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2011年5月の18件の記事

2011年5月12日 (木)

“森とも”(森を愛する友達)との憩いの場で夢語る

P5121868  松木渓谷の入り口に間もなくオープンする自然を愛する「森とも」の憩いの場を願っている“みちくさ”(愛称名)周辺の木々の若葉の色は目と心を和ましたくれます。今日の天気は午後3時頃までは曇りでした。キジも小鳥たちもあちこちで気分良さそうにさえずっていました。森びと広場の黄色い花のウコン桜は今満開です。

P5122427  今日は新松木の杜用の柵が納品されました。重さ約1トンものスチール製の柵なので錆びないようにシートで覆いました。来月には新松木の杜の周囲にこの柵を設置します。今まではビニール製のネットを使用してきましたが、鹿の角が絡まったり、ネットを切ったりされましたのでスチール製の柵にしました。

P5122423  今年中には自然観察用のカメラを設置しますので、今まで以上の生態が観察できるかもしれません。そんな話と“みちくさ”運営に向けた抱負などを話しながら今日は作業をしました。作業は3人で最終のオープン準備でした。スタッフの柴田さんお疲れ様でした。

 みちのく事務所の仲崎さんから滝沢村の素晴らしい映像が送られてきましたので紹介します。

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2011年5月11日 (水)

黄緑色の若葉が輝いている松木村

P5111865_2  今日は一日雨でした。気温は13度で4月上旬の気温でしたが、室内の作業なので寒さは感じませんでした。一週間前にはヤシャブシやヤマハンノキ等の木々の黄緑色の若葉は輝いていませんでしたが、今日は一変して黄緑色が雨に当たって光っていました。雨の中で光っていたのは木々だけでなくキジも輝いていました。キジは雨のせいなのか逃げもせず、びっくりして声も出さずにポーズをとってくれました。

 今日は14日オープンの“みちくさ”内装の準備作業をしました。明日の午前中には“みちくさ”オープンに向けた新聞社の取材があるので、“みちくさ”の楽しさを感じてもらおうと室内を整えました。舎人の皆さんが作ってくれた山小屋風の“みちくさ”が多くの皆さんの憩いの場になれるように作業しました。

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2011年5月 9日 (月)

北東北は春爛漫!青森から八幡平市へ苗木を運ぶ

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5月の連休を迎えて北東北のみちのくにもようやく遅い「春」がやってきました。北東北の大地にも水仙やコブシ、ソメイヨシノ、リョウブなどが一斉に咲き始め、春爛漫となり各地では見ごろがいっぱいです。そんな中の5月7日と8日、みちのく事務所は青森で育てきた苗木約7千本を八幡平市に運搬しました。

Dscn7907 この苗木はこれまで青森市の「月見野森林公園」で育苗を行ってきましたが、これからは岩手県「県民の森」で一括育苗することしました。運搬作業は田中副所長以下事務所スタッフが中心となり、JREU青森支部の皆さんにも応援していただき、ポット苗をネットに入れてトラックに積込みました。「県民の森」ではネットからポット苗を取り出し、トレイに入れて整理しました。運んだミズナラ、コナラなどのポット数は6.976ポットでした。

Dscn7904 この苗木は青森市の協力を得て、森林公園でJREUの青森支部の皆さんが育ててくれました。ここの苗木の一部は昨年開業した新青森駅前の公園にも植えられ、しっかりと地に根を張ってまもなく若葉をだすことでしょう。これまでドングリに命を吹き込み、大地に根を張る若木に育ててくれた青森の皆さんありがとうございました。

事務所スタッフの皆さんも2日間お疲れ様でした。(写真:コブシと桜は滝沢村、苗木運搬。みちのく事務所 仲崎発)

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2011年5月 8日 (日)

全ての生命の源は森であり、それは森の家族の母です?

P5072407  GWは今日で終わりですが、ラジオニュースによるとGW期間中に東日本大震災の被災地を訪れた救援ボランティアの皆さんは延べ4万人を超したそうです。ボランティア活動後の感想を聴くと、日本人や世界の市民・学生の優しい心が伝わってきました。

ところで7日付けの『岩手日報』に小林敬事務局長の投稿が載りました。彼は、「被災地では地震や津波に負けず、必死に大地に根を張る木々を見ることができました。今回、人間は自然の力には決して及ばないことを実感しましたし、おごっていたことを自覚させられました。私たちにできる支援は被災地に土地本来の木々を植え、災害に負けない土地へと復活させていくことだと思います」(掲載文の一部)、と述べていました。

P5072403  森には夏鳥が飛来し、桜は山頂めがけて登っています。雪解けの大地には何時ものようにツクシ等が大地と太陽からエネルギーをもらって元気を出しています。今日は母の日ですが、私たちを含めた全ての生物の母は森ですね。ツグミもツクシもそして桜も、私たちも森の家族の一員ですね。災害に負けない土地は森の家族によって形成されます。3・11大震災と原発被災はこんなことを私たちに問いかけているのではないでしょうか。

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2011年5月 7日 (土)

“元気”は“やる気”によって醸成される?

