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2012年9月の14件の記事

2012年9月26日 (水)

自然の脅威と向き合う家づくりのヒント

Photo_2  昨日(9/25)、鉄やコンクリートよりも長く生きる木の家を見てきました。それは今年4月新潟市に竣工した「越後杉流通活性化センター」でした。この建物は、一切金具を使わずに、金具以上の強さを保っています。心配なのは土台のコンクリートが何年もつかということだけで、地震や台風が来ても骨組みは壊れないと言われています。

P9252028_2 ホールの大きさは、10月1日にオープンするJR東京駅南北のドーム位あるようです。ホールの高さは木造建築限界の13mでした。同行した新潟在住の森びとアドバイザー・竹内さんは驚いていました。

3_2  設計したのは11月11日のキャンパスフォーラムで提言してくれる村尾欣一さん、施工は斑鳩建築(棟梁・小川正樹さん)。村尾さん達たちは「百年生きてきた木は百年活かす」というスローガンのもとに、日本古来の建築技術を徹底して実施する大工集団と共に、伝統構法による民家を造っています。

P9252003_2 当日は、11年前に建築した「こまくさ保育園」を見せて頂き、木のパワーを身体に受けて昼寝をしている園児の寝顔が忘れられません。これから家を造ろうとしている皆さん、キャンパスフォーラムでは百年生きる木の家を造っている村尾さんたちの“木と暮らす知恵と技”話しに注目してください。

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2012年9月24日 (月)

自然(森)と生きる暮らしのヒントが得られる11・11フォーラム

 

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 18時頃の衆議院議員会館は物音が聞こえないほど静かで、警備員や受付の方が手持無沙汰な感じでした。今日は、衆議院議員・山崎誠氏から紹介を受けた飯田哲也さんとお会いし、11月11日に開催する「第5回森と生きるキャンパスフォーラム2012in東大」でのクロージングトークをお願いしてきました。飯田哲也さんからは、原発に頼らない暮らしと社会に歩みだしていく私たちの疑問点を解明していただきたいと思っています。トークの詳細はこれから紹介していくことにします。

 

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 明日は、新潟県で坪60万円程の木の家を作って広めている建築家・村尾欣一さんとお会いします。村尾さんには、「木を暮らしに活かす知恵と技」(仮題)と題して提言をしていただきます。そのお願いと打ち合わせに明日は新潟へ向かいます。これから家を作ろうと計画している皆さん、100年生きると言われている木の家を作っている村尾さんの話は家づくりのヒントになりますよ。

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2012年9月23日 (日)

生きものたちの息づかいが聴こえました

 

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 今日の朝食はコシヒカリの新米を食べることができました。放射能汚染の心配がないとの結果が出たので、栃木県宇都宮市内の農家はひと安心です。実家は専業農家ではありませんが、兄弟達が食べるくらいの米を作っていますので弟が新米をご馳走してくれました。

 

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 昨日から今日にかけて、筆者は来年春に予定されている南相馬市の植樹祭のマルチング用藁を集める作業をしました。弟に稲刈り時に藁を残してもらい、藁を乾燥させたものを一か所に集めようとしました。約4千㎡分の藁をかき集めていましたが、昨日は弟と二人でその4分の1を集めましたが、今日は雨で何もできませんでした。

 

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 雨で作業ができず残念ですが、ここ数日の雨でダムに水が溜まっていますのでひと安心です。森に感謝です。田んぼで作業していると、カエルやイナゴが飛び跳ねていました。当然、そこにはその生きものをゲットしようとする生きものがいますが、藁を束ねていた時、目の前で音がしたので覗いてみると1メートル以上あるシマヘビがカエルを呑みこんでいました。足元の生きものたちの息づかいに遭って嬉しく思いました。

 

2012年9月20日 (木)

次世代を生きるために!トンボの目で足尾を見てみたい

P9191973  北極の氷の溶解速度が速まっているという報道が昼にありました。テレビを観て、何事も地球規模の視点で問題意識をもたないと本質がつかめない気がしました。今日は11月11日(土)に開催する「第5回森と生きるキャンパスフォーラム2012in東大」の準備でドタバタしています。そんな時にファクスが入り、キャンパスフォーラムの参加申し込みが届きました。応募者の気持ちに立って気合いを入れて準備しています。

