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2009年7月の15件の記事

2009年7月31日 (金)

人間のプライドを棄てて、森の悲鳴に応えよう

P7300109  集中豪雨によって自然災害が発生し、各地で犠牲者が出ています。日本で降っている雨の酸性度(1984年~1992年調査)はpH4.8~pH4.5と言われています。この雨が日本各地で何十年間も降り、地中に浸透しています。木や魚などの生き物が耐えられる酸性度はpH5.2と言われています。そうすると森の中にある湖に棲んでいる魚、森の土から養分を吸って生きている樹木は、何十年間も耐えて生きていることになります。
 小国町貝少地区から採取した土を蒸留水に入れ、2時間程経った上澄みをpH器で測ってみましたらpH4.5~pH4.7でした。この土は地上から20㌢程下のものです。貝少地区の樹木は生き物が耐えられる酸性度以下の土壌で生き続け、その姿は全ての生物達のためにこれからも精一杯生き続けていこう、というしています。それがナラ枯れとして無惨な姿になったり、幹に「恐怖の芽」を出して悲鳴を上げて衰退している樹木です。2回のナラ枯れ調査を行い分かったことは、衰退した幹にはカシナガが侵入していることは確かですが、枯れた原因はカシナガでなく、樹木が悲鳴をあげなければならない土壌に原因があることでした。
 調査を行ってみて、樹木の悲鳴を複眼的に聴く謙虚な姿勢が大切であることが分かりました。人間の都合で悲鳴を聴のでなく、森に生かされている一員として土壌の応急処置を急がなければ、と考えさせられました。P7290093

2009年7月30日 (木)

悲鳴を上げている小国の森

P7290048  先月に引き続き、28日から29日かけてナラ枯れ調査を行いました。場所は山形県の大朝日岳麓と西置賜郡小国町の貝少地区です。結果は、朝日鉱泉ナチュラリストの家から鳥原山へ向かう途中のミズナラ、貝少地区のミズナラとコナラ、そして小国町周辺のクリ等は衰退しており、悲鳴を上げているようでした。
 佐渡の調査と同様に、ミズナラ、コナラ、クリの幹には恐怖の芽が出ており、衰退している木にはカシナガが侵入しているようでした。貝少地区では、小国町役場の二馬係長さんに現地を案内して頂き、ナラ枯れ対策の説明をしていただきました。
 帰り道には、小国町の農家の方の森に入り、クリ林を調査しました。小国町役場の報告では、クリにもカシナガが侵入し、クリを枯らしている、とありました。調査の結果、クリは枯れたり、衰退していましたがカシナガは侵入していませんでした。衰退率は60%~80%のクリが目立ちました。 佐渡との共通点は、佐渡はミズナラ、コナラが枯れていたがカシナガが侵入していない木があったこと、小国もクリが枯れ、衰退していたがカシナガが侵入していない、ということでした。
 木は根、根は土ですので、採取してきた土壌に原因が隠されているのではと思います。“酸性雨 集めて悲し 最上川”という感じでした。2日間の調査でしたが無事に終わることができました。
 小国町役場の二馬係長さんと職員の皆さん、ご協力ありがとうございました。朝日鉱泉の西澤さん、小国町の農家の方、そして朝日鉱泉て話が弾んだ仁木さん、米澤の加藤さんお世話になりました。
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2009年7月27日 (月)

雨の中の準備が子供に感動をつくりだす

P7250031  とっくに梅雨明けがあったのですが、梅雨前線を太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げていない日が続いています。それによって九州地方を中心にして集中豪雨が起き、土石流が発生しています。この自然災害では多くの犠牲者を出し、住民は避難場所での生活を強いられています。気象情報では、今年はエルニーニョ現象が起こり、その影響ではないか、と報道しています。
 関東地方では一昨日から猛暑日です。この猛暑日の一昨日、足尾・臼沢の森に約80名が集まり、520本の若木に元気を吹き込みました。主役はJREU八王子の組合員・家族のみなさんでした。子供も大人も水を持ち、ヘルメットを着用して背負子を背負って腐葉土を運び上げました。
 10時30分から始まった森づくりは、事故も怪我もなく無事に終わり、14時頃から遅い昼食をとりました。猛暑を予測していた事務局は美味しい西瓜を松木川に冷やし、汗を流してくれた子どもたちや参加者の皆さんに食べていただきました。
 事故もなく、子どもたちがいい汗をかけたのは、事前の準備が完璧であったからです。豊島副執行委員長さんを先頭にして、準備委員の皆さんは前日までの雨の中を、草刈り、黒土運び、穴掘り等に精を出していました。準備委員の皆さん、ありがとうございました。

