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2009年3月の20件の記事

2009年3月13日 (金)

真心が支えてくれる09年の杜づくり

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 今年の森づくりは第9回「足尾・ふるさとの森づくり」(5月30日)以降、小規模な森づくりを7回行う予定です。植樹会場はメイン会場として臼沢の急斜面、子どもとお年寄りの方には平地の「松木の杜」(仮称)で植樹をします。そのために臼沢の会場には新たに階段を設置しますので、11日には間伐材の下見と間伐材カットを行いました。当日は、二人で100本程カットしました。間伐材を提供してくれました日光森林組合の皆さんありがとうございました。
 また当日は、松井事務長の同級生から黒土の提供がありましたので、同級生の鎌田(写真、上)さん宅へお邪魔し、黒土を観させていただきました。鎌田さんは1人で土のう袋に黒土を詰めてくれていました。鎌田さんありがとうございます。昼食までご馳走になって感謝です。
 昨日は、JREU・八王子から二人の方が開墾作業に来てくれました。朝方は風がありましたが、昼頃には風は止み、小春日和の中での開墾作業でした。

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2009年3月12日 (木)

後半の開墾作業開始!どうして木は生えないのか?

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 今日から15日までは後半の開墾を行います。開墾している1万㎡の草地は写真で紹介してきましたが、この地に生えている木はヤシャブシが数本です。何故、木が生えていないのか疑問ですが、その原因のひとつに表土の堅さがあるのではないかと思っています。
 表土は写真のように草の根で固められています。この表土の厚さは20㎝もあり、これを粉々にするには唐鍬や万能を使わないとできません。それほど固い表土ですので、ヤシャブシはこの表土に入り込めないのではないかと感じています。この密集した草の根は砂と関東ローム層が混じった土を固めています。表土のpHを測ってみてもpH5程度なので、木が生えないという状況ではありません。
 後半の作業はこの固い表土を下の写真のように粉々にます。また、草地には大きな石がゴロゴロしていますので、これを重機で移動します。こうして固い土壌を掘り返し、表土に酸素を入れ、分解動物たちの消費・生産活動ができる環境をつくります。来月になると、開墾したこの地に黒土を混ぜ合わせます。木が生えていない原因について分かる方はアドバイスください。あと考えられることは、松木村を廃村に追い込んだ歴史上から、何らかの金属物質が土に混ざっているかも知れません?。
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2009年3月 9日 (月)

生物多様性が政策をも変えられる

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 昨日で前半の開墾作業は終わりました。昨日の作業には、JREU・大宮の技術者3名と第2期インストラクターのわが友が来てくれました。作業は来年の植樹会場の開墾を行いました。
 天気は風もない曇り時々晴れでした。現場の木々の枝にはマヒワも飛来し、そのヤシャブシは黄緑色した芽を大きく膨らましていました。開墾作業は、ひと雨降るたびに春を実感できる風が流れるなかで行うことができました(写真上、黒い部分が開墾した約2千㎡)。作業が終わって、手伝ってくれた皆さんからは「松木村を開拓した当時の村人の大変さが分かるような気がした」、等の感想が寄せられました。一週間にわたる開墾作業を手伝ってくれました皆さん、ありがとうございました。
 本日は19時から2時間、早稲田大学特命教授・原剛さんから環境ジャーナリズムの講義を受けました。感じたことは、①学ぶ場所は現場から、学ぶ人は実践家から。②環境問題は分断せずにトータル(自然環境・人間環境・文化環境)に捉える。③渡り鳥条約締結は国交をも良くする。④生物多様性は人の心を動かす(尾瀬の開発を抑制させた)。⑤自然環境を守るのも破壊するのも結局は人の生き方で決まる。⑥日本文化はその生き方の基礎となる、等でした。原さんの講義を受けて、廃村となってしまった旧松木村の歴史からは多くの事が学べるなあー、と思いました。

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2009年3月 7日 (土)

