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2008年10月19日 (日)

 18000個のドングリに未来を託しました

Pa190045

 最高の紅葉日和の本日、岩手県八幡平市にある「県民の森」で第4回「八幡平・ふるさとの森づくり」が行われました。集まってくれた皆さんは総勢180名でした。松尾小学校同窓生の皆さん、平舘小学校の先生と児童たち9名の皆さん、そして盛岡農業高等学校の近藤先生と生徒の皆さんをはじめ、事前の準備と当日の手伝いをしてくれたJREUの組合員、OBの皆さんたちは、6522ポット(18819個)にドングリを蒔きました。午後には北風が吹いてきましたが、ミズナラ、コナラ、トチノキ、クリ等に命を炊き込むことができました。また、地元八幡平市の田村市長からは、来賓のご挨拶を頂戴しました。
 苗木作りは、10数㌢程度のポットに小さなドングリを2~3個蒔くだけのことですが、このドングリがやがて何百年も生きつづけて、創造もつかないくらいの広大な森をつくります。この森があるから雨が降り、水が貯まって田圃に流れ、やがてこの水はプランクトン等を海に与えます。海の生物は森から元気をいただき、この時季になると鮭などが海から山に遡上し、山の生物に海の栄養を届けてくれています。
 世界の主要国の経済がおかしくなり、次第にその影響が各国に広がっているようです。今、大切なことは生物多様性という枠の中での経済、ということを考えてみることかもしれません。現代は、「経済の発展と科学技術の発展は私たち市民・子ども達を不幸にする」ということではないでしょうか。若い頃、「計画経済」ということを聞いたことがあります。森から教えられることは、動植物社会では生産と消費のバランスが整っていることです。
 ドングリを蒔いている子どもたちの真剣な顔を見ていると、子らの未来を不幸にしてはならないと思います。
Pa190056

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