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2012年9月の14件の記事

2012年9月 8日 (土)

コスモス咲く松木で気分の良い汗をかきました

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 今日はイノシシの害に遭わないようにネットを補強しました。天気は晴れで蒸し暑い日でしたが、乾燥していたことといつもの様な涼しい松木川からの風で気分良い汗をかくことができました。気温は29.5度でした。

 

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 スタッフの松村さんは山形県ファンクラブが採種した酒田市のタブノキを蒔く準備をしました。コンパネ大のドロ箱を作って、腐葉土と土を混ぜた上に実を蒔き、その上に黒土をふるいで振るって実に土を被せました。さらにネズミ対策として、細かい金網を箱に被せました。タブノキが芽を出している箱では、ネズミが穴を掘って地中の実を食べていた跡がありましたので、即、金網を被せることにしました。

 

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 午後は初めの育苗に向けたビニールハウスの設置測量を行い、年内の育苗作業場の準備を始めました。新松木の杜から見る臼沢は50年前では想像もつかない森に育っていました。未来を生きるいのちを育む森に育ってほしいものです。

 

2012年9月 7日 (金)

タブノキが芽をだしました

P9071809  先月上旬蒔いたタブノキが芽を出してきました。約1ヶ月かけて地中に根を出し、元気な芽を見せてくれました。残暑が厳しいので明日はネットを覆ってやります。10年後にはこのタブノキたちが南相馬市の防潮堤にしっかり根付いていることでしょう。

P9071811  残暑が厳しいので苗床にはハンミョウが鮮やかな色を輝かしていました。

P9071815  松木の杜ではイノシシが侵入して餌をあさった後があちこちに残っていました。イノシシはネットに体当たりをして、ポールを倒して出入りしている様です。ネット補強作業が増えました。

P9071829  杜は秋色になりつつあり、クリの実は間もなく多くの虫たちの美味しい餌になることでしょう。夕方になるとコオロギの合唱が始まり、肌寒く感じる足尾「どくだみ荘」です。

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2012年9月 5日 (水)

紛争や戦争どころでない!世界は自然(森)と生きる知恵と技の競争だ?

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 昨日、国交省は「全国の河川堤防約2159㌔は豪雨による増水時に高さや強度が不足し、対策が必要」だと報じました。来年度から補強工事や護岸整備を本格的に実施するとも報じていました。

 今日のテレビニュースでは、食用油製造会社が食用油の値段を10円ほど上げると報じていました。背景にはアメリカ中西部コーンベルト地帯を襲った干ばつによる穀物や大豆などの不作、さらにロシア、EU等の異常気象も重なってそれらの国際相場が急騰という原因があるそうです。

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 どうも世界は紛争や戦争で人殺しあいをやっている場合ではない時代に突入している様な気がします。私たちは理論や思想そして宗教だけでは生きていけないことを改めて肝に銘じなければと思います。紛争や戦争でなく、森と生きていくための未来へ向かった議論と実践が私たちに求められているようです。

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 日本では「史上初の豪雨」、各国の気象関係者も今年の異常気象に関して「観測史上初」、「観測史上最大、最多」と表現しています。各国で発生している異常気象は各国の災害防止基準を超えて、今までの基準が想定外だったということになっています。ちなみに東京都の排水溝は一時間に50㍉の降雨量に対応していると言われています。この頃の豪雨は50㍉どころではありません。世界の洪水、鉄砲水、都市型洪水は04年に2千件発生→08年には倍の4千件に急増しているようです。

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 昨日は田中正造さんの99回目の命日でした。彼の未来を見据えた闘魂を今、この時代に蘇らせるように私たちは森づくりを地道に、そして合言葉・“山と心に木を植える”精神を根の様に大地に張っていきたいものです。日光の奥地に生きているサルたちは、各地で森づくりをしている方々の情熱と志を歓迎してくれているのか。今日も足尾では、松村、鎌田スタッフが南相馬市へ贈る苗木に元気を与えました。

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2012年9月 3日 (月)

気温の変化や獣の悪戯から何を掴めますか?

P9031782  昨日、やっと東京の気温が30度をきりました。足尾でも昨日は雷雨が発生し、恵みの雨が降ったという報告がありました。森づくりをしている私たちにとっては有り難いことです。

昨日、煉瓦造りの建物が目立つ東大本郷キャンパスを散歩しました。散歩は、11月11日(日)に開催する第5回「森と生きるキャンパスフォーラム2012in東大」の下見を兼ねました。コンクリートジャングルの都会も気温が30度以下になると、散歩をしても足下からは熱気が感じられませんでした。

P8271737  ところで先月27日、松木沢の杜入口の石が剥がされていました。この石の大きさだとツキノアグマが蟻を舐めた跡だと思いました。今年はツキノアグマが森びと広場付近を徘徊している様子が多い気がします。

P8271739  松木川の水温も20度に達し、川には一面藻が生えています。このような事は初めての事なので、森びとインストラクター・塚崎さんに川の虫たちの様子を調べてもらいました。猛暑が連日続くと自然界の動きが今までと違ってきます。日本人の先人は「雲の色と風から天候の変化を知り、獣の足跡からその行方を探ってきた」と言われています。

P8271747  コンクリートジャングルに住んでいる私たちも自然界の「変化」を身体で掴まないと、大切ないのちが奪われていく気がします。

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