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2009年3月21日 (土)

江戸時代?に生まれたミズナラに遭うことができました

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 ポカポカとした快晴の中を、100年以上前の亜硫酸ガスに耐えながら生きつづけたミズナラに遭いに行きました。
 今年1月の調査では、そのミズナラに遭えなかったために、東京新聞社のHさんのアドバイスをうけ、今日は再チャレンジしました。ダムゲートから阿蘇沢の上流をめがけて進み、約4㎞程行くと林道が行き止まり、そこから更に急斜面を登りました。その瞬間、「遭えたぞ!」という声が谷間を駆けめぐりました。仲間達の声が下から、上から聞こえてきました。「すごいぞー!」、「でかいぞー!」、とその声は少し興奮気味でした。
 興奮のあまり巻き尺が切れてしまい、身長167センチの小林君の腕で幹の周りを測ってみると、彼の腕では測れきれませんでした。周囲のミズナラの幹を測ってみると、幹の太さは最大で約5㍍あるようです。ミズナラの他には、シラカンバ、ダケカンバ、ウダイカンバ、カエデ類、リョウブ、ヤマハンノキ、ツツジ類そして下草には笹の葉が目立っていました。
 100年前には、周り一体の山々の木々は亜硫酸ガスによって枯れ、山々は岩山となってしまいました。しかし、この地には幹の周囲が5㍍もあるミズナラが生きていました。一年に3㍉生長したとして推察すると、このミズナラは250年も生きていることになるのでしょうか。そうだとすると、今日の出会いはまさに江戸時代に生まれたミズナラに遭ったことになるのでしょう。この一体の谷底には滝があり、美味しい水を下流に流していました。250年以上も生きている木々たちがつくっている森が、美味しい水を貯め、私たち生物の命を育んでいることに感謝しました。
 調査後、私たちは改めて自然の力強さを実感し、自然からの恵みに感謝しました。今日の「どくだみ荘」の宴は、美味しい酒が飲めそうです。
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