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2011年3月23日 (水)

近未来は先達たちの生活にヒントがある?

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もし仮に、地球人口のすべての人たちが日本人並みの生活をすれば地球の数は2,4個、アメリカ人並みの生活をすれば5,3個必要である、という議論があります。これでは地球が危ないと思います。地球は大きいですが生命圏の厚さを考えてみると、〇,5㍉の鉛筆の芯で直径20㌢の地球を描いた時の鉛筆の軌跡です。実に薄い生命圏が私たちの生命を育んでいます。この薄い生命圏を危機に陥れているのが現代です。

 地球環境は有限です。人間が思いつくまま活用すればやがて臨界点を迎えます。自然は社会的共通資本財であると認識し、持続可能なライフスタイルが重要なんです。日本の自然活動は火山活動と地震そして台風と大雨で、これに日本人は翻弄されてきました。こういう厳しい自然の中で日本人は、自然を読み取る力を身に付け、その力をいなすという知恵を磨いてきました。そして森林や緑を大切にしてきたという歴史をもっています。

P3182080  自然に関わることによって里山をつくってきました。森林を媒介にして、水と生物の循環的な空間あるいは共生の恵みというものをつくりだしてきました。山がしっかりすることで海がしっかりする。川がその仲人をする。私たちの先祖は、美しいけども気難しい日本列島の中で恒常的な生活を営んできました。その結果、自然への尊敬心というものが花鳥風月を生み出しました。(「2011年森びらき」での涌井史郎氏講演から)

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