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2012年7月の14件の記事

2012年7月10日 (火)

夏休みに“森とも共同体”を探ってみたい!

 

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 七夕の願いは天の川へ届けられましたか。後10日もすると夏休みを迎える。50年前の筆者の気持ちを振り返ると、旧盆に帰省する叔父さんたちの土産に期待とそのお礼にご馳走するチチタケ採りの準備そして毎日の農作業の手伝いから逃げる悪知恵探しであった。

 

以前にも紹介したが実家の宇都宮市郊外ではチチタケとナスをさっと油でいためた具が入った汁でうどんを食べることが最高のもてなしだP6144344
と筆者は思っていた。それは言葉でなくおじさんたちのうどんを食べる量と笑顔でそう思っていた。ナスは夏と秋の野菜であった。年中食べてはいなかった。畑のナスの葉は虫に食べられて穴や傷だらけであったが、穴を開けている虫を発見すると潰していたが憎んではいなかった。

 

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最近、『日本農業新聞』で目につくようになったのが虫たちの働きを農業に活かしている記事である。“タバコカスミカメ、クロヒョウタンカスミカメは働き者で、コナジラミ類、ハモグリバエの虫を退治する。日本古来の虫たちは米ナス、ピーマン、シシトウの葉の上で働いている、という。ハウスで働いた後には別のハウスに移動されて再び人間に恩返しをする”、という。

 

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足尾に生きる虫たちもどんな働きをするのか、考えてみたい。夏休み本番では、足尾・松木沢を訪れる皆さんへそんな楽しい話ができるようにしてみたい。8月4日の「夏の感謝デー」(草刈り)では森から生かされていることを足元から見つめてみたい。生産性だけを目的にすると虫たちの働きが忘れられ、憎い「害虫」となってしまうのかもしれない。

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2012年7月 7日 (土)

自然と語り合えることの有難さ!

 

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 今日は七夕ですが、足尾・松木沢の夜には天の川を見ることはできないようです。松木沢は朝から雨が降り、昼ごろには大粒の雨が降ってきました。松木の杜をはじめ臼沢の森も草が一気に伸びています。いよいよ草刈りのシーズンです。今週末にはJREUの皆さんたちが草刈りを手伝ってくれます。森を散策していると苗木たちも草刈りを待っているようでした。

 

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 松木の草を刈ると若いビロウドモウズイカが雨に感謝している様子でした。蜂や鳥、そして鹿も雨降る中でのんびりしている様子でした。24時間絶えず様々な情報に追いまくられてストレスが堪っている現代人のストレス解消には、生きものたちがのんびりしている様子を覗いてみるとよいでしょう。不思議なもので自然界には脳細胞をリラックスさせてくれます。

 

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 ところでみちくさ畑担当・松村さんからは、イノシシが入り込みジャガイモを全部食べられた、という話がありました。来月開催する「夏の感謝デー」で食べようとした自然の恵みがイノシシの胃袋に入ってしまいました。自然の恵みを分かち合うことはよいのですが、独り占めは良くないので楽しいイノシシ対策を話し合いました。

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2012年7月 4日 (水)

会津の森・カシナガが動き出すか?!

 

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 会津でも空梅雨が心配だと話していました。「田んぼの水は心配ないが畑の野菜が心配だ」、ということでした。昨夜は小雨が降りましたが、今日は真夏日を感じる日でした。

 

 昨日から今日にかけて福島県大沼郡金山町の国有林の一部で炭による樹勢回復実証実験の調査をしました。この調査は21日に実施する同調査の観察会に向けた準備手でもありました。1回目の調査はすでに6月上旬に実施し、現在は、委員の青木淳一先生(横国大名誉教授)、大森禎子先生(元東邦大学教授)、小川眞先生(大阪工業大学教授)が分析中です。

 

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 2回目の調査は、主にナラ枯れの主因とされているカシナガの穿孔等をチェックしました。A区からG9の調査木の写真を撮り、穿孔跡や樹液等をチェックしました。また、観察会ではお世話になるコクヨ雨林のある区長さん、町役場・産業課の皆さんへご挨拶をしてきました。(役場から見える只見川西側の森は昨年に枯れ、白骨化していました)

 

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 今後は、カシナガが本格的に動き出す時季を迎えますので、調査は毎月実施していきます。調査の中心になっているのが森びと福島県ファンクラブの皆さんです。私たちは、是非ともカシナガが穿孔する誘因・素因の解明を果たしていきたいと願っています。森が衰弱すると生き物の命が縮まり、国土が死んでしまいます。

 

 

 

2012年7月 2日 (月)

空梅雨が心配な北東北?幼木に元気を与えました

Cimg0654  九州地方では連日の大雨で土砂災害が心配されていますが、このままですと北東北の梅雨は空梅雨ではないかと心配しています。動けない苗たちは雨が降らないと可愛そうなので、日当たりの良い場所にある苗に水を掛けてきました。その後、6月9日に植樹した苗たちの様子を見ましたが、植樹した苗木はほとんど枯れていなく、元気に若葉を揺らしていました。この地では今、紫色のルビナスが花を咲かせて盛んに紫色を輝かしていました。08年に試験植樹した苗木も順調に成長しています。

Dscn1691 Dscn1766  空梅雨が心配な中の7月1日、みちのく事務所は県民の森で苗分けを行いました。協力してくれたのはJREUの秋田、盛岡、仙台の組合員と家族の皆さん、そしてスタッフの総勢100名でした。12時から開会式を行い、苗分けは昼食をとってから始めました。

Dscn1774  トチノキやクリは食害対策で金網を使用しましたが、金網を付けなかった苗と比較すると生長の差が歴然と表れました。金網を付けたものは100%被害がありませんでした。苗分けした新しい命は4442ポット(本)でした。苗に元気を与えてくれた皆さんありがとうございました。(仲崎発)

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