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2011年4月25日 (月)

現地に起って、被災者の気持ちに近づくことの大切さを学ぶ

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 私たちは多くの会員が被災した東日本大震災の現地に起ちました。22日深夜、東京駅から夜行バスに乗った9名は翌朝6時過ぎに盛岡着。盛岡で待っていた2名とレンタカーで釜石に向かう。天気はあいにくの雨の中、バスの到着が遅れていたので釜石着が10時を過ぎてしまった。釜石ボランティアセンターでは予想していたようにボランティア活動は開始され、天気のこともあって作業は無かった。

 P4231860 センターの好意で大槌町での作業を紹介された。全員ホットした気持ちになって作業開始。作業は自衛隊員が行方不明捜索で拾集した写真やアルバムの汚れ落とし。場所は相撲の地方巡業で使用する土俵際。先に来ていた女子生徒たちと泥にまみれた写真とアルバムをタオルで拭いた。海水で写真が剥がれないものは真水で一枚ずつ剥がしていた。P4231867 剥がした写真は洗濯鋏で吊るして乾かす。この写真は高台にある防災本部内に貼られて被災者に引き取ってもらう。P4231859 アルバムには色々な想い出が詰まっていた。作業の汚れを落としながら思ったことは、この写真やアルバムを待つ家族は生きているのか、家族の形見になってしまうのか等でした。一人の森びとインストラクターは「七五三の記念写真を見て目頭が熱くなった」と話していた。

 P4231871 P4241891 みちのく事務所の仲崎さんと反省会をした後、宿舎で疲れをとった。翌朝は天気が良くなった。6時にみちのく事務所に集合、レンタカーに乗って宮古市に向かう。8時過ぎにボランティアセンターに到着。9時に受付を開始、ボランティア保険(天災)に全員加入

して全体ミーティングを受ける。足元のチューリップは雨上がりの暖かい太陽の光を一杯浴びていた。

 P4241889 作業は津軽石地域で被災した北村さん宅の後片付け。P4241897 室内の床板剥がしと清掃、外では津波で運ばれた瓦礫と土砂運び。作業は10時から15時過ぎまで行った。P4241899 倒れた庭の樹木は、「森びと実践ゼミ」で習得した技を活かしてチェンソーで伐った。P4241903 津波に負けずに生きていた樹木は職業技をフルに発揮した。P4241917 丁寧に作業をしていると40㌢もある泥の中から水仙が顔を出してくれた。P4241906 昼過ぎの作業はチームとしての作業になってはかどった。

 15時過ぎ、作業が終わった。北村さん家族と記念写真を撮って別れた。別れ際に、北村さんの奥さんが涙を流して頭を下げたお礼の言葉に私たち一同は目頭を熱くした。

救援ボランティアをサポートしてくれたJREU盛岡の皆さん、みちのく事務所の皆さんありがとうございました。P4241920 来月は福島県被災地に起つ。

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