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2009年1月の18件の記事

2009年1月11日 (日)

御神酒と塩を供えて、森づくりを祈願

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 本日は足尾現場に立ち、仕事を始める前に旧松木村の祠に御神酒と塩を供え、今年も多くの皆さんと自然環境と人間の命を大切にする心を育むことができますように、祈願しました。その後、食害点検をしました。臼沢植樹会場の周辺では30頭数頭の鹿が草を食べていましたが、点検の結果、鹿による食害は見あたりませんでした。しかし、ウサギと思われる動物による食害が20数本発見されました。害に遭っている木は試植しているカシ類で、地面から60㌢程の高さの幹や枝が食べられていました。地面には葉が散らばっていましたので、ウサギは葉を食べていないようです。カシ類の幹と枝はカッターナイフで斜めにカットされていますので、多分、ウサギの食害だろうと思っています。
 森びと広場の気温(昼頃)は2度、帰る頃は-1になりました。風は広場では感じられませんでしたが、臼沢植樹会場では下から風が吹き上げてくる程度でした。一日晴れでしたので、仕事はじめの作業は汗もかかずにできました。

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2009年1月 9日 (金)

お年玉(寄付)をいただきました

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 東京事務所は昨日から仕事をはじめました。今年もよろしくお願いします。
仕事始めに飛び込んできたのは、嬉しいお年玉(寄付)でした。振り込んでくれた方は、歌手のChojiさんです。彼は当委員会のイメージソングを創ってくれた“森びと”です。イメージソングは皆さんご存知の「心の森」です。試聴はホーページでどうぞ。聴いていない方は一度聴いてください。彼は森びととして、足尾で、八幡平で、日光・中禅寺湖のキャンプでそして各地で、森づくりの大切さを訴えています。その彼がCD(自費出版)の売り上げの一部を森づくりに役立ててくださいと、年2回寄付をしてくれることになりました。「想像できないような100年後の未来も 今この瞬間から始まっている 僕らが植える小さな苗たちは 共に命をかけて未来をつくる・・・」と、Chojiさんは歌っています。Chojiさん、マネージャーの中村さん心温まるお年玉を贈っていただいてありがとうございました。お年玉)(寄付)は大切に使います。
 写真は「親子自然教室」(昨年夏)で開催した「森のミニ・コンサート」です。親と子どもたちが「心の森」をかみしめて、一生懸命歌いました。

2009年1月 7日 (水)

人(生命)への情熱は森づくりへ

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 みちのく事務所から、新年あけましておめでとうございます。昨年は旧松尾鉱山跡地に始めて植樹を行いました。それに伴い多くの方々から色々な形でご協力・ご支援を頂きました。特に、強酸性の土壌改良に欠かせない黒土、灰、バーク肥料の提供はこのうえない支援でありました。
 早速、理事会は一団体(葛巻高原牧場)、一個人(前沢養護学校・中村英治校長)に感謝状の贈呈を決定しました。葛巻高原牧場には12月13日、岸井理事長が直接贈呈しましたが、中村校長は当日の都合がつかず、贈呈は12月27日になりました。中村先生には年末のご多忙のところ、わざわざみちのく事務所までおいで頂き、角岸副理事長から感謝状を贈呈しました。
 ダンプ54台分の黒土は、私たちのホームページを見た中村先生が私たちの呼びかけに応えてくれたものです。中村先生からは2009年も使ってください、とのことでしたので大変感謝しております。中村先生とお会いして、先生の養護学校への情熱は森づくりへの情熱でもあることを知りました。みちのく事務所一同は、先生の情熱を深く学びたいと思っています。中村英治校長先生ありがとうございました。

2009年1月 6日 (火)

本物(常識)は森から育まれる

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 冬の夜8時過ぎ、ライト灯りひとつで森を歩くと緊張の連続です。熊は冬眠しているので心配はないのですが、小さな風の音にも神経が凍るよな場面があります。しかし、何度となく夜の森を散策すると緊張は緩み、人間は自然の一部だ、ということが実感できます。
 「身体は自然だといわれたって、なにを変なこという、とふつうは思うに違いないのである。環境とはあっちの話だと思っている。そういう人が多いはずである。あっちではない。じつはこっちなのである。」、と養老孟司さんは述べています。
 私たちは森に生かされている、人間は自然の中にすっぽり埋まっている、という常識は、「フツーの常識」ではないのです。この非常識である「フツーの常識」で私たちは生きてきましたが、この常識で地球を駄目にしてしまいました。「あまりにも目に見えるもの、計量化できるもの、既存のデータのみに重点を置き、その延長線上に未来を予測したのがすべての間違いだった」(宮脇昭最高顧問)、と述べているように、駄目になりつつある地球環境問題の処方箋は、「フツーの常識」では効き目がなく、50年後の地球が心配です。
 以前の日本人は、木を伐った後には森に感謝し、木を植えました。現在、ドイツ国民は1本の木を伐ったら3本の木を植える、という精神を、大人が子どもたちの心へ育んでいます。それは森の中で行われています。
   

2009年1月 5日 (月)

地球を駄目にしている「常識」は非常識?