P5061865 先月30日に植えたノビル、野生の三つ葉、山ワサビそして芝桜も何物かに食べられていました。「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)を訪れる方々に自然の恵みを体感してもらおうと植えていた植物の葉が食べられてガッカリしました。救いは根が残っていたことと野いちごは食べられていないことでした。

P5061858  昨日は森びと栃木県ファンクラブ3名と舎人の星野、白井、森戸の皆さん、事務局の高橋よし子さんがみちくさオープンに向けた準備作業をしてくれました。作業は外壁用間伐材張りと掲示板設置、みちくさ看板の設置等でした。

 松木の杜や森びと広場のしだれ桜は灰色と茶色がかった旧松木集落跡地の中で、黄緑色の若葉とピンク色の花を輝かせていました。穏やかな日に「みちくさ」の看板が試しに立てかけられました。14日オープン当日には、眩しいほどの黄緑色の若葉が皆さんを迎えてくれそうです。17時過ぎまで作業してくれました栃木県ファンクラブのみなさんありがとうございました。

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2011年5月 5日 (木)

“錆の力”は作業を邪魔する?

P5041892  昨年の暮れに隣人の森を間伐しました。今日は間伐したヤマザクラ等の幹や枝を伐ってストーブ用の薪を作ろうと、チェンソーのエンジンをかけようとしましたが始動しませんでした。原因は半年も使いぱっなしにしていたのでチェーンが錆びていたからでした。チェンソー等の混合油を燃料とする機械は燃料を空にしておかないとガソリンに混ざっているオイルがエンジンにへばり付くので燃料は空にしておいたのですが、チェーンを拭き取っておかなかったので雪の水分でチェーンが錆びてしまいました。錆の力には恐れ入った一時であったと同時に、ちょっとした人間の怠慢が仕事の効率を下げる原因につながることを反省しました。原発事故の原因も私たち人間の自然の脅威への奢りの結果であり、人災は技術への信奉には限界があるということを私たちに突きつけたのではないでしょうか。

P5042384  昨日は、草津温泉へ向かう途中に存在する旧六合村の赤岩地区養蚕農家(重要伝統的建造物群保存地区)を散策しました。五月晴れにしだれ桜が見事でした。自然(蚕)の力を活かし、そこに日本人の手工技術によって「日本の絹」を世界に広めた、その主役であった養蚕農民の家と集落を歩いてきました。集落には養蚕にとって難しいことであった稚蚕の飼育を協働としてやっていた「稚蚕飼育所跡」では、当時の農民の笑い声が聞こえてきそうな感じをしました。帰りには「道の駅」で葉ワサビを買って、立夏を迎える葉ワサビの香りと苦みを味わいました。黄色い花が満開のリョウブにはヒヨドリが密を吸っていました。

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2011年5月 3日 (火)

“森とも”は身近なところに待っている

P5032374_3  今年のカタクリは花を見せてくれる日が遅い様です。例年なら20数本のカタクリがこの時期に可憐な花を見せてくれるのですが、今年はまだ数本の花だけです。原因は地温が低いからかもしれません。朝6時頃に地表を見ると霜で落ち葉が白くなり、葉は霜柱で持ち上げられています。

P5031881_2 日中の気温は10度以上に上がらない日が続いていますが、なんと今日は夏鳥のオオルリが渡来してきました。身体一面が青いオオルリは目の前の枝に留まって疲れた羽を休めていた様子でした。寒い日が続いていると虫の動きが鈍くなって餌探しは大変だろう、と思いました。明るく元気な鳴き声が楽しみです。足尾町のある栃木県の鳥はオオルリです。旧松木村跡地に5月14日オープンする「遊働楽舎」(愛称名:“みちくさ”)の森にも間もなくオオルリの声が聴こえてくるでしょう。

P5032371 先祖は「自然は敵でなく、友人と考えてきた。自然には生命が溢れ、生命がないと思われる山にも、海にも、川にも神々が宿ると考え、敬意を払いながら自然と共に生きてきた」(東大名誉教授・神野直彦氏)と言います。カタクリやオオルリは人間の敵ではなく“森とも”なのでしょう。

2011年5月 2日 (月)

七五三の写真を見つけた被災者の笑顔に元気をもらう

P5012354  朝のテレビニュースでは津波で失ったアルバムを探し当てて喜んでいる大槌町民の様子が報道されていました。その中には私たちが大槌町(4/23)で行った救援ボランティア活動でのアルバムもあったので、被災者の喜ぶ様子を見て“少しだけど写真とアルバムの汚れを拭いてよかった!”と思いました。

P4231860  昼過ぎ、そのボランティアに同行したみちのく事務所の仲崎さんの投稿が「岩手日報」に掲載された記事がFAXで送られてきました。記事には「大槌町では相撲場に案内され、写真やアルバムの泥落としなどを手伝った。写真一枚一枚には持ち主の想いでが残っていると、持ち主の立場に立って丁寧に扱った。少し役に立てたのかなと思い、帰路についた」(一部)、と書いてありました。

 ニュースでは、「写真やアルバムは自衛隊員、警察隊員が収拾してきた」と報道されましたが、そのアルバム等の泥落としや汚れ落とし、そして貼り付いた写真を水で一枚一枚剥がし乾燥させて整理する、というボランティア活動は報道されていませんでした。現場を知らない記者の原稿なのか、時間の都合でカットされたのかは分かりませんが、片手落ちで残念な報道でした。

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