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2009年7月24日 (金)

謙虚な気持ちにさせる水の勢い

P7240001  昨夜から朝にかけて激しい雨が「どくだみ荘」のトタン屋根に当たり、猛烈な音がしていました。とは言っても首都圏の熱帯夜で汗をかいて寝る、という寝苦しいことは「どくだみ荘」ではありませんのでこれが救いです。
 今日の朝、松木の杜に向かう途中、足尾ダムの水量は増し、水の色は茶色で、水の勢いを身体に感じるほどでした。この状景を見て感じたことは、三川の上流の山肌は緑色になっているものの、本物の森になっていないのかなあー、ということでした。17時過ぎ、「どくだみ荘」に帰る頃には、松木川の水色は青がかったグレーの色に変わっていましたし、水の勢いも弱まっている感じでした。こんな様子を見ていると、計り知れない自然の力に驚いています。
 明日は、第13回「足尾・ふるさとの森づくり」です。主役はJREU八王子の組合員・家族の皆さんです。20日からその準備をしてきた豊島副委員長さんを先頭にした組合員の皆さんは、今日も、雨の降る中を黒土を運び、テントも運び、最後には明日のセレモニーのリハーサルを行い、リハーサル通りに100本の苗木を松木の杜に植えました。明日は8時、「森びと広場」には森と生きる皆さんの楽しい声が、小鳥たちのさえずりとともに響くことでしょう。
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2009年7月22日 (水)

人間は自然を支配できない

P7211269  山口県内で土石流が発生し、住民の皆さんが犠牲になりました。日本海に停滞していた梅雨前線上に暖かい気流と寒い気流がぶつかって、観測史上はじめての集中豪雨が原因と報道されていました。
報道された土石流の写真を見る限りでは、上流の森は針葉樹ばかりではないように見えました。テレビを観ていて、報道機関は土砂が流れ出す原因をもっと複眼的に取材して報道してほしいと思いました。
 足尾・臼沢の森で植樹して感じることは、大雨が降ると雨水が森づくり用に造った階段の上(樹を植えていない)を流れていたことが分かります。樹を植えて小さな森になっている所はその流れが見えません。自然の力の素晴らしさを改めて感じ、反面、コンクリートや鉄の弱さ、人間の技術の脆さをつくづく感じます。私たち人間は自然の偉大な力を支配できない、ということを忘れてはならないと思います。
 ところでテレビ報道で、「最初は透きとおった水でしたが、直ぐ、濁った水に変わったので避難しました」という住民の声を聴き、このような瞬間の判断は親から、自然から学び、それが生命を救うのだ、という気がしました。
 昨日は、小雨の中を苗床の草取りと臼沢の森づくりの準備をしました。写真のような中から、JREU八王子の組合員の皆さんの笑い声や階段用の縦杭を打つ音が聞こえていました。

2009年7月20日 (月)

自然とともに生きている

P7201261  今日の「森びと広場」の気温は28度(午前中)でした。臼沢の森に上がると松木沢側からの風が吹き爽やかでした。今日は苗床の草取り、臼沢の森づくりのための草刈り、階段造りそして穴掘りを行いました。
 25日には第13回足尾・ふるさとの森づくりが行われます。その準備にJREU八王子の組合員の皆さん12名が、爽やかな風を身体に受けながら汗を流してくれました。「森ごと広場」の苗床では、神奈川ファンクラブの皆さん6名がポット内の草取りをしてくれました。
 雨が二日前にしっかり降ってくれましたので、苗木たちは生き生きしているように感じられました。また、臼沢の森に向かう途中の左側に小さな森の中には梟がカラマツの枝にとまっていました。梟には4月頃から遭うことができているので、梟はこの小さな森が気に入っているようです。今、リョウブの花が満開です。この白い花には焦げ茶色の蝶が群がり、密を吸っているようです。夕方になるとヒグラシが一斉に鳴き、人も自然の一員であることを実感できる日でした。

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2009年7月19日 (日)

