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2009年1月14日 (水)

足尾の歴史を樹に刻んだミズナラは簡単に会ってくれない

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 松木村の歴史を語るミズナラの木は発見できませんでした。12日、松木沢で100年以上も生き続けているミズナラを探しに行ってきました。20㌢程積もった松木沢渓谷添いの雪道を歩きましたが、足尾銅山の歴史を樹に刻んだミズナラには会えませんでした。
 当日は、車両進入禁止ゲートから松木沢渓谷の上流へ向けて、時間では1時間半、砂防ダム位置では松木沢第4号ダム(昭和54年建造)の先まで歩きました。4号ダム付近では、ヤシャブシ、リョウブの他にウダイカンバ、シラカンバ、ヤマナラシが多く生えていました。ちなみに幹の周囲が136㌢もあるシラカンバが道の側に生えていました。もっと上流の山肌を見ると、人間の欲の暴走に遭わなかったふるさとの森がうっすらと見えていました。
 翌日、なんとしても足尾銅山の歴史を刻んだミズナラを探し当てたいと思い、『樹に宿る』で紹介してくれた影山さんに電話をしてミズナラの場所を聞いてみました。影山さんからは思っていたとおりのことが返ってきました。場所は山の頂上で、松木沢側から隠れている、ということでした。100年以上も生き抜いているミズナラは、人間がそう簡単に会えない場所で生きている、ということでした。
 人間の欲の暴走が森を破壊し、村人を廃村に追い込んだ歴史を樹に刻んだミズナラを、なんとしても探し当てたい。そんな気持ちを駆りたてられて、小雪降る中を帰ってきました。再チャレンジしますので期待していてください。

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