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2011年6月の18件の記事

2011年6月12日 (日)

森から元気をもらって気持ちよい汗をかきました

03  10日から本日までは忙しい3日間でした。10日は今月25日に行われる森づくりの準備で、スタッフの鎌田さんと森戸さんが森づくり会場用階段を18段作ってくれました。また、事務局員の済賀さんと武田さんは怪我をしないように会場の草刈りをしてくれました。11日は、群馬大工学部OBの皆さん22名が「遊働楽舎・みちくさ」を訪れてくれました。

 その一人の横山さんは、「桐生に生まれて65年、初めて渡良瀬渓谷鉄道に乗り、足尾での植樹にも初めて参加させていただきました。昔の禿げ山がこのように緑に覆われている姿を見て、改めて長い間皆さんが地道に活動されてこられた事に感動しています。まだまだ長い道のりでしょうが、私も小さな協力ができたことを嬉しく思いながら、これからの活動を応援させて頂きたいと思います。」と『森ともノート』に書いてくれました。また、太陽光でお湯を沸かしたり、目玉焼きを作るクッカーを提供してくれました昭和理化学器械㈱・周藤さんありがとうございました。

P6112057  その日の午後2時から3時までの1時間は栃木放送(ラジオ)「土曜・ちゃっかり亭」に、高橋副理事長と舎人・清水卓さんの2人が生出演しました。「ちゃっかり亭」のちゃっかり女将・臼井佳子さんと森づくりのトークをさせていただきました。臼井女将さん、報道制作部の中山さん御世話になりました。

そして本日は早朝から車を運転し、ピザ釜用の大谷石を運びました。高橋副理事長実家は東日本大震災で塀の大谷石が崩れました。その大谷石を無償で提供してもらい、柳澤事務局員が運転する大型トラックで運搬しました。柳澤さん、長時間の運転お疲れ様でした。

02

2011年6月10日 (金)

苗木も人も風がここちよい?環境づくり

P6102718  「ここちよい風」が気持ちよい、ということを感じられるのは汗した人だけであることが分かりました。今日は標高900㍍以上の臼沢の森で草刈りと階段作りを行いました。標高750㍍の森びと広場の気温は28度を超していましたので臼沢の森も夏日でした。しかし、作業の合間に休憩すると松木沢から吹き上げる風が何とも言えない“ここちよさ”が気持ちを和らげてくれました。腰を下ろすと「ああー、気持ちいいなあー」という声が聞こえてきました。

P6102728  P6102038 昨年植えた苗木は写真のように草に覆われています。この時季は苗木が生長するのに一番大切な時です。この苗木の周りの草を刈ってやらないと草に負けて生長が鈍ってしまいます。今日は、苗木の環境改善と今月下旬から始まる森づくりに参加してくれた皆さんが安全で怪我の無いように植樹会場の環境整備を進めました。

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2011年6月 9日 (木)

未来を生きる若者へ“森と生きる”心を伝えたい

P6092022  この時季、足尾「どくだみ荘」周辺は甘い香りが漂い、密を求めて蜂やヒヨドリ等の生きものたちが香りに引き寄せられています。そんなニセアカシヤの白い花と香りは足尾の山々に初夏を届けているようです。

 今日は、栃木県北高根沢中学校の生徒達が松木沢を訪れてくれました。引率の斉藤先生によると今年で3年目の環境学習ということでしたが、松木沢まで来たのは初めてだそうです。この学習は足尾町で二代にわたって治山・緑化事業をしている山田さんがガイドをしていますが、今日は山田さんの紹介で森びとが森の話をさせてくれました。

 P6092030 ニセアカシヤの白い花とその香りに出会うたびに想い出すことは、秋田県大館市の花岡鉱山、足尾銅山等で強制的に働かされた中国、朝鮮人が生きるために食べなければならなかったのがニセアカシヤだった、という話です。1930年代、日本人男子の多くが中国侵略で大量動員されましたが、後方の国内での軍備増産要員として中国、朝鮮人が連行されました。全国的に食べ物が少ない中で連行された中国、朝鮮人の食べ物は酷いときにはマントウ1個だったと言われています。この空腹を満たすためにニセアカシヤが食べられていた、という話を聞いたことが忘れられません。

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2011年6月 8日 (水)

辛かった土揚げが若木を一気に大きくする

P6072635  宮脇先生がよく言っていた「木は根、根は土がいのち」ということが実感できた今日の草刈りでした。05年から始めた臼沢の森づくりでは人海戦術で土や腐葉土を植樹会場に上げました。3年後には植樹参加者が背負子を背負って黒土、腐葉土等を上げました。一昨年の早春には索道を使って黒土や腐葉土を荷揚げしました。すべての苗木の根が大地にしっかり張るように土をあげてきました。その甲斐あって臼沢の苗木たちは3年を過ぎると一気に生長します。今日はその勢いを実感しました。下から吹き上げる風に若葉が揺れている様子を見ていると少しばかりの辛い作業はすべての生きもの達を元気にさせていることを感じます。

P6072624  今日も昨日に引き続いて草刈りをしました。草刈りをしていると昆虫たちの生活が目につくようになり、観察をしていると改めて木はすべての生きも達の生活基盤であることが分かります。今日は作業の合間にサンショウを5本植えました。苗木を持ってきてくれた鎌田さん、柴田さんありがとうございました。

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2011年6月 7日 (火)

