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2008年10月 6日 (月)

 知識を現場で解剖し、森と生きる武器を身体にすり込む若者たち

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 若者研修の2回目の朝は雨でした。7時30分に現場に到着した私たち事務局は、カッパと長靴そしてゴム手袋を整え、秋雨がトタン屋根に当たる音に混じって聞こえるシカの鳴き声に耳を傾け、インスタントコーヒーを飲みながら若者達を待ちました。
 秋雨の中での穴掘りは大変です。雨で地面の草は濡れ、濡れた長靴と手袋を使って、彼らはスコップで穴を掘りますが、そもそもスコップはあまり使ったことがありません。それでも彼らは50㎝立方体の穴を掘り、黒土・腐葉土・枯れ草・掘った土を混ぜ合わせ、丁寧に苗木を植えてくれました。 研修には山口委員長も出席され、委員長は、足尾銅山での労働組合結成と待遇改善・労働環境改善運動の歴史を若者たちへ訴えていました。巷では『蟹工船』が若者たちに読まれていた、という新聞記事などを見ますが、JREUの若者たちが足尾の歴史の現場に起って、先達の労働運動と人間性、煙害で松木村人が村を追い出された歴史、そして鉱毒によって生活といのちが蝕まれた農民達の生き様などを、しっかり身体に染みこませている自然な姿を私たちは見せていただきました。
 彼らが現場を去った後はスコップ等の道具を洗い、3回目の受け入れの準備をしました。午後1時30分過ぎにはガスが晴れあがり、森びと広場周辺は一週間前と比べると赤や黄色に染まる葉が一段と鮮やかになっていました。

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