん、ありがとうございました。現地スタッフは届けられた苗木を元気に育てます。少しずつ潮風に慣れて、2~3年後には南相馬市の大地にしっかり根が張れる苗木に育て上げます。(事務局:岩橋 孝)

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2013年4月15日 (月)

第八回アースデーin桐生に参加して来ました

群馬県は桐生市、群馬大学工学部で行われたアースデーに参加してきました。工学部のキャンパスは、街からほど近く、周囲には春萌の小山や由緒ある神社などがあるなかなか雰囲気の良い場所にあります。今年は59もの団体のみなさんが趣向を凝らしたブースを展開していました。

私たち森びとは屋内外に場所を頂き、屋内では「土の中をのぞいて見ませんか?」、屋外では「いっしょに炭を撒きませんか?」というタイトルで出展いたしました。ここではまず屋内の方を少しご紹介します。

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”森は木、木は根、根は土”というとおり、土や土壌動物は森の重要な役割を果たしています。森の中で地面に溜まったさまざまなものが再び土に帰るには、ササラダニのような分解生物が健全に働く必要があります。

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今回は、そのササラダニを顕微鏡で見たり、土壌動物を捕まえるツルグレン装置を置いたり、いのちの循環を動画で見たりといった内容で、森の中での役割について簡単にお話させて頂きました。ダニというと人に病気をうつしたりするマダニやイエダニを思い浮かべる方が多いようですが、このササラダニは人には一切悪さをしないダニです。その役割と種類や数の多さに驚かれる人が多かったようです。

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また、見えない箱のなかに入っているいくつかの植物を手だけを入れて触ってもらい、その植物についてのうんちくを少し語らせてもらいました。植物がいろいろなものに使われている、ということが少しでもお伝えできたら良かったです。

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新しい研究棟の5階の奥という最奥(笑)の場所にあったにもかかわらず、たくさんの方に来て頂きました。ありがとうございました。ぜひぜひ来月の足尾の植樹祭(5/18)にも来ていただきたいと思います。お隣のポンデリングの皆さん、実行委員の皆さま、大変お世話になりました。

2013年4月12日 (金)

北東北でも雪が解けはじめました

 

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4月に入って北東北も少しずつ春の気配を感じるようになってきました。早春の風を受けながらみちのく事務所は、県民の森の苗床と松尾鉱山跡地を観察してきました。

 

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県民の森では雪がほとんど融けて苗床が姿を見せていました。苗床を丁寧に観察すると、昨年秋に撒いたコナラの種子が何箇所かに分けて集められていました。ドングリを集めたのはネズミではなく、リスの仕業ではないか?、と泉山理事は言っていました。

 

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ポットから掻き出してむき出しになったコナラの種子は、もう一度ポットに入れてやり直します。松尾鉱山跡地でも雪はだいぶ融け、昨年植樹した苗木は元気な様子でした。また、アキグミは仙台市若林区荒浜の潮風を防ぐために植えたいので、その苗木になってくれるかをチェックしてきました。

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2013年4月11日 (木)

雪の若葉寒がやってきた足尾・松木村跡

P4114193  サクラが開花したと思ったら寒が戻ってしまいました。足尾・松木沢は3㎝ほどの積雪があり、サクラの花びらや若葉は寒さに震えているようでした。

P4114198  昔もこの様な天気があったようで、今日みたいな日は「若葉寒さ」と言うそうです。松村スタッフは丹精に育てているヤマナシの苗を見せてくれました。こんな可愛い小さな苗を観ているとヤマナシを育てている松村さんの人柄が見えてきました。

P4114219  今日は、鎌田、松村、小川スタッフが南相馬市用コナラの整理をしました。残すところ4500本のコナラを用意します。午後3時頃になると松木沢は雪が降ってきました。吹雪いてきたので、少し早めに作業を切り上げました。

P4114217  後片づけをしながら楽しみもつくりました。来月上旬に中倉山登山を行って、ミズナラの新緑を見てきようとなりました。8日~10日の間に調整がついたら登山します。同行したい方がいましたら東京事務所まで連絡ください。

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2013年4月10日 (水)

足尾・松木沢も10日以上早いサクラの開花です

P4104180  現在、「どくだみ荘」(足尾町赤倉)は雨が降っています。部屋の中ではストーブを焚いています。寒気が南下して肌寒い夜です。日中の気温は15度程あったのですが、夕方から急に冷え込んできました。足尾銅山精錬所跡周辺の桜も開花始めたのですが、今夜はその花びらが縮みしまい込まれるようです。

P4104166  松木の杜ではスイセンが咲き、P4104164 コブシも蕾を膨らませていました。P4104158 2年前に植えたヤマザクラも開花してくれました。寒気が南下してくれたので20日の感謝デーにはヤマザクラが満開になってくれそうです。

Photo  3日前には強風が吹き荒れ、ビニールハウスの骨が捲り上げられてしまう程の暴風となったようです。Photo_2 腐葉土を覆っていたブルーシートも乱れ、完璧に縛ってきたスタッフスが残念がるほどの暴風でした。また、暴風は食害防止ネットを支えていたヤシャブシの太い枝も折るほどでした。一昨日は、暴風の傷跡を補修しました。(鎌田、橋倉、岡部、済賀、小川が担当)

P4104175  今日は柳澤スタッフが土運び用の重機を運んできてくれました。

2013年4月 5日 (金)

森と生きる原点を感じました

P4053781  今日の足尾・松木沢の気温は朝9時に13度でした。毎年この時期になるとヤナギの蕾をサルが食べていますが、今年も現場に向かう途中のヤナギの枝でサルが朝食をとっていました。P4053725 緊張しながらものんびりと美味しそうに食べていました。