松木の杜(仮称)づくりの会場ができました

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 今日の開墾作業で、今年度の植樹会場(松木の杜)の開墾がほぼ終わりました。同時に、作業用の道、小さな畑もできあがりました。2日から始まった開墾作業ですか、予定より早く終わることができたのは、職人、昔の職人そして重機にはまった若者たちと森びとの強者達の協力によるものです。皆さんお疲れ様でした。
 今日の作業には、第1期から第4期のインストラクター、JREU・八王子の技術者2名が手伝ってくれました。第4期の大木さんは元大型重機を扱っていた職人です。また、第3期の大塚さんは現役の造園業を営んでいる方です。そしてJRの技術者の作業でしたので、本日の作業ははかどりました。強風が吹き荒れましたが、そんな風はなんのそので、作業は一気に進み、道と畑ができあがりました。
 今日の作業で感じられたことは、一人ひとりの仕事が結びついて作業がスムースにすすみ、その成果を汗した仲間同士が達成感を喜び合うことのできたことです。多分、このようなことが「協働」ということではないか、と思いました。明日は、後半の作業計画とその準備です。

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2009年3月 6日 (金)

機械のパワーにはまりそうな若者たち

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 朝から夕方まで雨でした。今日の開墾作業には4名のJREU若者が来てくれました。4名とも重機を操縦するのは始めなので、先輩からのアドバイスで重機を操縦しました。小型重機は杜の中の畑部分を整地し、大型重機は大きな石を堀り、植樹会場外に移しました。一日中雨の中での作業でしたが、4名とも重機操縦にはまっているようでした。東京の皆さん、雨の中の作業に付き合っていただきありがとうございました。
 ところで事務局員は長屋に泊まって作業しています。昨夜は那須町から2名の先輩、日光市内から稲葉理事が長屋に泊まり、4年後の「松木の杜」(仮称)構想を練り上げました。夕食には美味しいどぶろくと地粉の手打ちうどん、そしてイノブタをご馳走になりました。ほろ酔いの話の中で、Sさんからこの長屋の命名があり、この長屋は「どくだみ荘」と呼ぶことになりました。どくだみと聞くと嫌な臭い、湿った所に生えている、ということで嫌がられがちですが、止血効用、細菌の活動を抑えつける効用をもっているどくだみです。皆さん、気軽に「どくだみ荘」においでください。
 前半の作業は残すところあと2日間です。さあー、元気をだして明日も開墾作業です。

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2009年3月 5日 (木)

子は親のしぐさを見て育つ!

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 今日の森びと広場には8時30分に着きました。車から出るとチュウヒ、チュチウという音が聞こえてきました。音の発生源をよーく見てみると、それは霜柱が太陽の恵みで、霜柱が溶けている音でした。朝の気温は、1度で無風の快晴でした。
 今日は稲葉理事が作業を手伝ってくれました。重機はJR東労組の大宮の方が操縦し、開墾と道づくりをおこなってくれました。今日の重機操縦も職人肌の腕を発揮してくれました。昼食時に、その方と話をしてみると、お父さんが造園業でしたので重機に触っていた、と言っていました。さすが子どもの時から父親の手足を見ていたことが、現代に活かされているなあー、とおもいました。子は親の背を見て育っていると思いました。
 天気予報では足尾の明日は、雨が降るということなので、重機の出入りする道に砂利をまくことができましたので、明日からの作業通路には十分活用できるようになりました。
開墾作業は間もなく終了できます。作業は当初計画より早めに終了できそうです。JR職人の皆さん、職人の皆さんのご支援頂きありがとうございました。

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2009年3月 4日 (水)

新鮮な空気を入れて元気をだそう!

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 今日の足尾は天気予報通りに昨夜から雪が降り、積雪は12㌢程でした。今日のボランティアの方々は福島県白河市から車で来てくれました。来てくれたのはJR関東バスの運転手3名と常磐線の駅に働いている方1名でした。4名とも足尾は初めてということで、はげ山に木を植えている現場を見て驚いている様子でした。
 いざ作業に入ると、昨日までの森びと強者どもの職人肌どころではなく、バス運転手2名の方は重機を扱う職人そのものでした。今日の開墾作業はこの職人2名とスコップ・オペレーター2名、そして事務局5名で行いました。下の写真のように、今日の職人は、私たちが2日間かかって開墾した分を1日で開墾してくれました。感謝、感謝です。
 赤土と砂が混じった表土を掘り返して耕す作業は、土に空気(酸素)を入れる作業です。虫たちにとっては明日の啓蟄前に土を掘り返して申し訳ない気持ちですが、未来の杜を想像すると我慢してくれるだろう、と勝手に思ってしまいました。虫たちも酸素を吸って元気を出し、草の葉や枯れた小枝、鹿の糞等を分解して苗木の栄養分を作ってほしいものです。今日はバスの職人から元気を頂きました。
 近頃、元気がないという方は足尾の開墾作業で汗を流し、身体に新鮮な空気をいれみてはいかがですか。

