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2011年3月の20件の記事

2011年3月17日 (木)

支え合うことは自己犠牲が伴うもの?

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 ブログを更新している東京の22時、余震で部屋が揺れています。余震がこんなに長く続いているのは初めての経験です。東北関東大震災で被災した現地の方々からすれば、「初めての経験だ」、とのんきなことを言っている気持ちではないと思います。また、原発事故の恐ろしさに遭遇している世界の方々からすれば続く余震で最悪の事態になってしまうのではないかと不安が増すばかりです。

 そんな中でこの不安と最悪の事態を抑えるために原発に向かっている関係者の気持ちとその家族の不安をおもうと、被災地や災害地に立っていない私たちは何をすればと考えさせられます。

 今日は事務局の皆さんと“私たちNPO法人は何をするべきか”を話し合いました。20日に開催する第6回通常総会ではその議論を深め、私たちができることをやっていきたいと思っています。それにはまず、私たちの気持ちを被災地と災害地に立っていくことから始まるとして、みちのく事務所事務長・泉山さんに岩手県のボランティア登録を進めてもらうお願いをしました。登録後には現地の皆さんの力を借りて“森とも”の心を耕しましょう。

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2011年3月16日 (水)

本物の心に震えた1本の電話!

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 今日も被災地の現状をみちのく事務所に聞きました。仲崎事務次長からは、「現地に入れないので森びと会員の安否確認ができない方がいる」と言われました。仙台市に住む正会員のご夫妻からは、「奥さんの実家が壊滅して母親の安否確認ができなかったが避難施設に衛星電話が設置されたので母親と話ができました」、とお礼が言われました。しかし、宮城県内で行方不明の会員を把握できない悲しい状況です。現地では、森びとインストラクターや会員の方々の必死の捜索と救援活動が行われています。

 まもなく現地では救援活動ができるでしょう。当会は救援と支援をいつでもできるように、みちのく事務所の皆さんと連携をとっています。こんな心構えをしていた東京事務所に今日、心強く嬉しい電話がありました。電話は二年前から助成金で私たちの森づくりを支援してくれている三井物産環境基金からでした。電話は、「みちのく事務所の皆さんは大変でしょう。私たちはできる救援をしますから頑張ってください」という主旨でした。電話の話を聞いて筆者は身体が震えるほどの感謝でいっぱいでした。“森とも”の皆さん!自分のためだけに買占めに走るのでなく、我慢をするのも被災者の皆さんへの心の救援です。岩手山やモクレンの花が美しい、と感じる心のゆとりをもてる救援をまもなくはじめましょう。

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2011年3月15日 (火)

被災地の救済・復興に“森とも”の心を伝えてください!

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 昨日、仕事の帰りにコンビニに入ってビックリしました。商品の棚には品物が殆どありませんでした。今日、新聞を読むと「スーパー 食品品切れ続出」という見出しが目につきました。なんでこうなるの?と怒りをおぼえました。

P3152054  東京でも余震が続いていますが、東北関東大震災が起きて今日で4日目です。当会を支えてくれる会員の中には北東北や南東北の方々がおります。今日は、森びとインストラクターや会員の皆さんの安否を確認させていただきました。東北のインストラクターはライフラインの影響を受けていました。福島のインストラクターは原発事故の影響で自宅待避をしていました。会員方の中には未だ安否確認がとれない方もおりました。亡くなられた皆さまに衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。また、負傷された方々、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

 東北の方からはガソリン給油制限、ガスや水道ストップ、食料品は長時間待たなければ買えない、と訴えられました。避難しているインストラクターからは、人間が作った原発が凶器となって生命を奪おうとしている、と怒りの声が伝わってきました。今日は、これらの声に応えるために何をするか、ということ話し合いました。日に日に増え続ける死者、行方不明者と被災地の惨状を観るたびに自然の脅威に震えています。コンビニやスーパーで買いあさるニュースは「地域差でなく」、被災地の現場に立った意識の無さが問われていると思いました。

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2011年3月10日 (木)

“まんず咲く”が春を告げています

Dscn7364 8日の盛岡は雪が舞っていました。外は寒くみちのくの春はまたまだの感じですが、三寒四温を繰り返しながら北東北の「春」は確実に近づいているようです。自宅近くの滝沢森林公園を散策して出会ったマンサク(満作)の黄色いリボン状の花が咲き誇っているようすを見てそのように感じました。花の香りも早春を感じさせていたようでした。

Dscn7383 マンサクの語源は明らかでありませんが、早春に咲くことから「まず咲く」、「まんず咲く」と言うように東北地方で訛ったものとも言われています。また、コブシの花芽もかなり膨らんできました。  

林内は早春がそこまで来ていることを実感しましたが、年末年始に湿った重い雪で大きな被害が出ました。写真のように赤松や杉などの人工林はあちこちで倒れていました。(みちのく:仲崎事務次長発)

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2011年3月 9日 (水)

生命の息吹に敏感でいられる幸せ!

