« 2010年4月 | メイン | 2010年6月 »

2010年5月の16件の記事

2010年5月13日 (木)

国会内にも日本の森を元気にする機運

 朝は冷えました。「どくだみ荘」内の温度計は1度になっています。外は青空が見え、今日の準備作業がはかどります。昨夜はユキツバキとヤブツバキそして宮脇昭先生の著書が「どくだみ荘」に届きました。今日は、大量の苗木、テント、簡易トイレ等が森びと広場に運ばれてきます。準備はインストラクターの皆さん(4名)と一緒に行われます。

 昨日、稲葉理事、高橋副理事長は参議院議員会館で参議院議員・今野東さん、松浦大悟さんから「日本の森を元気にする議員連盟」設立総会の説明を受けました。設立総会は今月20日の夕方開かれ、そこでは岸井成格理事長から「日本の森を救う緊急提言」の主旨を提案し、ナラ枯れが日本各地に拡がっている現状を宮下理事から報告します。

 設立趣意書(案)では、「地球温暖化対策が全地球的課題となっている中で二酸化炭素を固定する森林の役割は大きくなる一方、日本の森は衰退の危機に直面している。議員連盟は森林の現状についての認識を深め、森林を救い元気にするための施策について研究・提案する」と述べられています。日本の森を元気にする仲間たちの炭撒きと緊急提言に賛同してくれました皆さんの思い、他のNPO法人の願いが国会議員の皆さんにも届いています。

議員連盟設立総会の説明を受けて感じたことは、森をつくり、森を元気にするために炭を撒き、私たちの生活に木を活かすために森を大切にするという心が日本各地に拡がるきっかけになればと思いました。

P5130139

P5120142

2010年5月12日 (水)

幼苗から教えられる生きる力強さ

P5100128 

 「どくだみ荘」の窓から見える足尾ダム方面には青空が見えます。今日も本番の森づくりに向けて準備です。第17回足尾・ふるさとの森づくりに参加する方の総数(11日現在)は778名です。応募してくれました皆さんに感謝します。天気予報によると当日は晴れ時々曇りです。予報う通りであれば新緑と新しい命が皆さんをお迎えできます。GWでは一気に温かくなり、サトザクラが開花してくれましたし、昨年蒔いたブナ、ウリハダカエデ、エノキたちは苗床で新しい命が誕生し・幼芽を見せてくれています。寒い西風と雪に耐えながらそして寒暖の激しい天気が続いている自然の厳しさにも負けず、文字通り命をかけて生き抜いた幼木の力強さが身に染みます。

 P5100127 昨日は今市市在住の鎌田さんご夫妻が集めてくれた栄養豊富な黒土514袋を足尾まで運びました。午後は松木の杜の周囲に張るネットのポールを刺し、植樹用の穴を重機で掘りました。今日は臼沢の森の穴掘りです。

P5110141

2010年5月10日 (月)

25年間、夢を届けたMS会の皆さん!本物の森づくりへ着手?

P5090088

 昨日は宮脇先生講演とMS会植樹の報告ができず申し訳ありませんでした。旭川MS会の皆さんは足尾・ふるさとの森づくりに参加してくれている皆さんです。今年も11名の皆さんが参加します。MS会は桜の木を植えて今年が25周年。現在、植樹は旭川市江丹別で行われていますが、MS会の悩みは植えた桜が15~16年経つと枯れてしまう、ということでした。

P5080056 そんなわけで旭川空港着陸後、直行で土壌を調べました。枯れている桜の根元を掘って調べてみると、土壌内の水の流通が悪いことが分かりました。深さ30㌢程では粘土質の層があり、雨や雪が降ると水が地下に吸収されないようです。よって根は地表すれすれの深さに張り、栄養を吸収する毛根は殆ど見つかりませんでした。早速、水の流が良くなる植樹会場作りが始まりました。夕方から重機を使って土を掘り起こし盛土にしました。作業は講演後の会食時間中の20時半頃までかかりました。

講演で宮脇先生が力説していたことは、“森づくりは社会貢献等ではなくいのちの問題だ、これからも自分や愛する人そして子どもたちが生きていくための協働だ”という主旨の話でした。

P5090095 翌日(9日)は、土を盛った所に桜を植えました。会場には旭川市市長、地元出身の国会議員の方そして市民の方々が参集しました。植樹は宮脇先生の指名で市長と国会議員が先生のアドバイスを受けて植樹のお手本を示してくれました。植樹後は地元婦人会の皆さんが作ってくれた豚汁を頂き、交流会では桜だけを植えるのでなく本物の森づくりを進めていこうとなったようです。

 植樹会場周辺にはエンゴサク、カタクリが可憐な花を一面に咲かせ、花の香りに魅せられた蜂が密を集めていました。

P5090102

2010年5月 8日 (土)

現場、現場から本物が見える!