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2009年3月 3日 (火)

仕事にこだわることは生きるためだ

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 今日もたんたんと開墾作業をしました。開墾している周りには20~30頭の鹿が餌を食べていました。朝の気温は0度、曇り、昼頃には雪が降りそうな天気でした。9時から植樹会場の入り口と重機用の道を作り、他のメンバーは植樹用の開墾をしました。2日目になると重機の操縦も慣れたもので、開墾作業は順調に進めることができました。午後3時には雪が降ってきましたので、作業を止めて作業小屋に戻り、今日の作業を振り返りながら明日の予定を確かめて帰路につきました。
 昨夜、「職人とは仕事にこだわって仕事に責任をもち、そうして仕事に誇りをもつのだ。会社のマニアル通りに間違いなく仕事をこなしているのは“なんとかプロ”だ。職人は毎日が勉強だ。職人は自然から学び、それを仕事に活かす。ハドソン川に不時着した機長の判断は職人気質があったからできたのではないか」、と言っていたボランティァの方も、寒風と小雪降る中で重機を操縦していました。
 今日はそんなこだわりをもって杜づくりを進めている現場を訪れ、共に作業を手伝ってくれたIさんありがとうございました。

2009年3月 2日 (月)

後生に残そう!人は一人では生きていけないということを

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 さすが森びとの強者達でした。今日の作業は重機操縦の実習でしたが、身体に染みこんだ腕が発揮されて作業がはかどりました。集まってくれた方々はJR東労組のOBと現役の皆さんで、「重機の免許は持っているけどペーパーだから」、と遠慮していましたが、いざ実習に入ると10分も経たないうちに重機をおもうように操っていました。
 作業は防寒具を着て行っていますが、今日の天気は快晴でしたが猛烈な強風が吹き、鼻ミズを流しながらの作業でした。昼食時にKさんが作ってくれた豆腐とネギのみそ汁が冷えた身体を温めてくれました。
 1万㎡の植樹会場は110年程前に廃村となった松木村跡地です。そこを開墾していますので、当時の村民の生活の様子が僅かにうかがえます。開墾した土を見ると、昔は畑であったのではないか、とおもうところがあります。亜硫酸ガスで黒くなっている石垣も残っています。こんな村の様子を見て、森びとの強者達は当時の村民の協働、結果の分かち合いをした生活などに思いを馳せているようでした。松木の杜づくりが始まりました。

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2009年3月 1日 (日)

越冬には渋み、えぐみを我慢する動物たち?

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 3月に入りました。冬ごもりしている虫たちが地中から這い出る季節に入りました。20日頃には、昼と夜の長さがほぼ同じになります。太陽の恵みを受ける時間が長くなり、全ての生物たちが蠢きはじめます。森びとスタッフも明日から動き始めます。今月中は、広さ1万㎡の植樹会場作りを行います。明日は、森びとの強者たちが重機操縦の練習です。
 ところで冬眠している動物たちも啓蟄の時季に動き出すのかと心配です。そんな心配はしなくともよいのかもしれません。ツキノワグマをはじめ冬眠に入る動物たちは、ドングリ等の木の実を腹一杯食べて冬眠に入りますから。人間は灰汁(アク)抜きをしてトチノキの実等のドングリを食べましたが、動物たちは灰汁抜きはしません。味には鈍感なのかもしれませんが、人間が嫌う渋み、えぐみの成分には計り知れない栄養分が含まれていることを動物たちは知っているかもしれません。越冬するには少しの渋み、えぐみを我慢することを自然から教えられているのでしょう。
 昨夜は、知人のシェフが作ってくれた「縄文パン」をご馳走になりました。このパンは雑穀とドングリの粉で作られていますが、とても香ばしく、美味しいパンでした。シェフは3年前、ドングリクッキーを作って、足尾ふるさとの森づくりに参加した皆さんに提供した方です。食したい方は、「TABLE」・℡03-5454-3777まで。1個・50円です。

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