« サルや鹿と共に生きられる幸せ | メイン | 色々な可能性に挑戦した啄木!に学ぶ »

2012年1月18日 (水)

ナラ枯れ被害が全国へ拡がるのか?

P1182510  大寒が間近なのにニュースではサクラの開花が報じられました。東京事務所近くの日の当たる路地には水仙が輝いていました。自然の息づかいは春に向かって元気に動いているようです。

林野庁は昨日、ナラ枯れ被害調査の結果(速報値)を発表しました。それによる被害の現状は、国有林のナラ枯れは九州地方では減少、東北地方は横並び、関東地方(福島、新潟、群馬、東京都、静岡)と中部地方(富山、長野、岐阜、愛知)は増加、近畿中国(石川、福井、三重、京都府、滋賀、大阪府、兵庫、鳥取、岡山、広島)は微増となっているようです。都道府県の報告では民有林のナラ枯れは減少しているようです(詳細は林野庁のホームページを参照してください)。

ナラ枯れはカシノナガキクイムシが運ぶ病原菌による伝染病と言われていますが、私たちはこの虫は樹木が弱っている木にせん入すると考え、樹木が衰弱する原因を解明し、弱った土壌を元気にするために昨年、会津森林管理署管内の国有林に炭をまきました。ようするにナラ枯れの誘因を解明しています。今年の雪解け後にその結果が明らかになります。深雪の森の鼓動が聞こえそうです。皆さんと楽しい初夏の観察会が待ち遠しいです。

P1182508

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/330076/27797146

ナラ枯れ被害が全国へ拡がるのか?を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

森びと検索

最近のトラックバック