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2008年11月の17件の記事

2008年11月12日 (水)

新事務所に胡蝶蘭が届きました

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 昨日は新事務所への引越をしました。このブログは新事務所で更新しています。事務所はJR田端駅から東へ歩いて5分程のところにあります。ご近所の皆さまよろしくお願いします。
 朝から引越作業をしましたが、大変苦労したのがリースのコピー機運びでした。200㎏以上あるコピー機を降ろし、新事務所の狭い階段から上げました。そこで思い出したのが、築城で堀の巨大石を運搬した方法でした。当時、氷の上を利用して運搬したと言う話からヒントを得て、コピー機をコンパネに載せて移動・運搬しました。改めて人の力を発揮することに、運搬に協力してくれた皆さんは感心していました。この大変な作業に心を和ませてくれたのが、胡蝶蘭の贈り物でした。昼頃、花屋のお嬢さんが大きな胡蝶蘭を抱えてきましたので、作業をしている皆さんは驚きましたが、部屋は明るくなりました。花を贈ってくれた方は、日本貨物鉄道労働組合・中央執行委員長の伊藤憲治様でした。貨物労組の皆さまありがとうございました。
 貨物労組の皆さんは、今年から全国各地で森づくりを始めています。全国の森びとインストラクタへの皆さん、貨物労組の皆さんと共に“ふるさとの木によるいのちの森づくり”をすすめてください。私たち事務局も、貨物労組の皆さんと連携して「いのちの森づくり」を進めています。
 新事務所の呼び名を「東京事務所」とします。これからもよろしくお願いします。引越作業を手伝ってくれたインストラクターとJREUサポーターの皆さんありがとうございました。

2008年11月10日 (月)

自然といのちを破壊する悪に起ち向かおう

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 森びとインストラクター17名が誕生しました。最終講義の昨日、第4期「森びと教室」受講者17名は、宮脇昭先生から森びとインストラクターの認定を受けました。病気や怪我、仕事の都合で全講義を受けられなかった皆さんは、年内に実施される講義・実習をクリアーして認定される予定です。インストラクターの皆さん、お疲れ様でした。そして、おめでとうございました。
 昨日は、朝8時30分から宮脇昭先生の講義がはじまりました。先生からは、オバマ氏が大統領に当選した当日のアメリカマスメディアの情報が報告され、世界中が閉塞感になっている時には、悲観するのではなく未来へ向かってプラス思考でいかなくてはならない、と檄がとばされました。また、先生は、人間の感性を磨き、知恵を出し合って前向きな人たちがひとつになれば、環境も戦争も良くなる、と延べ、トータル的な視点から現場に立つと本質が見える、本質を見極める森びとインストラクターたれ、と講義されました。そして具体的には、今だからこそこの瞬間に、出し惜しみするのでなく、手抜きせず、自分の力の全てを発揮してほしい、という受講者に期待を寄せられました。
 12時までの講義の後は、受講者各自の豊富を全員の前で述べていただき、討論を積み重ね、本物の森づくりを目指すリーダーへ決意を固めました。講義が修了した後、髙橋常務理事から受講者へお礼の言葉が贈られ、受講者を代表して國分さんと関根さんが宮脇昭先生と事務局へ感謝の言葉をおくりました。
最後に、宮脇昭先生から受講者へ認定証と修了証が授与され、半年間の講義・実習は終了しました。「森びと教室」を見守ってくれた皆さん、ありがとうございました。

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2008年11月 9日 (日)

生きていられることは最高に幸福だ

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 更新作業が深夜になってしまいました。明日(9日)の講師・宮脇昭先生が飛行機のフライトが大幅に遅れて、足尾到着が零時を過ぎました。先生はアメリカ帰りの直後に四国へ飛び、四国での森づくり後、直行で足尾へ向かってくれています。先生の到着を待っている途中で、更新作業をしています。
 昨日(8日)の最終講義は、青木淳一先生から「分解動物の役割」の講義・実習でした。受講生は講習室周辺の枯葉などをビニール袋に集めて、枯葉などを分解している土壌動物を発見しました。分解動物の数と種類を調べ、その役割を学びました。結論は、植物(生産者)と分解動物が存在して、はじめて私たち消費者が生かされていることを学びました。明日(9)は、8時30分から宮脇昭先生の厳しい講義です。私たちは評論家でなく、山と心に木を植える運動家として、各地でふるさとの木による生命の森づくりをすすめるリーダーになるための大切な日です。
 露天風呂から輝いている満月を観ていると、人間は平和で生きていられることが幸福である、ということが実感できました。12時55分、宮脇昭先生が到着しました。

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2008年11月 7日 (金)