P4054111  昼食後、ぶらっと周囲を散策しました。今年の「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)は明日がオープンですので、西側の池を覗いてみたら小さなオタマジャクシが100匹ぐらい泳いでいました。多分、昨年姿を見せてくれたヤマアカガエルの子供だと思いました。水に酸素を含ませようと沢水を入れてやりました。

P4054126 栃木県の造園協会の皆さんが植樹している現場に行ってみると、ミツマタの花が黄色く輝きながら咲いていました。

P4053743 静かに耳を澄ましているとカワラヒワの鳴き声がしたので、周囲を見るとその姿を発見しました。するとカラワヒワにしては大きく、黄緑色の羽も色が濃く感じました。もしかするとカワラヒワではないかもしれません。

 P4053756 今日はシジュウカラの鳴き声を聞きながら、東屋風の小屋作りの準備をしました。遠くでは鹿たちが草を食べながら春の温もりを楽しんでいる様でした。P4054117 今日はオタマジャクシを発見して驚きましたが、小さな水たまりを作ってやると経った1年で色々ないのちが育まれていくことに森と生きる原点を見た感じでした。

足尾駅前の桜が開花しました

P4044107  足尾でも早咲きの桜が開花しました。「わっ鉄」(わたらせ渓谷鉄道)の終着駅のひとつ手前の駅が足尾駅。駅前には二本の桜が生えていますが、昨日夕方、いつもの店に食材を買いに行ったところその桜が開花していました。駅前が薄茶色に染まっている集落の中で、ピンク色の桜は心を和ませ、いつもの季節感を生きものに報せていました。

P4044106  松木沢でもいのちの息吹があちこちに吹き上がっていました。北海道旭川市の故・山崎さんが育てた苗木のフジザクラも花の蕾を膨らませていました。背後にそびえる中倉山の灰色を背景に映し出されている蕾を見ると、まだ残雪が残る旭川市で春を待つ宇宙まで旅をしたフジザクラが想い出されました。

P4044079  苗床では、昨年秋蒔いたスダジイ、クリ、カシワが根を出し、早いドングリは芽を出していました。

P4044088  特に、寒さで葉が枯れたタブノキはしっかりと新しい芽を出していました。以前、松村スタッフから紹介されましたが、この小さな芽を見ているとタブノキの命をかけて生きる力に感動しましたす。

P4044055  来年には南相馬市がすすめる森の防潮堤用の苗木として、嫁いでいけるように育てたいものです。

P4044098  昨日は、鎌田、小川スタッフが5月18日の森づくり会場の準備、午後には南相馬市へ嫁ぐコナラを選別しました。

2013年4月 2日 (火)

仙台市・荒浜地区の海岸防災林再生地に立つ

 

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 今日の9時半頃、新幹線の車窓から見る仙台市内の桜は開花していませんでした。下車してから地元の方に聞いてみるとやっと梅が咲きだした、と言っていました。今日は来月11日に予定している海岸防災林再生の植樹会場を調査しました。

 

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 当委員会は、林野庁東北森林管理局仙台管理署が進めている「みどりの防災林再生プロジェクト」に加わっていのちを守る森の防災林復興応援を始めました。この事業はみちのく事務所が中心となって、森びと宮城県ファンクラブ、森びと山形県ファンクラブそしてJREU仙台、JRFU東北の労働組合の協力を得て進められています。

 

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 今日はその現地調査を行いました。現地に立ってびっくりしました。なんと林野庁から用意された場所は砂地でした。それも30㌢掘っても砂だけの盛土で、ここに植樹するということでした。木は根、根は土がいのちですので、現場に立った私たち全員は驚きました。何故なら、沿岸で風が強く乾燥しやすい地、栄養のない砂地の層が林野庁から提供されるとは思っていなかったからです。

 

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 現地に立った私たちは、あと一カ月後に迫った植樹に向けて検討を重ねて、植えた苗木を元気に育てるための対策を練り合わせました。

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 すでに現地に植えられた松と広葉樹の大部分は枯れている様子でした。このようにさせないためにも周囲の植生を調べ、植樹には乾燥防止に草の働きも検討することにしました。足元にはツクシが顔を出していました。

 

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造成された盛土付近にある荒浜小学校の体育館は壊されていました。ここで学んでいた児童たちの顔が頭をよぎりました。

 

2013年4月 1日 (月)

若葉色の新芽を見ると微笑むよ

 

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 新年度が始まりました。すべてのものが清らかで生き生きするころになりました。松村スタッフからヤマナシが元気な若葉を清らかにして歓んでいる写真(上)を送ってくれました。

 

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これは昨年
1027日、鹿沼市南摩ダムの水没域のヤマナシの木と野鳥、秋の蝶や川虫などの観察会に参加をした時、イノシシの食害からまぬかれた貴重なナシの種一粒をいただき、それを蒔いて育てた種が先月の下旬に萌芽しここまで育った、ということでした。

 

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 報道では新入社員の顔がはつらつとして映し出されていました。日比谷の木々も生き生きとした若葉を風になびかせていました。モミジバスズカケノキ、クスノキ、ケヤキ等の若葉色を見ると顔がほころびます。

 

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 ところで被災した子供たちも春休みが終わると進学です。被災した釜石中学の上野さんの言葉(毎日新聞より)が刻まれていました。清く明るく生き生きとした青春を送っていけるように、大人たちはこの碑に刻まれた心を社会へ刻み込む努力が求められている気がします。そんなことを心に刻む夜にはおほろ月夜がいいですね。中旬には見られるかもしれません。

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