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2011年1月の19件の記事

2011年1月17日 (月)

群大工学部で松の樹勢回復を願って炭まき

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 今日は群馬県桐生市・群馬大工学部キャンパスで「アースデーin桐生2011」第2回実行委員会に出席してきました。本番の4月17日に向けた準備・運営に関して話し合いました。昼食後は、同キャンパス内の赤松が元気をなくしていますので、大阪工業大学客員教授・小川眞先生の指導を基に樹勢回復を目指して炭を撒いてきました。

 炭まきには森びとインストラクターと森びと事務局スタッフ9名が協力してくれました。また、炭まきには同大学事務担当者、日本熊森協会群馬県支部の皆さんも協力してくれました。今回の松の樹勢回復のための炭まきは同大学工学部が準備を進め、「アースデーin桐生2011」のプレイベントとして実施しました。

P1171879  現地に立った皆さんはスコップで11本の赤松の根の周囲を掘り、毛根に粉炭を敷き詰めその上に外生菌根菌胞子液を散布しました。赤松は写真(上)のように左の松の葉と比較して右側の葉は垂れ下がっています。今日はこのような元気のない赤松11本に炭の施用と菌根菌の散布をしてきました。

アドバイスと菌根菌を贈ってくれました栗栖さんありがとうございました。協力してくれました皆さんお疲れ様でした。

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2011年1月15日 (土)

今年も心の森が大きく育つ年にしましょう

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 我が森びとのイメージソング「心の森」を作詞作曲して歌っているチョージ(Choji)さんから寄付が届きました。寄付金はシンガーソングライターの彼がCD(「心の森))を販売した一部で、毎年寄付贈ってくれています。チョージさん、中村さんありがとうございました。なお、彼は23日に開催する「2011年森びらき」に出席し、「心の森」を歌ってくれます。

 「森びらき」では森づくりの抱負を語り合いますが、小学一年生の抱負・「今年1年頑張りたい事」が森びと事務所に寄せられました。「僕が頑張りたい事は、木を植えることです。休みの日にどんぐりを植える活動をしています。自然がいっぱいになるように頑張ります。おわります。」と、小学校の公開授業で発表されました。名前は然くん、一昨年の「どんぐり教室」(川崎市・写真上)で学びました。お父さんが嬉しくなって抱負を送ってくれました。

 また、昨年11月下旬のJICA研修(アジア・アフリカ地域における荒廃地植生回復)で知り合ったカザフスタンのアフメトヴァ・アイグル・クルサノヴァさんからメールが届きました。「お手紙大変ありがとうございました。私たちの植えたドングリはりっぱに育ち、足尾をすばらしいものにするでしょう。皆さんによろしく。」と書いてありました。(写真下:中央のサングラスをかけた女性)

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2011年1月14日 (金)

ナラ枯れ調査・原因解明そして対策を開始する林野庁!

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 今日は「2011年森びらき」会場側との打ち合わせを行ってきました。出席希望者は現在140名程の来賓、会員の皆さんです。会場の「シーサイドホテル芝弥生」支配人をはじめ従業員の皆さんは万全な準備をしていました。森びらきでは国連の定める森林年の森づくりを語り合い、いのちの森づくりを参加者の皆さんと進めていきたいと願っています。

P1131852  ところで昨日は、岸井成格理事長と高橋副理事長、稲葉理事、伊藤スタッフが皆川芳嗣林野庁長官を表敬訪問しました。岸井理事長は皆川長官へ「日本の森を元気にする緊急要望書」を手渡し、高橋副理事長は新郷村で作られた炭を皆川長官へ贈りました。

 要望書を受け取った皆川長官からは、林野庁としてナラ枯れ調査を行い状況把握をする、色々な方々の意見を聞いて原因解明とその対策を検討していく、樹勢回復に向けた炭の効用調査を行うために国有林を使ってください、という趣旨が述べられました。そして森林年に向けた林野庁の考え方が説明されました。懇談の中では、多くの皆さんが森に入って森の素晴らしさを感じてもらうことを互いにやっていくことにしました。