P3092081  今日の朝は清々しい快晴でした。8時45分、森びと広場に着くと少々の残雪が残る山の上をトンビが気持ちよさそうに飛んでいました。双眼鏡でさらに奥の山頂付近を見るとオジロワシも3羽気持ちよさそうに舞っていました。トンビは「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)付近を低空で飛び交っていたので何か探し当てたのかと思い、その付近を歩いてみると雄鹿の死骸がありました。やはりこの鹿肉を食べようとしていたようです。

 P3092030 午前中は快晴の下で畑を耕して石を取り除きました。昼食後は、近くで鹿の生態調査をしている現場を見学しました。調査員の話によると、ここにいる冬の鹿は尾瀬、奥日光戦場ヶ原、群馬県奥からこの地に来ているそうです。雪深い尾瀬を避けて越冬する鹿、また、奥日光での狩猟の的から避けてこの地で越冬しているそうです。全てGPSで調べて分かったそうです。

P3092035  午後2時過ぎると急に雪が降り出し、3時には作業ができなくなるほどになりましたので、前橋市、神奈川県鎌倉市、栃木県さくら市から来てくれた事務局とスタッフは帰路についていただきました。

晴れが3日続かないというところでなく、一日の朝は快晴で午後は重い雪が降る、という天気でした。

春を感じるひとつに、快晴の朝方聞こえる霜柱が溶ける音があります。この音を聞いていると地面らは湯気が出ている感じがしました。

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2011年3月 8日 (火)

早早春の青空の下で働く気分の良さはキジにも分かるのかなー?

P3082020  朝の青空を見ていると晴れが三日もってほしいなあー、という気分でした。今日はスタッフの田岡さんが手伝いにやってきました。田岡さんは関東地方の濃霧で電車が遅れた、と話しをしてくれましたが、筆者は、昨日の寒さで冷えた地面が急に暖められると霧もでます。霞に遭えるのもいい体験ですなー、と思いました。

 快晴の中での作業は腐葉土作りの会場整備と苗床の寒冷遮ネットの除去でした。腐葉土は来年から本格的に始める「みちくさ広場」用のもので、子どもたちが大好きなカブトムシも育てようということも兼ねています。また、寒冷遮ネットは日毎に暖かくなっているので、そろそろ自然に馴染む環境づくりが必要なのでネットを取りました。

P3082027 午後には、稲葉理事が現場を見に来てくれました。「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)の出来具合を見た稲葉理事は「素適な小屋で子どもたちの心を育むための“みちくさ”になってほしい」、と言っていました。春の日差しが感じられた松木の広場にはキジも楽しそうに駆け回っていました。

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2011年3月 7日 (月)

“春に三日の晴れなし”

P3072016  東京でも雪が降ったとTVニュースで流れていました。足尾でも雪でした。今日は4月17日に開催する「アースデーin桐生2011」の実行委員会とチラシ配布作業を桐生の群大工学部キャンパスで行いました。夕方、桐生で食材を買ってから足尾の「どくだみ荘」に着きました。足尾に近づくと渡良瀬川の両岸には雪が残っていました。

 新聞によると、3月は1年のうちで最も気象変化が激しい月だそうです。今月は偏西風が強く、低気圧や高気圧が頻繁に、それも速い速度で日本を通過することによって、春一番が吹いたり雪が降ったりするそうです。

P3062013  昨日は、20日に開催する第6回通常総会と今年の森づくりに向けた事務局会議が開かれました。会場の準備、総会運営の担当と審議事項内容に関して、また、

足尾とみちのくの森づくりに向けた前段の準備をチェックしました。5日に報告があった階段作りの写真(下)が届きました。5日の天気は晴れ、今日は雪。「春に三日の晴れなし」ですが、地中や地表では確実に春が動いています。

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2011年3月 5日 (土)

海水温の上昇が気候を変動させているようですよ!

