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2012年1月の13件の記事

2012年1月 5日 (木)

岸井理事長・・・新年のごあいさつ

Pc272412  新しい年を迎えました。「3・11」東日本大震災の被災地、被災された方々のご苦労、ご心痛を考えると、まだ素直に新年を寿ぐ心境になれません。しかし、「森びと」にとっては、さらなる“高み”に向かって前進、飛躍する大事な年になるでしょう。

 「文明の岐路に立つ世界と日本」という時代を共有しながら活動してきましたが、「3・11」は、そのことを改めて、しかも痛烈に問いかける天災であり人災でした。なお、歴史の“地殻変動”は続いています。「森びと」の使命は、ますます重くなりました。今年も精いっぱい頑張りましょう。理事長 岸井成格

2012年1月 4日 (水)

菌と根が互いに譲り合って生きている森の中

Pc312433 今朝の気温はマイナス9度で、日中は粉雪が舞っていました。今日は仕事始めの日ですのでストーブに薪を入れて通常総会の事業計画案を練りました。「森の鼓動が心に響く」とはどんなことなのかを考えてみましたが、それは森に入ってみないと感じられないとおもいました。

 昨日は森に陽が射しましたのでシャクナゲの葉が手を広げているようになっていました。寒風が吹き付けている日には葉を丸めているシャクナゲと葉を広げているシャクナゲを見ていると、そこにはシャクナゲの鼓動が聞こえてくるような気がしました。

Pc29242711時過ぎ、小川眞先生から新年のあいさつとレポートがメールで届きました。レポートには、「相利共生の状態に達するまでに何度も試行錯誤があったと思われるが、相手の成長を抑えたり、殺したりしていたのでは共生は成り立たない。パートナーが死ねば、自分の生存も危うくなるというのが本当の共生であり、双方が互いに譲り合って暮らすほかないのである。この危険を避けるために、樹木は複数の菌と菌根を作り、菌は複数の宿主に菌根を作っている。」(一部)という部分が書いてありました。“森と生きる”ということはこのようなことかと思いました。

Pc312430

2012年1月 1日 (日)

“森の鼓動が心に響く2012年”がスタート!

P1014143  2012年明けましておめでとうございます。大震災と原発事故に遭って避難生活している会員の皆さん、仕事をしている会員の皆さんそして休暇をとつている会員の皆さん、昨年は大変御世話になりましした。今年は、私たちの合い言葉“山と心に木を植える”心と活動を生活の中に、社会の中に具体的に活かしていきたいと願っています。願いを実現していくための今年のスローガンは、“森の鼓動が心に響く2012年”としたいと考えています。

P1014184  今年は、森と生きていく暮らしと文化そして社会を築くために、出会った“森とも”の皆さんとできることを実現していきたいと願っています。今までの暮らしや社会を変革していくには自己犠牲が伴いますが、森づくりから学んだことを暮らしに、社会に活かしていきたいと思っています。

P1014177  宮脇昭最高顧問は、「現在、環境汚染でも自然破壊でも、相手がわかっているもの、計量化できるものに対しては、人間は巧みに対応し、また、すでに対処してきている。しかし、最も恐ろしい、最も危険な状態は、相手が見えず、気がついたときには足をさらわれてしまうことである。個人の集まり、エゴの集まりとしての人間社会から、運命共同体、相生としての生物共同体を見なおし、その生物共同体の中における人間集団、人間社会、個々の人間の生き方、あり方について考えなければならない。これが、現在のいわゆる公害問題・環境問題が人間に与えた最も本質的な問いかけであり、正しい対応、解決を迫られている重要な課題ではないか。」(宮脇昭著『いのちの未来』・㈱サンガ発行)、と提起しています。

 現実的に私たちは昨年、東日本大震災と原発事故から突きつけられています様々な課題に、できることから挑戦していきたいと思います。永生きできる環境とは、エコシステム(生態系:生産、消費、分解・還元の柱が成り立っている多様なシステム)の存続が前提です。“森の鼓動が心に響く2012年”に向けて出会った“森とも”の皆さんと「いのちの未来」をスタートさせましょう。

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