 「日本の森を元気にする緊急要望書」に答えてくれました林野庁の皆さんありがとうございました。森びらきでは日本の森を元気にする要望が受け入れられた新たな第一歩を踏み出した意味を皆さんと共に共有し、連携の輪をもっと拡げたいのちの森づくりを目指したいと思います。新郷村のみなさん炭ありがとうございます。

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2011年1月10日 (月)

響かせよう!森を愛する皆さんの躍動音

Cimg4933  明日からロビー活動の準備と要請行動がはじまります。「日本の森を元気にする運動」が多くの皆さんとの連携で進められる環境をつくりだしていきます。12日には「日本の森を元気にする議員連盟」の議員の皆さんとの事前打ち合わせです。また、13日の午後は林野庁・皆川芳嗣長官を表敬訪問して、岸井成格理事長から「緊急要望書」を長官へ提出します。P1031852 要望書は、「1、ナラ枯れの原因解明とその対策を緊急に実施してください。■政府は、多面的な視点から研究者と市民を総結集し、緊急な原因解明とその対策を実施してください。■ナラ枯れ調査は地方自治体や森林管理署などの報告に基づくものでなく、ヘリコプター又は衛星等による全国調査を早急に行ってください。その結果は国民に明らかにしてください。」です。この席では、国有林内での炭によるナラ枯れ防止実証調査のお願いも皆川長官へ要請していく予定です。

 国有林内での実証調査が実現できましたら、全国の皆さんからのアドバイス、ご支援ご協力をお願いします。当会は雪解けから実証調査がはじめられるように体制を整えています。皆川長官表敬訪問の結果については、今月23日に開催する「2011年森びらき」(新春講演は造園家・涌井雅之氏、年頭所感は宮脇昭先生から)でお知らせします。国際森林年にふさわしい2011年森づくりをすすめていきましょう。躍動音を大地と社会へ響かせるために、今日は事務局会議を行いました。

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2011年1月 7日 (金)

今年は、“雲上の森の楽園”づくり5周年

P1071872 今、写真を撮った所は気温が-15度の森の中です。空を見上げながら“雲上の森の楽園”とはどんな森なのだろう、と想い描いています。6年前から宮脇昭先生と始めた青森市民公園での苗づくり、それに続く八幡平市・松尾鉱山跡地でのいのちの森づくり。苗を育て植樹してきた森を愛する仲間達の分身が、今、話題になっている新青森駅前の森にいき息づいているようです。

今年はみちのく事務所が木を植えて5周年を迎えます。足尾の土壌のよりも極酸性の土壌で森づくりにチャレンジしている森を愛する皆さんが歓喜を共有する年です。昨年は、植えたミズナラが一気に生長した年でした。極酸性土壌に植樹して3~4年経ってやっと根が地に張り、若芽が拳をあげて生長した様でした。パイオニアのヤマハンノキ、ヤシャブシ、シラカンバは先に生長しましたが、ふるさとの木はやっと元気がでたようです。これからが楽しみです。

春には新緑が眩しく輝き、夏には虫や鳥たちの木陰をつくり、秋には赤、黄、茶色の秋を演出する森が雲上に表れるのはすぐそこまで来ているようです。そんな想いを創ってくれるのも静かで寒い森です。今年の八幡平ふるさとの森づくりは多くの皆さんと楽しく過ごしたいとおもいます。(森づくりは6月4日を予定)

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2011年1月 6日 (木)

日本の森を元気にするご支援をお願いします

Pc261526  昨夜は強風が吹き、雪を運んできました。降雪は10㌢程でしたが朝から除雪をしました。風の音は風が吹く所に生えている木によって変化するようです。また、風の強さはそこに生えている木によって強弱を感じます。松が生えている所の音は低音で、葉を落とした森では松林と比較すると高温で聴こえます。勿論、風の強弱も常緑樹と落葉樹の森では相当の差を感じます。木がなく平坦なキャベツ畑の雪原で強風が吹くと立っていられないほどです。

 毎日、餌台に寄ってくる鳥たちはこれらの木の幹などで越冬している虫を探し、枝に残っている松ぼっくりの種から恵みをもらっています。ところが全ての生きものに恵みを与えている森では松枯れ、ナラ枯れが全国に拡大・浸透しています。