P9191979  昨日(9/19)は、「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)の執務室が増設されました。足尾は負の遺産ばかりが叫ばれていますが、負の遺産を次世代へ活かすために現代の今を見ていない気がします。虫や植物そして動物の今を把握して、次世代への課題を探求しなくていけないと思い、執務室を増設しました。年末にかけて外装と内装作業にとりかかります。事務局スタッフの腕を発揮する時です。昨日は雨の中で階段を設置しました。スタッフの皆さんお疲れ様でした。

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2012年9月18日 (火)

生きていくために美味しい種を食べるネズミ?

P9181955  森と生きる競争の基本は緊張感を一時も失ってはいけないことが、今日の朝、身に染みました。昨日の片づけをしていると松村スタッフが森びと広場に到着。松村さんが昨日までの3日間で苗分けしてきたタブノキの苗木が食べられていることを発見しました。苗は苗床に置いておきましたが、ネズミがポット内にある13本の苗木の種を食べていました。コナラの育苗時にもネズミにドングリを食べられていたことを忘れていました。申し訳ありませんでした。

P9181958 今日は上の苗床の大きめなコナラを剪定しました。

大きいコナラはポットの下から根を出して地中に根を張っていますので、この苗木の根はそのままにして剪定だけをしました。

P9181959 剪定しているとカシワとコナラは実を付けていました。

P9181968 午後になると雨が降ってきましたので、15時半には作業を止めました。雨の中では11月23日に開催予定の「秋の感謝デー」で植樹する穴を掘りました。この穴は京都議定書の約束年の今年に、“自然と人間の生命を大切にする誓い”として植えて頂くためのものです。誓いの木は山桜にする考えです。

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2012年9月17日 (月)

いのちの復興・森の防災堤の準備が着々と進んでいます

P9171950_2 夕方から夜にかけて足尾の天気は、ここ数日雨です。心配していた沢の水は、取水口に流れ落ちる勢いが6月頃に戻ってきましたのでほっとしています。今日は、曇り時々小雨が降る天気の中で育苗作業が行われました。

P9171945 JREUの3日間連続の育苗作業は、南相馬市へ嫁ぐ苗木の身支度として本日で終わりました。全組合員が育てる苗づくりへ向けて、JREUの皆さんの意気込みが感じられた3日間でした。ありがとうございました。

Photo Photo_2 ところで15日の南相馬市内では日差しが強い中を、足尾から運ばれてくる苗の置き場とする苗床を整えました。約1万㎡ある苗床の3分の2に防草シートを敷いたところで風が吹きはじめましたが、防草シートがめくりあがらないように風対策を行いました。地元の小林さんには御世話になり、無事、作業を終わりにしました。

Cimg1122 また昨日は、千葉県インストラクター4名が南相馬市植樹祭のマルチング用の藁を集めて乾燥させ、湿り気が抜けたところで束にして積み重ねました。暑くて大変な作業でしたが、いのちを守る森の防災堤づくりの大切な苗木たちの役に立つことを思えば疲れも吹っ飛びました。藁を提供してくれました南房総市和田町の小泉さんありがとうございました。

Cimg1133 苗木(コナラ)と藁は来月中旬に南相馬市の苗床に運び込む予定です。

2012年9月16日 (日)

南相馬市の苗床は足尾の苗木を待っています

P9161925  昨日と同時間で原稿を書いていますが、今日は雨が降っていません。変わりにコオロギの合唱が聴こえます。涼しい微風も窓から入ってきています。

P9161936  昨日の南相馬市では、足尾から運ぶ苗木の苗床整理をしました。JERU水戸の皆さんの協力で約1千㎡の苗床を整地し、防草ネットを張りました。

P9161922  今日もJREUの皆さんが南相馬市へ嫁ぐコナラを元気にしました。今日も家族で参加してくれた皆さん、そして今日は明治学院大学の学生2人も苗木に元気を与えてくれました。

P9161927  交流会ではこれから始める10年間で100万本の苗づくりへの皆さんのやる気が伝わってきました。皆さんが帰った後の苗木たちを見ると、選定を終えた苗木は沢風の涼しさに感謝しているようでした。元気を与えてくれた皆さんありがとうございました。

