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2010年8月 6日 (金)

丹沢の森を元気にするために起ち上がろう!

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8月4日、森びと神奈川ファンクラブは西丹沢・ゴーラ沢出合~展望園地(標高1,100m)~檜洞丸(標高1,600m)間を散策し、ブナの森の状態を見てきました。この散策は今月10日に予定している丹沢のブナ枯れを何とかするための場所選定をするためです。

朝5時過ぎ、ツツジコース登山口を出発し、ゴーラ沢出合を越えるときつい登りの尾根が始まりました。2時間後、展望園地に着くと富士山が眺望できると言われている展望台はあいにく雲に覆われており、その姿を見ることができませんでした。この先は急な勾配が続き、クサリ場や階段もありペースが落ちていきました。もう少し早い時期だとこの辺りではツツジやシロヤシオなどを見ることが出来るようです。やがて稜線と合流し、オオバイケイソウを保護するための木道を歩き、10時に檜洞丸の山頂に到着しました。

2010_0804_103307dscf7308 頂上付近はブナの原生林になっていますが、稜線部を中心に枯れているものが多く全く元気のないブナが存在していました。多くのブナは柵の内側にありました。この柵は神奈川県がブナの保護植生のために柵を設けたものらしいです。

今回、ブナに囲まれた「西丹沢の名山」と誉れ高い檜洞丸のブナ枯れの現実を目の当たりにしてきました。丹沢は1980 年頃からブナの衰退や枯損が発生しています。原因は大気汚染、ブナハバチなどと言われています。今後、元気な丹沢のブナ林を取り戻すために何をしていくのかを議論する材料を得た日となりました。ロシアでは猛暑による山火事などで非常事態宣言か出されていますが、日本でもそうならないように今から日本の森を元気にする対策を執らなければならないと感じました。

昨日は衆議院議員会館を訪れ、山崎誠衆議院議員にナラ枯れの状況を報告し今後の対策と10日に実施する調査内容を議論しました。(小林事務局員発)

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