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2008年11月30日 (日)

森づくり仲間の絆を世界へ

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 明日はアジア・アフリカの皆さんと荒廃地の植生回復をめぐって議論します。本日はそのための準備をしました。午後の足尾現地の気温は4度、対岸の山にはうっすらと雪が積もっています。雪景色を見ていると、昨年同様、アジア・アフリカの皆さんには初めての雪に彼らの喚声が松木沢に響くだろう、と思いました。
 JICA横浜が研修している「アジア・アフリカ地域荒廃地の植生回復研修」の一部が、明日、日光市で行われます。7ケ国12名の森林関係公務員、大学の講師や研究者が、足尾でのふるさとの木によるいのちの森づくりを視察、各国での森づくりに活かしていく、といいます。
 それぞれの方々は自国では専門家なので、私たちは彼らに何を報告するのか、と緊張します。しかし、所詮は人間の傲慢な生き方が根本的な原因でありますので、あえて私たちが旧足尾銅山跡地で森づくりを行っているのか、を伝えられればと思っています。
 スコップや苗木、腐葉土を植樹会場まで運び、視察及び植樹が安全にできるように足下を整理しました。下山途中、小さないのちの森は紅葉を終えた葉が落ち、その木々の間からはカシ類の緑色した葉が目立っていました。試験的に植えているカシ類は冷たい風に震えながら背筋を伸ばしていました。明日、4回目の冬に向かって生きているカシ類をアジア・アフリカの皆さんに見てもらって、森づくり仲間の絆を太くしたい。

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