動物達が森をつくり、この森に人は生かされています

P7181191_2  今日は第2回理事会が開催されます。会議は群馬県高崎市に新築されました理事の宮下宅で行われます。500年保つ木の家を数年かけて完成かけた宮下理事。その時期を待っていた私たちは、人は木に生かされている、木を活かして生きていく人の生活の現場を目で確かめようと、宮下さん宅で理事会を開くことにしました。
 会議では、後期(秋)の事業内容を審議します。特に、11月に計画しています「キャンパスフォーラム」の基本的方向を審議していきます。また、来年の春計画している「心の森探訪in母島」の実施時期などを審議します。
 昨日は、秋に計画している会員向けの「心の森探訪」(日帰り)の候補地を下見しました。候補地のひとつは玉原高原のブナの森です。群馬県沼田市郊外にあるブナの森は、直径50㌢~70㌢のブナが主役で森を形成し、下草、低木、亜高木が主役を支えている多層群落になっています。
 このブナの森は「利根沼田自然を愛する会」の皆さんが守っていました。森林管理所から依託を受け、10名の皆さんが交代で、調査・研究そしてその情報の発信をしていました。昨日の当番の方は、このブナの森は動物達につくられています」、と言っていました。彼は、クマや鳥が木の実を食べて、その種を蒔き、その種から芽が出て木が育っていることを力説していました。また、愛する会の皆さんは、この森周辺の開発にも反対する活動も進めていました。秋の「心の森探訪」では、ここを守っている皆さんとも交流ができるような探訪にしていく話し合いを、今日の理事会で話し合います。
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2009年7月16日 (木)

猛暑!森に生かされていることに感謝

P7141521  足尾・松木沢でも猛暑を感じる昨日でした。ここ数日間、雨が降らないので撒水作業に注意をしています。14日の撒水作業には、東京都内から松木沢に来てくれたがIさんが手伝ってくれました。貴重な平日の休みの日に汗を流してくれました。当日のフィリピンNGOの皆さんたちとの交流の準備や片付けも積極的にやってくれたIさん。彼女から感想が届きましたので、紹介します。
 「草刈りや水やりも満足にこなせず皆さまにはご迷惑をおかけいたしましたが、今日はお伺いして良かったと思いました。私が足尾まで行き、草刈りをして何が変わるんだと聞かれれば、自分の無力さに自分自身返答のしようもありません。ですが、人が山と森に生かされている事、そしてその事に心から感謝する気持ちをいつまでも忘れずにいたいと思います。略」、という感想でした。Iさんありがとうございました。
 昨日は、宇都宮市内で開かれた「平成21年度第1回鉱害環境情報交換会」(主催:JOGMEC・独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構鉱害防止支援部)で私たちは、足尾の森づくり活動を報告してきました。午後1時から40分間、副理事長・髙橋佳夫が「足尾の山の緑化活動」と題して、5年間の森づくり活動を写真を活用して報告してきました。JOGMECの皆さん、会議に呼んでいただきありがとうございました。
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2009年7月15日 (水)

「ルソン島でふるさとの森づくりをします」、と意見交換

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 関東地方で梅雨あけ宣言(7/14)がありました。「どくだみ荘」の窓から見える足尾の朝は青空が広ろがっています。昨日に続き、今日も暑そうです。
 昨日の育苗作業は苗床の草とり、撒水を行いました。夕方4時には、フィリピン・ルソン島で活躍しているネットワークNGO代表とこのNGOを支援しているWE21ジャパンの皆さんが現地を訪れました。
 このNGOは、ルソン島で進められている大規模鉱山開発に対して、持続可能な地域の環境や先住民族の人権を守るための活動を推進しています。「森びと広場」を訪れた皆さんは、荒廃地化しているルソン島の自然を回復したいと、私たちの森づくり活動を視察してくれました。
 彼らとの意見交換には、13日から育苗作業に来ている神奈川県の皆さん3名、昨日来てくれた東京中野区の井本さんそして事務局スタッフが同席しました。この場では、高橋副理事長から森づくり活動の報告が紹介され、1時間ほどの意見交換が行われました。その後、松木の杜に移動して記念の植樹を行いました。会場では、清水事務局次長のアドバイスを受けた皆さんは久々の道具と土に触れ、苗木を植えました。NGOのアリスさんは、現地を去る時「私も現地でふるさとの森をつくります」、と言ってくれました。通訳の方からは、アリスさんはとても興味をもっているようでした、と付け加えくれました。
 6時過ぎまで交流に付き合ってくれましたボランティァの皆さん、ご協力ありがとうございました。P7141570

2009年7月13日 (月)

