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2008年10月の24件の記事

2008年10月 4日 (土)

 命がけを分かってくれた若者

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 本日も秋晴れでした。苗木分け作業は本日も続きました。私たちが作業している隣のヤシャブシの林では、50年以上も生きているヤシャブシの後の主人公のブナが植えられていました。本日は、土曜日なのでオオタカやツキノアグマを追っている皆さんも私たちと同様に、ここ松木沢の地で自然の寄生虫でしかない人間であることを、鳥や植物から感じとっているようでした。
 苗木分け作業後にはボランティアの皆さんから感想をいただきました。始めてきた若者からは、一生懸命に「苗木分けをやったのにその苗木が差し戻されました」、と言われました。彼は、それなりに若木に元気をあたえていたのですが、差し戻りを受けて木は根、根は土というように土の大切さを感じたようです。自分が苗木分けをしたのに差し戻しをされた彼は、「なんでだよ」と、単純に疑問をもっていたようです。しかし彼は、差し戻されてよかった、という気分になっていたような気がました。本日の苗木分け作業は17名で行いました。1029トレイ2580本でした。
 05年から植樹をしてますが、植えられた樹木は写真のように、2㍍以上に育っています。葉も色づきはじめています。多分、後2週間も過ぎると、植樹会場は黄金の森に変化します。そのような自然の恵みを皆さんたちと共有できる場を皆さんと一緒につくりたいと、訴えました。反応はOKでした。
足尾の秋を皆さんで楽しもうではありませんか。

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2008年10月 3日 (金)

 感動!感じたら動いてくれている若者たち

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 本日の朝は、掛け布団をかけないと寒いくらいに冷えました。顔にヒヤッとする空気を当てながら森びと広場へ向かい、今日は5日からはじまる研修の最終チェックを行いました。
 9時45分頃になると、苗木分けに集まってくれたボランティァの方々が、眼下の森びと広場に到着します。本日のボランティァの方々の中には、18歳の若者や私の友も参加してくれました。
 国会中継のラジオ放送を聴きながらの作業が終わって、コーヒーや紅茶を飲みながらの報告会で、18歳の彼に、何歳ぐらいまで長生きしたいですか、と訪ねると、彼は98歳ぐらいまでは、と言ってくれました。私は、今日、苗木分けしたミズナラは98歳どころではなく、800年以上も生きていきますよ、と応えてやりました。彼はキョトンした様子でしたのて、私は、今日の作業は単純ですけれど、ミズナラが800年以上も生きていける環境をつくったということですよ、と話してやりました。そうすると彼は笑顔を見せてくれました。
 もう一人の若者は、二酸化炭素を削減するために参加しました、と言ってくれました。感想を聞いていて私は、若者たちの心の中にも長生きしていくためには森づくりが大切なんだ、という感動が芽生えていることに感謝しました。
 本日の作業は、99トレイ・1980本の苗木に元気を与えることができました。ありがとうございました。夜は、友と語り合いました。
 

2008年10月 2日 (木)

 季節の移り変わりを実感

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 快晴とは、今日みたいに雲ひとつない透き通った空気の奥深く見える青空の日を言うのだろう、とおもいました。8時半、森びと広場に着いて竹を割っていると、松木沢の上をヒヨドリが群れをなして南下へ飛んでいきました。ヒィー、ヒィーと鳴きながら、波を打つように飛んでいるヒヨドリの群れは、同じ方向へ数回飛んでいきました。今日は空気が澄んでいるので、ヤマガラ、ホウジロ、シュジュウカラ、モズ、カラワヒワ等の声が私の耳に届きました。
 5日から7日までは、労組の研修で植樹が行われます。組合員となって2年目の皆さんが、背負子に黒土、腐葉土を載せ、片手にスコップと苗木三本を持って、傾斜30度もある階段を約200㍍登ります。植樹場所に着くと穴を掘り、苗木3本を植えます。
 植樹する場所が分かるように、植える場所に竹を刺して目印をつくります。今日の朝の作業はこの竹を割り、その後は植樹会場の草刈りを行い、若い皆さんが安全に植樹できるように環境を整えたのが、本日でした。草を刈っていると、アキグミのトゲにトカゲが刺さっていました。モズが刺したものでしょう。今日は、朝から動植物たちが冬支度をして、一生懸命生きているいる様子に癒やされました。
 苗木分け作業は今日も続けられ、本日は96トレイ・1920本の苗木に元気を与えることができました。ボランティアの皆さんありがとうございました。

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2008年10月 1日 (水)

秋雨、こころに染みる森の宝物

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 足尾は本日、台風15号の影響はありませんでした。小雨はありましたが、15時過ぎには秋の青空が松木沢に現れました。そんな景色を背後に語ってくれた苗木分け作業に参加してくれた15名の皆さんは、厳冬を迎える一年生の苗木に元気を与えられたことに感動しているようでした。
  本日から始まった秋の苗木分け作業は、980トレイ・約1960本に元気を与えました。作業は単純ですが、ボランティァは一本一本の根を見て、ポットに入れる土や腐葉土の割合を判断します。これは結果的に、若木の生長を左右する判断ですから、ボランティァの皆さんも緊張します。
 単純な1日中ですが、作業中はラジオを聴いています。本日は、国会中継がラジオ放送で流されましたが、地球温暖化防止の質疑はありませんでした。こんな国会状況を聞いていると、私たち労働者・市民の生命(いのち)を第一としてまったく考えていないことがはっきりしました。
 植樹会場にはコスモスがきれいな花びらをなびかせ、足尾会場は旧松木村の森を再生しているかのようでした。来週末には、第8回「足尾・ふるさとの森づくり」(苗木づくり)が行われます。ドングリに生命(いのち)を吹き込んでくれた皆さんありがとうございました。

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