そこで第2ステージの3つ目は、日本の森の悲鳴と人間への警告に耳を傾け、日本の森を元気にする運動を継続していきたいと思います。特に、ナラ枯れ原因のひとつである土壌の酸性化を中和してナラ枯れ等の広葉樹を元気にする調査を計画しています。調査では、林野庁のご支援に期待し、小川眞先生、大森禎子先生、畠山史郎先生たちの協力を頂き、そのうえ地方自治体や市民の皆さんのご協力をお願いして進めていきたいと思います。後ほど、調査活動に協力してくれる皆さんを募集していきます。

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2011年1月 5日 (水)

“森の仲間に近づけて嬉しかった”という森づくりへ!

P1041658  おはようございます。筆者が仕事をしている小さな森の気温はここ数日間の平均で-13度位です。天気予報では年末から年始にかけて大雪になると報じられていましたが、びっくりするほどの雪ではありませんでした。毎朝は冬鳥のシメやリスたちと会話をしています。

 ところで第2ステージのふたつ目は、己の「パラダイムシフト」案を創造するには森から学ばなければならないと思います。今年からの森づくりでは5年間に出会った皆さんとは勿論ですが、もっと多くの皆さんに森に近づいていただくことが目標になります。そうしますと森から遠ざかっている現代の皆さんが森に近づいてみよう、という森づくりを創りださなければならないとおもいます。

 そして、森に近づいた皆さんが“森の仲間になれて嬉しい”という森づくりを皆さんと共に今年は創りだしたいと願っています。この舞台を創りだすのは5年間で小さないのちの森をつくってきた私たちです。楽しい森づくりで汗を流すのは勿論ですが、汗を流した後に“森の仲間になれて嬉しかった”という実感を参加者の皆さんと私たちが共有できる森づくりを目指したいと思います。

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2011年1月 4日 (火)

さあー、いのちの森づくりの第2ステージへ

P2070028  おはようございます。今日から仕事始めです。そのひとつが今年度の“山と心に木を植える”運動を思案することです。5年を一区切りにして考えてみると、今年は多くの皆さんの支援に支えながらつくりだした5年間の森づくり財産を基盤にして、ふるさとの木によるいのちの森づくりの第2ステージのスタート年です。それは文明の岐路に立たされている私たちの進路(いのちの森へ)を探り当てる年でもあります。「パラダイムシフトが起きていることを実感する」年ですが、私たち一人ひとりの「パラダイムシフト」案も創造する年にしたいものです。

 P1031855 そのヒントは『サルと人と森』で語られているとおもいますし、「われわれは文明の原理を、震源の自然支配を善とする思想から、人間と自然との共存をはかる思想に転換しなければなりません。私は、もう一度人類は、この狩猟採集時代の世界観にたちもどり、個人ではなく種を中心にした間が雨方、つまり永遠の生と死の循環という思想を取りもどさなければならないと思います」(梅原猛著:『人類哲学の創造』より)等をヒントにしてみてはいかがでしょうか。

 現代人は「自然(森)から遠ざかっている」と言われています。第2ステージの柱のひとつは、ふるさとの木によるいのちの森づくりを通じて、“森と生きる”心をさらに育んでいければと願っています。今年も嬉しい森づくりを創りだしましょう。

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2011年1月 1日 (土)

大地に響かせよう“森の躍動音”

Pc201823  2011年明けましておめでとうございます。岸井成格理事長から新年のメッセージが届いていますので紹介します。「国際森林年の年です。世界も日本も文明の岐路に立っています。今年はいよいよ植林活動を通じてパラダイムシフトが起きていることを実感する年になると思います。頑張りましょう」。また、千葉県の高梨親子からも写真のようなメッセージが届きました。りょう子ちゃんはソフトボールチームに所属していますが、昨年は連敗でしたので今年はなんとしても“勝つ”という決意が込められていました。

 高梨親子は当会が開催してきた「親子自然教室」を受校してくれました。それ以降、毎年新年のメッセージを届けてくれています。今年も健康第一で、子どもたちが安心してソフトボール試合に熱中できる未来のために“山と心に木をうえましょう”。

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