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2011年7月の15件の記事

2011年7月10日 (日)

土が元気になっている指標のひとつがネジバナ?

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 昨日は関東地方でも梅雨が明けました。一昨日に続いて今日も30度を超す猛暑でした。それも午前中だけで、午後は夕方まで雷雨でした。久しぶりの雷雨で午後の仕事は1時間程が限度でしたので、遊働楽舎でみちくさをしました。

P7101983  昨日から今日にかけての作業は草刈りでした。草を刈ると草の陰で涼んでいる蝶やバッタがびっくりして飛び出したり、にわか雨が止んだ後にはアキアカネが群れをなして乱舞していました。松木にの草地に木を植える前はネジバナ、セイヨウノコギリは目立ちませんでした。ところが植樹のために草地を掘り起して酸素や水を通しやすくし、黒土や腐葉土、炭等を草地に混ぜてきたところ、ネジバナ、セイヨウノコギリが目立つようになっています。

P7103071 植物の本によるとネジバナは菌根を増やして、セイヨウノコギリはそうした圏を形成していくようです。菌根が増えることによって植物の毛根と菌根との共生が始まって互いに元気になっていくようです。なんと植物は菌と共生して、そのことによって全ての生きもののいのちを育んでいるようです。弱肉強食の人間社会は生物社会から学ぶことが沢山あるようです。雷雨が止まないのでコーヒーを飲みながらこのようなことを学びました。

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2011年7月 8日 (金)

森(自然)と生きている実生活を目の当たりにしました

P7082983  今日は暑い日でした。ラジオのニュースでは西日本から東海地方まで梅雨が空けました。足尾も気温が30度を超して梅雨が空けたのではないのか、という猛暑日でした。そんなわけで昼にはミイミイゼミが鳴き、午後4時過ぎにはヒグラシが鳴きました。松木の杜の草刈りをしているとホタルブクロ、ネジバナ、ビロウドモウズイカがきれいな花を咲かせ、夏のエネルギーを一杯受けていました。

P7083030  苗床のポット苗も水分が蒸発していましたので森戸さんが撒水しました。筆者と鎌田さんは松木の杜の草刈り、松村宗さんは畑でじゃがいも収穫しました。作業後には鎌田さん、森戸さんそして筆者は新ジャガを少々いただきました。筆者はポテトサラダを作っていただきました。松村宗さんありがとうございました。

 P7082986 サラダにソーセージを入れるので買い物に行ったら、何時も御世話になっている店のおばさんがサルが店の戸を開けて店には入って物を盗んでいった、と言いました。店にはバナナ、マンゴ等の果物、トマト、ニンジン等の野菜等が並べられていますが、足尾のサルはある野菜を必ず2つ抱えて盗んでいくと言っていました。さて、それはどんな野菜でしょうか。私もその話を聞いてなるほどと思いました。

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2011年7月 6日 (水)

ナラ枯れ防止!市民・学生の英知を結集させて

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もう半年以上の事ですので記憶にない方が多いと思いますが、今年1月13日、私たち岸井理事長一同は林野庁皆川芳嗣長官を訪問しました。目的は、新年のご挨拶と昨年秋に開催した「キャンパスフォーラム2010in慶応」宣言を反映させた「日本の森を元気にする緊急提言書」を長官に手渡すためでした。この要望書は、1、ナラ枯れの原因解明とその対策を緊急に実施してください。(1)政府は、多面的な視点から研究者と市民を総結集し、緊急な原因究明とその対策を実施してください。(2)ナラ枯れ調査は地方自治体や森林管理署などの報告に基づくものでなく、ヘリコプター又は衛星等による全国調査を早急に行ってください。その結果は国民に明らかにしてください、というものでした。

Photo_2 林野庁によりますと、「今年度については、近年の被害の拡大傾向や市民による森づくりへの関心の高まりに鑑み、9月をナラ枯れ被害調査強化月間に設定し、関係都道府県等に協力頂きながら、全国一斉に被害調査を進める予定です。具体的には、地域の実情に応じて民有林と国有林の連携をとりつつ、地上からの遠望による一斉調査などを推進するとともに、可能であれば防災ヘリを活用した上空からの調査なども検討していただくこととしています。なお、年内に被害状況(速報値)をとりまとめる予定です」、という方向が検討されているようです。

S108cddsc07246 8月20日に開催予定の第4回「森と生きるキャンパスフォーラム2011in立命館」は京都市で実施します。薬剤散布など様々な防止策が行われていますがナラ枯れは拡大するばかりです。よって今回のフォーラムではナラ枯れ防止に取り組んでいる京都市、京都市民と学生たちとの討論を深めてナラ枯れを食い止めることができるように願っています。

2011年7月 4日 (月)

“森とエネルギー”そして“いのち”を考える森づくりを

P6252891  昨日は第2回理事会が開催されました。理事は8名中1名(委任状)の欠席で、会議では今年度後半の事業の執行に関して審議しました。特に、8月20日に開催する第4回「森と生きるキャンパスフォーラム2011in立命館」は京都府で猛威を振るっているナラ枯れに対して市民や学生達と討論を深め、その原因と対策を探っていくフォーラムを創っていくことにしました。また、9月23日に延期した足尾・ふるさとの森づくりでは、原発事故で栃木県や群馬県に避難している福島県の皆さん、足尾製錬所から流された亜硫酸ガスで廃村に追いやられた旧松木村の皆さんを招待していくことにしました。そして森づくりを通じて森とエネルギー、村人の生活と森の関わり等について学んでいくことにしました。

P6252901  猛暑日が続いていますが足尾・臼沢の森ではエゴノキの白い花が咲き、ナツツバキのつぼみも膨らみ間もなく白い花を見せてくれるでしょう。足尾の苗床では今日も森戸、鎌田スタッフが草取りをしてくれました。

2011年7月 1日 (金)

自然を畏れ敬う文化には先祖の大切ないのちが犠牲となっている

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 今日は平成23年度文の京講座「啄木学級」(主催:盛岡市)が東京都文京区で開かれ、当会の岸井成格理事長の講演と対談が行われました。岸井理事長は、「啄木の時代が来た~この大震災が我々に教えてくれたこと~」と題して講演をしました。その後の対談では、石川啄木記念館学芸員・山本玲子さんと大震災に遭った私たちは20世紀の文明を問うて検証して、啄木のエッセイから未来社会を導きだしてくれました。講演で岸井理事長は、自然の圧倒的な力、非情さを想定してこなかった私たちは人間のその傲慢さを認め、森に生かされていることを再認識して自然と向き合っていかなければならないことを訴えていました。

P7011931  その自然の圧倒的な力を認めながら自然とともに生きていくための知恵を震災復興に活かしていかなければなりません。昨日、私たちは「日本の森を元気にする議員連盟」の第3回勉強会に出席してきました。勉強会では宮脇昭先生が復興会議へ提言した森づくり提言を実現するために、提言のヒヤリングを環境省、林野庁の出席を求めて行われました。

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