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2008年11月14日 (金)

旧松木村の村民の心に近づきたい

Usutabiga9

 昨日は、きもの教室の講師をしている方と話す機会を得ました。足尾の森づくりをしている旧松木村の話になると、その方から、「来年はそこで桑の木を植えさせてください」、と言われました。さらにその方は、「絹は100年間も生きつづけ、日本人にとって欠かすことのできない品物です。これは蚕が生産してくれる繭を原料にして織られ、蚕の餌は桑の木の葉です。旧松木村の村民は養蚕で現金収入を得たという話を聞いて、是非、桑の木を植えたい」と言ってくれました。
 私たちが森づくり運動している場所は旧松木村の跡地です。亜硫酸ガスの煙害で桑の葉やアワ、ヒエ等が全滅となって、村民はこの村を去らざるをえなくなりました。当時は、養蚕が行われていた、といわれています。この話を講師にお聞かせしたところ、前述した話になりました。是非、来年は桑の木を植えてみよう、と思いました。
 この時季、黄緑色した蚕のようなものが葉を落とした木々の枝から下がっていることを見かけます。昭和20年代の子どもの頃は「ヤマカイコ」と言っていた記憶があります。今はあまり見かけませんが、それはウスタビガという蛾の繭です。とても美しく、自然な黄緑色しています。絹の着物を羽織って生活するという余裕はありませんが、何故か、日本人は誰でも着物を着てみたい、という気持ちがあるのではないでしょうか。そんな気持ちにさせてくれているのが、蛾であることを改めて考えさせられた一時でした。
 来年の森づくりは、少しでも旧松木村の村民の心に近づければ、と思いました。写真はインターネット上の写真です。

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