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2010年10月17日 (日)

村びと共に生きる巨木

 Pa161545 昨日は江戸時代から豪雪に耐え、農家の人々と生きている最上地区の巨木に遭ってきました。

そのひとつはJR新庄駅から酒田に向かう国道47号添いにある最上川川下りの下船付近にある土湯杉(幻想の森)です。戸沢村に生きる杉は幹の周囲が12~13㍍、樹高が30㍍ほどある杉です。豪雪の耐えてきたのか幹は二又、三又になった杉が多く、群生の中に入ると神聖な気持ちになりました。ところが残念なことですが杉と混交林になって生きていたミズナラは立ち枯れていました。周囲を見回すと最上川両岸の森でもミズナラがたくさん枯れており、白骨化した枯れ木が目立っていました。

 Pa161584 そこから国道47号線を新庄方面に30分ほど戻ったところを右に曲がり、県道458号線を通って大蔵村に生きる豊牧のクリと岩神権現のクロベ(ネズコ)に遭ってきました。クリは幹の周囲が5.7㍍、樹高が30㍍、クロベは幹の周囲が12.2㍍、樹高が25㍍ありました。クロベは林野庁の「森の巨木たち100選」に指定されていました。豊牧地区では棚田が村人に守られ、その棚田を森が見守っているようでした。

Pa161593

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コメント

4年前、「幻想の森」の対岸に広がる最上川一帯のミズナラが枯れてきていると心配している戸沢村役場の人の話を聞いた。それから、クマが頻繁に最上川を渡ってこちらに来る。里山の果樹園の栗を食べに来ているとの話も。
“はえぬき"(米)生産地である戸沢村の田圃にはヒルとアメンボの他は水生昆虫がほとんどいない。畦は《土地改良区》のリードでコンクリート化している。5年前からビオトーブを作ってお茶を濁しているが、里山づくりのつもりであろうが本来の里山づくりでは全くない。村の周りの森は非常に貧困です。最上の山は国有林が多く森を育て管理するのは専ら林野庁の仕事であり自分達の仕事とはと思ってない。森びとプロジエクト委員会が意図する“森びと山形県ファンクラブ”を理解する戸沢村の人は残念ながらあまりいない。前途多難ですが、がんばって下さい。

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