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 今年は一歩前にステップを踏み出したい、と願っています。どんな意味なのか、といえばそれは難しいことではありません。私たちの「フツーの常識」が環境問題を引き起こし、地球を駄目にしているこの「常識」は非常識であるという常識に変えていく、という努力をすることです。この非常識は、森の中をしっかり観察するだけで解ります。ですから机上では解らない、ということでもあります。
 冬山を散策すると、木々の冬芽が目につきます。ヤナギ、コブシ、オオカメノキ、ミズキ、トチノキ等の芽は、毛糸のような帽子をかぶっている、コーデュロイ地の布を身につけている、そしてベトベトしたヤニを塗っています。また、木々の枝には虫の卵が産み付けられていますし、幹を住み処にして越冬している昆虫がいます。
 見るだけでは観察になりませんから、どうして冬芽は色々なもので身を覆っているのか、何故、昆虫は寒いのに木の枝で、幹で越冬するのか。どうしして温かい土中で越冬しないのか、と「見えないものを見ようとする努力」(宮脇昭最高顧問)をしてみることです。「土に触れ、葉の臭いを嗅ぎ、時には実を口に入れて、植物が発するわずかな情報を逃さずに読み取る」(宮脇昭最高顧問)、ということを実行してみることです。地球を駄目にしている「フツーの常識」が非常識である、ということをつかみ取っていく努力がステップのひとつです。
 

2009年1月 3日 (土)

日本の森が危ない?

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 今日は初詣をしてきました。賽銭をあげて、山と心に木を植える運動が世界に拡がり、世界の人々が平和な社会で生きていけるようにと、手を合わせてきました。
 現実は、手を合わせているだけでは森づくり運動は拡大しませんし、平和な社会も訪れません。そこで今年は、昨年よりも一歩前にステップしよう、と願っています。
 私たちは自分の時間とお金を拠出して森づくりを行っていますが、反面、日本の国有林は分割・売却・証券化されようとしています。小泉改革で「行政改革推進法」が制定され、森林事業の一部が独立行政法人化されようとしています。この結論は2010年までに行われようとしています。
 しかし、私たちの多くは、日本の森がどのようになってしまうのか、ということが分かりません。日本の二酸化炭素削減目標は6%ですが、そのうち3.8%を森林吸収で確保していくことになっています。これらがどうなってしまうのか、はっきりしません。環境問題は政治課題だ、と言われていますので、まずは国有林を守っている現場の声を伺い、私たちの課題を明確にしなければなりません。「2009年森びらき」には、全国林野関連労働組合中央本部役員の皆さんがお見えになります。日本の森の危機?を掴んでください。

2009年1月 2日 (金)

木村秋則さんに、早く会いたい!

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 今月25日は「2009年森びらき」です。今年のゲストは木村秋則さんです。秋田県の正会員・柴田さんから紹介を受け、当日は、柴田さんと一緒に木村さんが弘前から上京してくれます。
 早くお会いしたいと、木村さんの関係する著書を何度も読み直している正月です。是非、木村さんの志に触れ、私の糧にできればと願っています。
 木村さんは、「文明があまりにも進歩して、人間は自分たちの根っこがどうなっているのかを忘れてしまった。・・・毎日何かを食べなければ人は生きていけない。生態学者に言わせれば、人間は植物の寄生虫ということになる。農業は人の命を支える根っこなのだ。その根っこが枯れてしまったら、人は生きていけない。そんなことは誰だってわかっているはずなのに、根をこんなにも痩せ細らせてしまって平気な顔をしているのが、現代人の偽らざる姿なのだ。木村はそのことをあまり言わない。いつかわかってくれる日が来ると信じ、名利も見返りも求めずに、自分のなすべきことをただ黙々と続けている。」、と書かれています。(『奇跡のリンゴ』幻冬舎・石川拓治著より)

2009年1月 1日 (木)

スクラム組んで、森へ、社会へステップを踏み出そう

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 新年あけましておめでとうございます。2009年は当委員会が森づくりを始めて5年目の年です。今年は、“山と心に木を植える”を合い言葉にして、多くの皆さんと創りだしてきました5年間の森づくり事業を振り返り、今までよりも一歩前にステップを踏み出していきたいと願っています。
 多くの皆さんと楽しく、元気に、木を植えながら、自然環境と人間の命を大切にする心を育んでいきたいと思います。今年もよろしくお願いします。

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