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2009年7月22日 (水)

人間は自然を支配できない

P7211269  山口県内で土石流が発生し、住民の皆さんが犠牲になりました。日本海に停滞していた梅雨前線上に暖かい気流と寒い気流がぶつかって、観測史上はじめての集中豪雨が原因と報道されていました。
報道された土石流の写真を見る限りでは、上流の森は針葉樹ばかりではないように見えました。テレビを観ていて、報道機関は土砂が流れ出す原因をもっと複眼的に取材して報道してほしいと思いました。
 足尾・臼沢の森で植樹して感じることは、大雨が降ると雨水が森づくり用に造った階段の上(樹を植えていない)を流れていたことが分かります。樹を植えて小さな森になっている所はその流れが見えません。自然の力の素晴らしさを改めて感じ、反面、コンクリートや鉄の弱さ、人間の技術の脆さをつくづく感じます。私たち人間は自然の偉大な力を支配できない、ということを忘れてはならないと思います。
 ところでテレビ報道で、「最初は透きとおった水でしたが、直ぐ、濁った水に変わったので避難しました」という住民の声を聴き、このような瞬間の判断は親から、自然から学び、それが生命を救うのだ、という気がしました。
 昨日は、小雨の中を苗床の草取りと臼沢の森づくりの準備をしました。写真のような中から、JREU八王子の組合員の皆さんの笑い声や階段用の縦杭を打つ音が聞こえていました。

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