最後の一本まで植えて、小さな命に未来を託しました

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 昨日は第12回「足尾・ふるさとの森づくり」が行われました。臼沢の森と松木の杜に木を植えてくれたのは、JREU大宮の組合員・家族そして友誼団体の皆さんでした。
 雨の心配がありましたが天気は曇り、風も少し吹いてくれました。参加者は576本の若木を臼沢と松木に植えてくれました。3年間、小さなポットの中で根を充満させてきた若木に、100名もの皆さんは若木に元気の素を与えてくれました。EU大宮の皆さん、ありがとうございました。
 この森づくりをリードしてくれたのは森びとインストラクターでした。事前の草刈り、黒土や腐葉土運びそして穴掘りを、サポーターとOBの皆さんと一緒に行っていました。本番では、怪我や事故は絶対起こさないことを第一に心がけ、参加者への植樹アドバイスを行っていました。特に、宮尾インストラクターは、「苗木は命をかけて生きようとしています。丁寧に植えて下さい」、と参加者に語っていました。
 松木の杜では用意した若木全部に元気を与えられませんでした。しかし、昼食を済ませた皆さんは、山口委員長さんを筆頭にして松木の森に入り、最後の一本まで植えてくれました。手を抜かずに、全員がひとつの事に向かっている様子は、労働組合の団結の強さを感じさせられました。
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2009年7月10日 (金)

ラオスで実現したい命の森づくり

Pc020525  ラオス・ルアンブラバン県農林事務所からメールが届きました、という報告がありました。報告をしてくれたのは宮脇昭先生が所長を務めるIGES-国際生態学センターの研究員・矢ヶ崎朋樹さんです。
 昨年12月、当委員会はJICA横浜の依頼を受けて「アジア・アフリカ地域荒廃地の植生回復研修」を足尾で行いました。その時に記念植樹した苗木が元気に育っている様子の写真を、矢ヶ崎さんにお願いして全研修生にメールしていただきました。ラオスからのメール発信者は、この研修生の一人であるソンチャンさんからでした。矢ヶ崎さんが英文を訳してくれましたので、ソンチャンさんのメールを紹介します。
 「矢ヶ崎さん、お元気ですか?メールを送ってくれてどうもありがとう。写真付きのメールを受け取り、とてもうれしいです。私は日本のことを決して忘れません。とくに、(一緒に研修に参加した)私たちのチーム、足尾の高橋佳夫さんのチーム、そして、宮脇方式のことも。しかし、申し訳ないのですが、私のプロジェクトはすでに終了し、私自身も農林省の国家農林普及サービス局からルアンプラバン県農林事務所に転属となったため、宮脇方式を実行していません。けれども、できるだけ早い時期に、実行を試みます。よろしく。ソンチャン」、というメールでした。
 ソンチャンさんのふるさとの木による命の森づくりが早い時期に始まることを期待したいものです。このメールを読み、ラオスで森づくりが始まったら現地を訪れたいね、と矢ヶ崎さんに返信しました。来週は、フィリピンのNGOの皆さんと足尾現地に立って、荒廃地回復の活動に関して報告・討論を行います。
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2009年7月 8日 (水)

若木に爽やかな風を吹き込みました

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 今日から三日間は臼沢の森の下草刈りです。この草刈りはJREUの皆さんの協力で進められます。
また、4日後には第12回目の足尾・ふるさとの森づくりが行われるため、今日から11日までJREU大宮の組合員の皆さん、OBの皆さんがその準備に汗を流しています。
 今日の臼沢の森は蒸していました。樹木も草に覆われ、蒸されているようでした。今日の草刈りは昨年植えた森と07年に植えた森の草を刈り、若木に爽やかな風と太陽のエネルギーを吹き込みました。
 作業前は、鎌の研ぎ方を事務局スタッフ・岡安さんから教えられ、水を持って臼沢の森を登りました。汗だくの草刈りでしたが、全員怪我もなく草を刈ることができました。下山して「森びと広場」から臼沢の森を見ると、汗した結果が見え、草を刈ってくれた皆さんの顔には達成感が漂っているようでした。直後、「今日のビールは美味いなー」と言う声が飛び出し、皆さんの顔は丸くなった様な気がしました。
 午後四時頃には、ニイニイゼミの鳴き声は止み、松木沢から吹く風にのって“カナ、カナ、カナー”というヒグラシの鳴き声に変わりました。今年はじめてヒグラシの鳴き声を聴くことができました。間もなく、梅雨が明けるのかなー、と思いました。

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2009年7月 6日 (月)