生活様式の改善と森の力を活かしてエネルギー転換を

 P6071989 今日の足尾松木沢はカラッと晴れた夏日でした。あちこちでホオジロが鳴く気分良い日の今日は臼沢の森の草刈りをしました。今月下旬からプライベート森づくりが始まるため、臼沢の植樹会場へ登っていく階段の草を刈りました。

P6071999  2005年から始めたふるさとの木による森づくりは写真のような森になっています。臼沢の対岸の岩山を見ると、人間が少しばかり汗をかいて森を育てると全ての生きものの命の源が豊かになっていくことが明確になっています。6年前から命の森を育ててきた皆さん、臼沢の森に入ってみてください。ここに立って風に揺れる木々を見ていると、小さな森ですが未来の地球の一部が育っていることを実感できます。

P6072632  永田町周辺では原発推進勢力と震災特需に群がろうとする勢力の動きを背景にした党利党略の強欲劇が幕を閉じようとしていますが、この茶番劇も森が存続しているからのことではないでしょうか。明日も天気は良いぞ。明日も森を元気にしていくぞ。原発に頼らないエネルギー源は森の力が第一です。第2には、金儲けのための生活様式に誘導されてきた生活を振り返り、懐かしいと思われる生活様式の良さを現代に活かしていくことではないでしょうか。昨日の毎日新聞「風知草」(山田孝男さん)を読んでヒントを得ました。

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2011年6月 4日 (土)

旧松木村跡地に歓喜の声がコダマしました

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 希望の家のリーダーが着ていた黄緑色のTシャツが足尾・松木の杜に溶け込んでいました。梅雨の合間の今日は五月晴れでした。10時過ぎ、キジやホオジロ、エゾハルゼミの歌声が希望の家の皆さんを迎えてくれました。9時に集合して皆さんを迎える準備をしていた清水、松村舎人と森戸、鎌田、柴田スタッフが皆さんを歓迎していました。

P6041948  まず、皆さんは「遊働楽舎・みちくさ」を訪れて舎内で歓迎のセレモニーを行いました。その後は、バーベキューを準備するチームと松木の杜を観察するチームに分かれて過ごしました。バーべキュー準備では手慣れた方のリードで肉や野菜が焼かれ、準備が出来上がった頃には缶ビールやウーロン茶等で乾杯しました。

P6041962  食後は、凧を組み立ててあげる皆さん、松木渓谷をスケッチする皆さん、森を散策する皆さんに分かれて清々しいひと時を過ごしました。凧は風に乗って高く上がり、上空ではびっくりしたトンビが自分の縄張りを荒らされているのか、と凧の近くに寄ってくるという場面がありました。今日の「森びと広場」は自然と人間が楽しく生きている本物の小さな松木村が目に浮かんでくるようでした。

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2011年6月 3日 (金)

生きものたちの呼吸が聴こえてきそうな松木の杜

P6032582  今日は夏日でした。陽に照らされた木々の若葉は東風に揺れながら輝いていました。足元でも真っ白、真っ黄色、薄紫色した5㍉程の小さな花が輝いていました。勿論、若葉や花の酒場には昆虫が集まり、美味しそうに葉を食べ、密を飲んでいました。また、晴れわたった地にはモズ、ジョウビタキ、キジそしてカジカガエルたちの独唱、エゾハルゼミの合唱が鳴り響いていました。

P6032578  明日は栃木県鹿沼市の「希望の家」の皆さん50名が森びと広場を訪れ、昨年植えた松木の杜を観察します。今日はその準備をしていましたが、明日も緑眩しいステージで鳥や昆虫たちの独唱や合唱

を聴かせてあげたいと思いました。

P6032544  18時頃に後片づけをしていると釣りから帰ってきた釣り人二人から「バンビが怪我をしているので助けてほしい」と言われましたので、「明日の朝、調べてみます」と応えました。このような情報を寄せてくれると「遊働楽舎・みちくさ」を設立して“よかった”と感じました。

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2011年6月 2日 (木)

大人は未来を生きる子供たちに責任を持つべきだ

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 足尾のどくだみ荘の近くではドクダミの花が咲きました。「遊働楽舎・みちくさ」畑の畦には野イチゴの花が咲きました。多くの子供たちはミルクをたっぷりかけた甘いイチゴは知っていますが、その原種たる野イチゴの味は、と聞かれても「甘酸っぱい」と答えられる子は少ないでしょう。“みちくさ”ではこんな体験ができれば子度たちの心に自然の恵みは有難い、という心が育まれるのではないかと思うと嬉しくなります。

P6011912  先月29日に開催された「アースデー2011in桐生」では、私たちが上映したアニメDVDと環境ドキュメンタリーに大人が子供連れで参加してくれました。今年で6回目のアースデーですが、取材した地元新聞記者の感想は子供連れの参加者が非常に目立ったということでした。孫二人を連れてきたお祖父さんはDVDを観て「アニメは子供に何かを考えるきっかけを与えてくれました。ドキュメンタリー(字幕スーパーであったために)は家に帰ってから子供に話してあげる」と言ってくれました。また、若いお父さんからは「NPOがこのような取り組みをして頂けることは素晴らしいことで、感謝します。これからもがんばってください」と励ましの言葉がありました。

P6021915  東日本大震災に遭遇した私たち大人は、未来を生きる若者や子供たちに日本人の素晴らしい文化を引き継ぐことではないでしょうか。それは“森に生きる・自然の恵みに感謝する”という文化です。今日、内閣不信任案は否決されましたが、今、大人が示すべきは水で冷やしても10万年以上も消えない放射能に頼らないエネルギー政策を打ち出す内閣を求めるべきではないでしょうか。

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