« 開墾が終わりました。ボランティアの皆さんありがとうございました。 | メイン |  100年以上前の松木村を再現したい! »

2009年3月17日 (火)

森と生きる啄木に学ぶ

Dsc00073

 13日、福岡市でソメイヨシノの開花宣言があり、昨日は宮崎県と高知県でも開花しました。福岡市の開花は平年よりも13日に早い、という報道でした。今日の朝のNHKラジオニュースでは、甲府市ではタンポポの花が咲いた、前橋市ではヒバリが初鳴きした、と報道されました。昨日の朝のラジオニュースでは、昨年12月から今年2月までの平均気温が松本市では2度、軽井沢では0,8度高くなっていて、これは100年前からの観測以来はじめてのことだ、と報道していました。
 2013年以降の温暖化対策の国際的な枠組みは年末に開かれるCOP15にかかっています。IPCCは「温暖化の影響を最小限に抑えるには先進国で25%~40%の削減が必要」と指摘しています。政府は6月までに目標を決めると言っていますが、太陽パネルを家庭に設置させるとか、電気自動車などの次世代自動車の普及率が拡大すればとか、という経済的なことが中心となって議論されているニュースを聞くと、その目標達成は働く者からの「エコ収奪に頼るのか」、と疑ってしまいます。
 石川啄木は102年前に、サルに扮して「人間はなんてかわいそうな生き物なんだろう。人間はすでに過去を忘れてしまったのだな。今ここにこうして生きているのは、おれたちと同じ祖先がいたからではないか。過去を忘れた者には未来はないだろう。今がいちばん素晴らしく、人間がいちばん賢いと思い上がっていると、これからの人間には進歩も、幸せもないだろう。かわいそうな人間達だ。人間滅亡のときが近いうちにやって来るだろう。」、と人間に言っています。これは今月下旬、当委員会が自費出版する『サルと人と森』という絵本の一節です。
 石川啄木の「林中の譚」を啄木記念館学芸員・山本玲子さんが訳し、絵は、森づくりをご一緒した多摩美卒の鷲見春佳さんが描いてくれました。山本さん、鷲見さんありがとうございました。絵本希望者は当委員会まで問い合わせください。

P3170594

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/330076/18923351

森と生きる啄木に学ぶを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

森びと検索

最近のトラックバック