現代を生き抜くには、私たちの多様性が求められている

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 昨日は、第2回「森びと塾」(東京)が横国大キャンパスで開かれました。天気は曇り、森散策には丁度よい気温の中で、24名の受講者は宮脇昭先生がつくった横国大の森を散策しました。ガイドは矢ヶ崎朋樹さん(IGES-国際生態学センター研究員)。後半は、横浜市内の教室で「生物多様性について」の討論を行いました。
 散策と討論では、インストラクターとして、NPO法人として人間が生きていく上で欠かすことのできない森との付き合いを、いかに多くの方々に伝えていくのか、を学んできました。例えば、1本1本の木を見るのでなく、木の実と鳥類との関係、土と土壌動物との関係、木と人間の関係など森全体を観ることの大切さを、矢ヶ崎研究員から学ぶことができました。今の時季、タブノキは実を付け、その実をムクドリ、ヒヨドリが食べていました。この鳥が実の皮を消化し、種だけが糞と一緒に運ばれ、地に落とされて8月の下旬には芽を出します、等々。
 後半は、村田塾長(理事)から「生物多様性について」の問題提起を受け、自由討論を行いました。討論では、「エコ商品買い換え運動」のおかしさ、政府が提案した温室効果ガス削減目標の疑問、このような現社会のおかしな流れに対して、森びとは何を目指すのか等の意見が活発に出されました。
 塾の最後に髙橋副理事長から、岸井成格理事長の言う、「文明の岐路に立っている」という視点から長期的な展望を持って、地球を駄目にした私たちの「非常識」を改め、森づくりを通じて心に木を植えていこう、と主旨の挨拶がありました。

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2009年7月 4日 (土)

情けない日本の温室効果ガス削減目標

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 足尾で植樹してから1ヶ月が過ぎました。僅か12~13㌢立方体のポットとの中で2~3年間も我慢していた若木が、参加者の期待に応えて23種・3361本は足尾の大地に元気な根を張っています。臼沢の森での辛かった黒土運び、松木の杜でのきつかった穴掘りと穴埋めでしたが、若木たちは雨と太陽からエネルギーの素を吸収しています。参加者のみなさん、ありがとうごさいました。
 先月、参加者から感想が事務所に届きました。「今回、はじめて参加させていただき、とても貴重な経験をしました。私たちは木がなければ生きていけないのに、木をたくさん伐って消費しています。そんな社会に生きて、人間が破壊した山に1本でも木を植えられた経験ができたことを幸せに思います。数十年後に大きくなった木に再会するのが楽しみです」と。(関東地区に住む若いアイヌ12名によるアイヌ語で歌い、伝統舞踊を踊るグループの一員・酒井美直さんより)
 足尾の植樹から10日後、麻生首相は温室効果ガス排出削減中期(2020年)の国内削減目標を、2005年比・15%にすると発表しました。発表前には、経団連や連合等に意見を聞いたそうですが、経団連と連合の意向は削減目標を上げないでほしい、という内容でした。削減目標は2005年が基準年ですが、2005年は京都議定書の排出目標から7%以上も増加しています。この年を基準年にしているのですから、世界各国からは失笑されても仕方がありません。その上、排出量売買による削減目標達成を図る、とした意図があるようでは、「世界の共通課題への認識の低さを示している」と言われるでしょう。(写真:上は臼沢の森、下は松木の杜。29日撮影)

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2009年7月 3日 (金)

約1万本の小さな命に元気の息吹を吹き込みました

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 先月26日と27日、みちのく事務所は苗分け作業を行いました。両日とも気温30度を超す猛暑でしたが、作業には延べ200名の皆さんが汗を流してくれました。
 事務局は長い冬眠から目覚める若木に期待をしていましたが、今年の苗床は異変が起きていました。苗床には何者かの“通り道”があちこちにでき、ポットには無数の穴が空いていました。トチノキの苗床を見ると、1本も芽が出ていません。全てのポットを掘ってみるとトチの実はひとつもありませんでした。ミズナラや栗の苗床にも同様のことが起きていました。私たちは唖然としました。
 しかし、元気に冬眠から目覚めた若木たちの苗を分けました。作業には、旧松尾鉱山で働いていた青木さん、中軽米さん、佐々木さん、そして6月6日の植樹(雨で中止)に参加してくれたauの社員のみなさん、八幡平市の市民のみなさん、JREUの組合員の皆さん達が駆けつけてくれ、苗木1本1本を丁寧に分けてくれました。苗分けは2日間で9812本行いました。猛暑の中、約1万本の小さな生命に元気の息吹を吹き込んでくれました皆さん、ありがとうございました。
 事務局は昨年からの今年にかけて起こった異変(食害)に関して、様々な方々のアドバイスを頂戴しています。苗床はネズミ等の棲息エリア内なので仕方ない、とは思いますが、人が森(自然)と共に、永遠に生きていくためには、私たちの知恵と努力を発揮しなければとその策を検討中です。

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