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2009年9月の13件の記事

2009年9月 7日 (月)

間もなく冬支度の準備をするようです

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 昨日の足尾は初秋そのものでした。秋の青空には赤とんぼが乱舞し、様々な草の種が風に流されていました。臼沢の森からはぎゃー、ぎゃーとカケスの鳴き声が聞こえていました。そんな中、どこかの旅行会社のハイカー30~40名が松木沢渓谷を散策していました。気が早い木は葉を赤く染め始めています。草むらにはコオロギが鳴いています。そろそろ「森びと広場」は冬支度を考えなくてはならないようです。
 冬支度と言えば、ここに棲息しているツキノワグマも冬支度です。8月中旬、臼沢の森の階段途中で剥がされている石を発見しました。石には爪の跡(写真:下)があり、土にはアリの巣がありました。爪跡が細かったのでアナグマか、と思っていました。しかし、それは熊に間違いありませんでした。ほぼ毎日と言ってよいほど松木沢で動物調査をしている方にそのことを話しました。その方は7月30日、熊が柵を登って臼沢に入っいる映像を私に見せて、「熊に間違いないよ」と言ってくれました。これから熊は、間もなく熟すアキグミの実を食るでしょう。動物から初秋を感じる松木です。
 昨日は13日に行う第14回「足尾・ふるさとの森づくり」の主役・JREU横浜の皆さんが、階段造り、穴掘り、黒土運びそしてセレモニー会場の草刈りをしてくれました。事務局の作業は、苗床のカンレイシャ取り外し、松木の杜の草刈りをしました。5月30日に植えたクワノキの葉が黄色く染まっているようです。

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2009年9月 5日 (土)

人の心と努力に支えられている森づくり

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 ふるさとの木によるいのちの森づくりは色々な方々の見えにくい協力・支援によって進められています。第9回「足尾・ふるさとの森づくり」では「森びと看板」製作で協力してくれた加藤善昭さん、池沢栄さん、そして側溝に溜まった落ち葉や土をフルイにかけて土のうに詰めて提供してくれた鎌田孝男さんご夫妻たちからのご協力、ご支援がありました。
 日光市今市に住む鎌田さんご夫妻は、住宅地の境に設置されている側溝に溜まる落ち葉や土がもったいないと、それをフルイにかけて土のう袋に詰めてくれました。その数は800個以上です。今年は、この栄養たっぷりの土で苗木たちを元気にしました。(写真:上)P9042345
 那須塩原に住む池沢さんご夫妻は、所有している山からクリノキを提供してくれました。夏は雷雨に晒され、冬は風と寒さに耐えるには腐りにくいクリノキが良い、として直径30㌢もの木を伐ってくれました。今は、松木沢のハイカー、歴史見学者、登山者そして釣り人がこの看板に目を向けています。(写真:中)
 この看板には旧松木村の生活を蘇らせようと、歴史の聞き取りや調査を行い、さらに村が描かれた絵画を鑑賞しながら、松木村をイメージして絵にしてくれた加藤さん。絵の大きさは100号の油絵です。この看板がある場所からこの絵を見ると、絵は看板から西側を見た風景とマッチしています。じっくり見ていると頭の中には松木村をイメージすることができます。そんな素晴らしい絵です。構想を練りに練って描き上げてくれた加藤さん。(写真:下)
 当委員会はこの三人の方に感謝状と記念品を差し上げました。感謝状は岸井成格理事長に代わって高橋副理事長が差し上げました。皆様のご協力に感謝いたします。

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2009年9月 1日 (火)

植物の進化は人の進化?

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 一部地方を除いて今日は始業式です。国会も15日が特別国会(始業式)です。清水朋佳ちゃんの2日目の感想は森の宝物探しより、スイカやバーベキューの味が気に入ったようでした。「スイカはおいしかったです。バーベキューではお肉がちょーおいしかったです。カキ(貝)もはじめて食べたけどおいしかったです。ありがとうございました」、と感想文に書いてありました。また、今年の帰りはモーターボートに乗船したので、乗船については「鼻に風が入って鼻がいたくなっちゃった。でも楽しかった」、と書いてありました。
 人は自然と向き合って様々なことを体験し、その体験を生活の中に活かしています。宇宙ステーションに向かって飛ぶスペースシャトルの機体は、蜂の巣からのヒントを得て機体の強度を保っています。蜂の巣の六角形はスペースシャトルや構造物の強度を保つために活かされています。また、この時季に里山やあぜ道を歩くと小さな草の実や葉がスラックスなどにまとわり付いてきます。この実などからマジックテープが生まれました。マジックテープの元祖は、なんと、ミズヒキ等の植物でした。
 「森びと親子自然教室」を振り返えってみると、ただ体験しただけでは“美味しかった”だけしか残らないことが解りました。様々な体験を終えた子どもたちを成長させるには、親が子供に考えるヒントを与えるきっかけを意識的に創りだすことが大切である、と思いました。新人議員が100名以上の民主党政権ではどうなるのでしょうか。ヒントを与えるのは私たちです。 

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