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2008年9月12日 (金)

幹周り500㌢もあるミズナラを支えている「千年の森」

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 昨日(11日)、事務局員の小川さんと日光の「千年の森」(事務局内で言っている森)を調査しました。天気は晴れ、10時30分に竜頭の滝駐車場を出発。千手ケ浜へ歩き出しました。目的は、約千年も生きつづけているミズナラ、数百年生きているトチノキ等の種を調べること、また、幹の太さを測ることでした。シラカンバが生えている森を10数分歩くと、「髭爺」(仮称)が私たちを迎えてくれました。このミズナラは幹にコブをいくつも付け、そこからは実生らしき芽(孫)がたくさん生えています。幹の太さは325㌢ありました。左手には幹の太さが210㌢あるサワグルミも生きていました。その先にも幹の太さが400㌢のミズナラ、と言う具合に幹の太さが300㌢を超すミズナラが主木の森を調査しました。
 結果、幹の太さは測ることができましたが、もうひとつの調査目的である種(ミズナラのドングリ)は調査できませんでした。幹の太さの最高値は510㌢のミズナラでした。トチノキは実を付けていましたが、その量は僅かで、2~3㌢程の小さい実でした。ブナの実も調査しようと高山コースを廻って帰ってきましたが、ブナも実を付けていませんし、地面を探しても実は落ちていませんでした。
 これでは熊やカモシカ、リス達が空腹を満たすことができない、と心配しながら帰ってきました。しかし、森はトウゴクミツバツツジ、シロヤシオツツジ、リョウブ、シャクナゲ、地面にはスズタケが共生していました。誰かさんが言っているように、森では「あなたとは違うんです」と言って一人だけでは生きてはいけません。初秋の風が爽やかな調査でした。

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