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2008年10月15日 (水)

地球と生きるということは、具体的でなければなりません

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 13日は、第1期インストラクターの塚崎さんとお会いしました。目的は新種シモツケコウホネの棲息地を観るためです。コウホネは水草の一種ですが、新種のシモツケコウホネは地元(旧今市市小代)では「カワワカメ」と呼ばれていたように、葉がワカメのような形をしています。普通、コウホネの葉は丸い形になっていますが、この新種の葉はワカメのようになっています。
 このコウホネが棲息している小川は延長50㍍ほどしかありません。この短い小川には、ホトケドジョウ、カワニナ、マツカサガイ等の水中昆虫をはじめ、ベニシジミ、オオアオイトトンボ等の昆虫たちが生きています。塚崎さんはこの小さな生物の世界を保存する活動に参加しています。彼女は、「この周辺の田圃は区画整理と護岸工事が予定されているので、この小川の上流がU字溝になってしまうことが心配です」と、言っていました。この生物たちの世界は行川から流れてくる清らかな水と、水中昆虫による水の浄化によってつくられているようです。
 その後、塚崎さんはヤマナシが棲息している場所に案内してくれました。サルナシでなく、今では極めて珍しいヤマナシの巨木を観ることができました。幹の太さは周囲60㌢程で、樹高は20㍍はありました。落ちている実を食べてみると、梨の味がしました。塚崎さんは種を蒔くと芽が出る、というので種を持ち帰えりました。
 「この地はダム建設が計画されているから、反対運動をつくっています」、と塚崎さん。食の安全が危ぶまれている今日、ミネナルが豊富な時季の野菜や 果物の本物の味をしらない私たちにとって、本物の野菜や果物を知ることが私たちに求められています。地球とともに生きていく、ということは具体的な出来事に自分の価値観を明確にし、できることを実践していくことだと思いました。塚崎さんの目は、透き通って生き生きとしていました。塚崎さんありがとうございました。

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