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 今日は「森びと広場」から「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)へ上る階段作りが終わりました。事務局の小川さんから連絡ありました。スタッフの松村さんと二人で最後の階段を作り終えました。階段数は41段でした。

 昨日は、稲葉理事と参議院会で今野会長(参議院議員)と松浦事務局長秘書(参議院議員)の中根さんと「日本の森を救う緊急提言」の実現に向けた打ち合わせをしました。今野会長からは、「今月中に議連を開催し、緊急提言に対する関係省庁からの考え方を聞いていこう」と言われました。今月中には、提言に対する関係省庁の考え方が示されるようになりました。

P3042012  明日は啓蟄です。冬眠していた虫が穴などからはいだす頃です。ところでその虫たちもはい出す時期を迷うほど自然環境がおかしくなっているのが現代です。今日の毎日新聞には、「深海の貯熱効果が弱まっている」という報道がされていました。毎日新聞は、「深さ3千㍍以深の海水温が地球のほぼ全域で上昇していることを突き止めた」、「海水温の上昇は海流の変化や海面上昇をもたらし、地球規模での異変につながる恐れある」と報道していました。

 中国では、今冬、数十年に一度と言われる干ばつに襲われているといいます。その結果、小麦などの収穫は半減してしまうそうです。中国ではここ数年、毎年のように干ばつに見舞われています。中国政府は今後、日本円で約50兆円の予算を付けて水利施設整備を進めていく計画です。政府の背景には食糧価格の高騰から社会不安をもたらしかねないから、と思っているようです。

 世界各国は、人間活動による温室効果ガス排出による各国の物価上昇が社会不安・経済不安定を呼び起こす原因になっています。「啓蟄」とは言え、各国の気候変動によって冬眠している虫たちも不安になっていることでしょう。

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2011年3月 2日 (水)

北東北の春は雪の下で蠢いています

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 3月に入り、南方からは水仙の花や梅の花そして河津さくらの春の便りが報道されていますが、北東北の春は雪の下で蠢きはじめています。みちのく事務所方面は今日も雪がちらついています。そんな中、しばらくぶりで「岩手県民の森」にある苗床を観察してきました。

ここは盛岡市よりも雪が多いようです。苗床はまだ60~70㌢ぐらいの積雪がありました。苗床にはいつもの森びと看板が見当たりません。多分、強風と雪に倒されて雪の下に埋もれたのでしょう。苗床周辺はあたり一面真っ白な雪で、ウサギと思われる小動物の足跡がありました。コブシやカツラなどの樹木の根元をよーく見ると、根元はようやく雪解けが始まった感じです。北東北の春は、雪深い下から始まっているようです。

今日は、食害対策を実施する時期を検討しようと雪解けの様子を見に来ました。タバコのエキスを散布する計画ですが、苗床現場を見た田中副所長と私はこの状態だと3月20日を過ぎないと無理だなあー、と思いました。(仲崎事務局次長発)

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2011年3月 1日 (火)

信州・座光寺小の躍動音が聞こえたよ!

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 6日後には啓蟄です。雪国の皆さんには申し訳ありませんが、森びとインストラクター・田岡さんから送られてきた河津さくらを見ると”春”です。淡い桜餅の香りを届けます。

 今日の毎日新聞に掲載されていた記事によると、人間が排出する温室効果ガスが豪雨や洪水を起こすのではないか、という研究結果がまとめられました。発表したのは日本の国立環境研究所、英国、カナダの研究チームです。豪雨や洪水で犠牲になっているのは人間であり、生態系も破壊されています。また、洪水で農作物が高騰してそのしわ寄せを受けているのも人間です。誰もが何とかしなくてはと思っていることでしょう。神頼み、あるいは行政や政治家の責任にしても何も解決しないかもしれません。

 先月下旬、長野県飯田市立座光寺小学校から5年生の感想文が東京事務所に送られてきました。感想文は、当会が児童たちへ贈った『サルと人と森』を読んだものでした。送ってくれた図書館担当の古沢先生からは、「石川啄木の人物像を紹介し、時代等を説明したのち読書をしました。4年生で“ゴミから環境を考える”学習をしましたので、環境については多少なりとも意識があり、“ゴミだけでなくいろいろ環境の問題があるんだなあ”という感想が多く出されました」、という手紙を書いてくれました。座光寺小学校5年生の皆さんありがとうございました。校長先生や全児童の皆さんに「みんなで“森とも”になろう」と呼びかけてください。学校の横にある「子どもの森」からは”いいとも!”という声が聞こえるかもしれませんよ。

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森びと検索

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