P5080055 

 北海道旭川市ではまだ桜の蕾も小さいです。60数年間生きている方は「こんなの初めてだ」と言っていました。今日は、25年前から子どもたちの未来のために桜の木を植えているMS会(マザー&シスター)の記念行事で旭川市に来ています。

 MS会の皆さんが主催する記念講演・宮脇昭先生の「いのちの森づくり」講演と植樹(明日)に来ています。今日は空港から直に植樹会場を調査し、MS会の皆さんが心配していた土壌を調べました。

講演と植樹に関しては明日お知らせします。ところで、旭川空港へ着陸する機内から眼下を見ると桜の花、ヒマワリの黄色い花はひとつも見えませんでした。例年なら田畑のあぜ道一面に黄色絨毯が敷かれているのに今年は遅いなあーと思っていました。着陸の機内案内がはじまり「旭川も新緑が眩しい季節となりました」と放送が流れました。「おいおい何が新緑だ、桜の花も開花していないのに。JALはここまで落ちたか」と思ってしまいました。常に現場に立たないと本物は見つけられない、という宮脇先生の言葉が身体に染みました。

P5080071

2010年5月 3日 (月)

眩しい新緑が歓迎する森づくり?!

P4240045 

 今日は全国的に天気が良く行楽日和でした。乾燥注意が報道されるほど乾燥すると苗床に置かれているポット内は水分が蒸発してしまいます。今日は森戸事務局スタッフが苗床の撒水をしてくれました。苗床のミズナラ、コナラ、クヌギ、トチノキの何本かは今月、息苦しいポットから大地に解放され植えられます。

 みちのく事務所ではミズナラが秋田県内の植樹際に嫁ぎ、東京事務所では地元足尾に嫁ぎます。間もなく若葉が開きますが、今日の撒水は嫁ぐ苗木たちを伸び伸びさていることでしょう。

足尾・松木沢周辺では治山事業や緑化事業で植えられたヤシャブシ、ヤマハンノキ、リョウブ、ヤマナラシ、ウダイカンバ、カラマツなどが間もなく葉をだします。明日は夏日と報道されましたので15日の森づくりの頃には若葉が皆さんを迎えてくれるようです。

P4240057 5周年を迎えて私たちがつくった小さないのちの森はどんな森なのかを調べています。先月24日には、青木淳一先生(横国大名誉教授)と共に臼沢の森と松木の杜の土壌を採取しました。木は根、根は土が命ですが、その土が栄養豊かな土壌になっているのかを調査しています。臼沢の森ではミミズなどの土壌分解動物たちを多く見かけます。そのミミズを補食するモグラ、トカゲもよく見かけますし、さらにモグラやネズミ、トカゲを補食するモズや猛禽類も多く見かけます。15日には、5年間の森づくりは生態系豊かな森に育っているのかを皆さんと共に確かめ合って自然の恵みに乾杯したいと思います。

P4160246

2010年5月 1日 (土)

自然に乾杯!もうすぐ5周年の森づくりです。

P5010021 

 5月に入りました。足尾は快晴でしたが、みちのくは雨でした。東京事務所の事務局・事務局スタッフの今日は清々しい足尾で森づくりの準備と最終打ち合わせをしました。北東北のみちのく事務所のメンバーは小雨の中をメーデー行進に参加したという電話がありました。

 足尾・森びと広場では、気温が20度近くになりましたので先月8日に植えたウコンザクラの花が開花してくれました。15日の森づくり作業に集まってくれた皆さんはこの開花に感動し、携帯やデジカメに可憐な花びらを収めていました。

P5010019  足尾の今日は穴掘り、階段作り、3月から運び上げた3年分の腐葉土と土のうの保管強化をしました。午後は第17回足尾・ふるさとの森づくりの最終チェックである事務局・事務局スタッフ合同会議を開きました。5周年記念行事としての森づくりを楽しくそして意義のある事業にしようと、記念イベントの餅つき、コンニャク作り、椎茸作りそして5年後には国蝶・オオムラサキが舞う森づくりの意見交換をしました。

 小屋での会議でしたが外ではメジロ、シジュウカラ、カケス、

が新緑に輝きはじめた木々の梢でさえずっていました。爽やかな日が続けば苗床の苗木はポット内が乾燥し、一気に元気をもらおうとしても元気がでません。そんなことを察知したスタッフは早速、GW中の撒水計画を立てていました。スタッフの皆さんお疲れ様でした。

P5010025

森びと検索

最近のトラックバック