本物の“森びと”になってほしい

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 明日は第4期「森びと教室」の最終講義です。その準備を兼ねて事務局は、「森びと広場」の環境整備をしました。天気は晴れ、気温12度で、何もせずに立っていると肌寒く感じます。「作業ノート」を見ると、昨日は霜が降った、と書いてありました。
 臼沢の植樹会場に入ってみると、植樹した木々の葉は写真のように鮮やかな秋色になっていました。広場に戻って環境整備をしていると、苗木がポットから数本抜かれているものを発見しました。人間のイタズラなのか、と思いましたが、ポットに付いている傷を見て、猿の仕業と感じました。苗をポットら抜くと、土の中にはドングリが埋まっていることを猿は学習しているのかと、思いました。
 苗木分けを終え、遮光ネットを覆い、その後、撒水をしました。本日で、苗木分けが終了しました。分けた苗木はトータルで18350本程になりました。作業を終えて、帰り支度をする16時過ぎには気温が8度になっていました。明日、この木々の葉は一段と鮮やかな色に変化して、輝かしい紅葉が見られるのか、と考えると嬉しくなりました。4年前に植えた木々の持つ「力」に感謝です。
 ブログをアップしていると、窓ガラスを通して北風が吹いていることに気づきます。風が吹く度に、寒風に晒される木々は歯を食い縛って堪えていることを思うと、身が締まります。明日、森びとインストラクターに認定される予定の皆さんには、本物の森びとになってほしい。寒風にもめげず、森のなかで五感を磨き、知恵を豊かにして森の破壊者に起ち向かってほしい。

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2008年11月 6日 (木)

旧友と歩いたブナの森

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 今年の紅葉時季は昨年と比べて2週間程度遅い、と言われています。11月2日、JR日光駅のタクシー運転手がそう言っていました。そんなことを思い出して歩いたのが、本日歩いた越後湯沢のスキー場内のある散策コースでした。標高約1200㍍のブナ林の葉は落ち、枝だけとなっていましたが、約1000㍍のブナは黄色に輝いていました。
 私たちをはじめ当地を訪れた皆さんは、黄色く色づいた木々に癒やされていたようです。このコースを散策した私たちは元会社の旧友ですが、昨夜は大いに語り、本日は、改めて自然環境のありがたさを実感しました。
 道の両枠には、サワグルミの大木、ホオノキの巨木とブナが主役となっており、木々はまもなく冬支度を終え、ブナたちは冬眠に入っているようでした。次世代を担う若者たちへ、大切な緑がいきいきと生きている森を観て、私たちは改めて自然環境の力に感謝しました。
 帰りは、駅前のそば屋で秋の新そばを食べながら、来年の豊富を語り合いました。若者たちと私たちが地球とともに生きていくためには何をしていくのか、と。それには森の中で学ぶ他ない、ということでした。

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2008年11月 4日 (火)

机上では、心に木を植えられません

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 栃木県出身のインストラクターは先月「ファンクラブ」を結成しました。その一員である星野さんが中心となって結成した「森びと那須クラブ」は、昨日(11/3)、「第6回ふるさとの森づくりin那須」を開催しました。集まった老若男女34名は、ドングリ播き、植樹そして食事グループに分かれて、それぞれが汗を流して目標をクリアし、12時30分からは楽しい懇親会を行いました。
 植樹した場所はナラ類を主体にした森林にしようと3年前から植樹しています。今年もこの場所に植樹をし、来年はこの森林に散策道を造って学びのゾーンにする計画です。参加者も毎年、新しい人方が増え、今年は植樹に、食事に新メンバーが汗を流してくれました。特に、食事グループには「ちゃんちゃん焼きとあら汁」を作ってくれた板前さんがおり、参加者の評判を得ていました。
 先月、インストラクターの塚崎さんの活動を紹介しました。そして、本日はインストラクター・森戸さんが足尾で苗床のポットをチェックし、秋晴れが続いて乾燥気味のポットに撒水してくれました。 今週末は、第4期「森びと教室」の最終講義です。宮脇昭先生と青木淳一先生からの講義と実習を受けます。今回、全員がインストラクターに認定されますと、森びとインストラクターは全国で100名以上となります。今後は、生活の場で、職場で“山と心に木を植える”活動に期待がかかっています。しかし、現実的にはインストラクターの皆さんにとっては、それを具体化させていくには大変なようです。けれども大切なことは、足尾や八幡平での森づくり活動に参加していく努力と汗を流すことです。その典型が那須クラブの活動であるのではないでしょうか。第4期の皆さん、認定されたインストラクターの皆さん、いい汗を流していますか。

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2008年11月 1日 (土)

国滅びても山河は残せ!

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 昨日は、久しぶりに国会周辺を歩きました。民主党の参議院議員に会う用事があって、松井事務局長と議員会館に行ってきました。その訳は、日本の森を守るプロが育たなくなってしまうのではないか、という危機感があったからです。どこにどんな木が生えているのかなど、森林を知り尽くしている林野庁が二分され、森林事業の一部が独立行政法人化されてしまうからです。
 7月に開催しました「森と生きるキャンパスフォーラム2008」では、生徒達は森林を学んでもそれを活かして働く場所がなくなっている、ということが農業高校の先生から報告されました。
 地球規模では温暖化問題が叫ばれ、森林の役割を益々充実させなければならない時代を迎えているにもかかわらず、森林を守るプロを育てようとしない政治はおかしい、という問題意識がフォーラムで突きつけられました。そこで、政治はどうなっているのか、を自分の目で確かめるために議員会館を訪れました。アドバイスしてくれました参議院議員は、今の与党では国も山河も滅びてしまう、と言っていました。また、議員は国は滅びでも、山河が残れば国は再生できます、と自信をもって話してくれました。
 私たちは森に生かされている以上、とにかく森を守っていかなくてはなりません。私たちは森を守るプロが育つように、その運動を模索していかなくてはならないと感じています。黙っていては森林は滅びてしまいます。政治に無関心ではいられないようです。

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