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2009年11月 6日 (金)

伝統建築に金属を使わなくてはならない日本の建築って?

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 今日の山形市は秋晴れでした。山形に向かう途中の高畠駅周辺の車窓(山形に向かって左側)からは、小さいながら赤や黄色に色づいた葉を付けた苗木が元気に育っているのが見えました。この苗木は一昨年から始められているJR東日本会社の鉄道沿線の森づくりで植えられたものです。この苗木の一部は私たちが育てた苗木です。今日はそんな元気な苗木たちを車窓から見ながら山形市に向かい、宮大工・加藤吉男棟梁とロア・ウイリアムさんとのフォーラム打ち合わせでした。
 お二人は各地の伝統建築を修復していて大変忙しい中、時間を割いてフォーラムの打ち合わせに付き合ってくれました。打ち合わせでは、フランス人のロアさんが6年間の修行で学んだ日本人の木の文化と日本建築の疑問点が語られ、そのような話をしながら日本の素晴らしい木の文化を語っていこう、と話し合いました。「加藤棟梁が聞いている前では話すのは緊張します」、と言っていたロアさんですが、加藤棟梁から「俺のことは気にせずに、学んできた日本の良いところと悪いところを話せ」と言われ、ひと安心した様子でした。2時間に及ぶ打ち合わせを終わったロアさんは、車で新潟県柏崎市の現場へ向かい、棟梁は明日、車で栃木県宇都宮市の現場で打ち合わせです。本当に忙しいところ打ち合わせをしていただきありがとうございました。打ち合わせをしながら、ロアさんの職人気質と真面目さを感じました。棟梁はそんなロアさんの人間性に宮大工の技術を叩き込んでいるようでした。今月29日の「森と生きるキャンパスフォーラム2009in早稲田」の講演をお楽しみに。
 

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