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2012年9月15日 (土)

南相馬市の森の防潮堤に嫁ぐ苗木の身支度はじまる

P9151909_2  原稿を書いている現在(19時30分頃)、足尾・「どくだみ荘」では大粒の雨が降っています。この雨音を聴くと“有り難うございます”という気持ちになります。

P9151889_3 今日は、南相馬市のいのちの森の防潮堤に植える苗木の身支度をしました。苗木はコナラで3年~4年間育ててきたものです。

P9151892_2 今日の南相馬市内では、この苗木を受け入れる苗床整備をしました。草を刈り、防草シートを張り、撒水する給水ポンプの試験をしました。

P9151899 足尾の育苗作業にはJREU東京、大宮、高崎、八王子の皆さん25名が来てくれました。中には家族で参加をしてくれた皆さんもいました。甲府からきてまれた方は、足尾森づくり5周年記念に来てくれた家族で、作業の合間に当時植えた前木の生長を見てくれました。しっかりと足尾・臼沢の大地に根を張っている苗木に感動した、と言ってくれました。

P9151908 昼食前には、JREUの皆さんが今後10年間かけて南相馬市の森の防潮堤にプレゼントする苗木の育て方を学びました。その後は、森びと「ひぐらし亭」で昼食・交流をし、後片づけをして帰路につきました。

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2012年9月13日 (木)

安全地帯で評論しているだけでは変革はない

Photo  『日本農業新聞』(9/13付)の「風を読む」を読みました。見出しは「脱原発宣言 信念を行動で表現」となって、城南信用金庫の脱原発宣言とその行動の成果を評価していました。筆者は、「安全地帯に居て、他者の行動を評論しているだけでは何も動かないことをあらためて実感させられた」と述べていた。まったくその通りです。

 第3期インストラクター・正会員の笠倉さんかが事務所へ『まんが田中正造』を送ってくれました。漫画を読むと、正造さんは評論でなく苦しめられている現場の農民と共に決起していた、ことが分かる。脱原発!と評論しているだけでは駄目で、自分の暮らしを見直すとか、原発に頼らない暮らしを足下から見つめて、その輪を広げる努力を継続することの大切さを学びました。

Photo_2  また、岩手県盛岡市に住む「町家サロンピッピ」の吉田さんから手紙が届きました。それによるとチャリティーコンサート盛岡「震災復興を願い」というコンサートが25日・県民会館大ホールで開かれます。このホールの中で大人の絵本・『サルと人と森』(森びと発行)が朗読されます。朗読は、「もりおか歴史文化会館」館長・畑中美弥子さんが盛岡弁で語ってくれます。今、人間の進むべき進路へ向かってできる行動を表現していくことが求められている様です。笠倉さん、吉田さんありがとうございました。

2012年9月10日 (月)

順調に育つ奥州万年の森に5回目の植樹

 

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 北東北でも
9月になっても暑い日が続いています。昨日(9月9日)、奥州万年の森植樹祭があり、みちのく事務所から泉山理事・伊藤さん・小﨑さん・前田君と私の5人が参加してお手伝いをしてきました。

 

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 今年で5回目となる「万年の森」植樹祭には地元の小学生や中学生、家族連れなど200名が参加し、コナラやヤマザクラ、クリやヤマボウシなど3500本の苗木を一生懸命になって植えました。

 

 

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今年も八幡平県民の森からミズナラの苗木200本がこの森づくりへ嫁入りしました。31度を超える暑さで汗びっしょりになりながらも、心地よいいい汗をかいてすべての苗木を植樹して森づくりは終わりました。

 

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植樹後の苗木の根元を中心にバークチップをマルチングとして撒きましたが、堆肥化したチップの中からカブトムシの幼虫が何匹も顔を見せて子供たちを喜ばせていました。閉会式の後、第1回の植樹祭の場所を観察しましたが、苗木は順調に育ち、3mを超えるものも見受けられました。栗も見事にイガをつけていました。みちのく事務所では第1回から参加しており、成長の過程を見ることが出来感動しました。(仲崎発)

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