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2008年8月23日 (土)

見えにくい努力に生かされていることに感謝

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 昨日(22日)は苗床の草取りをしました。足尾は肌寒い朝でしたが、日本対韓国戦(野球)のオリンピック放送を聴きながら応援に力を入れ、草取りをはじめました。この作業には鹿沼市に住んでいる大手さんが協力してくれました。大手さんは3年前に会社を退職、その後は年金暮らしをしている方です。これまでも何度かボランティァ作業に参加してくれていますので、作業は手慣れたものでした。
 苗床の草取りは6月に行いましたが、ポットの中には若木の根を絞め殺すほどの草の根がはびこってしまいました。特に、イネ科の草(写真はイネ科ではありません)は根が深く、この根はポット内全体を覆ってしまいます。若木の根はポットとこの根によって二重に覆われ、首を絞められている感じです。水や酸素もこの草の根に吸収されてしまい、若木はやせ細るばかりでした。草取りはポット内の土が乾燥しているとスムースに根を取ることはできません。旧盆から雨が降っていますのでポット内は水分が保たれ、草取りは容易にできました。
 若木の根は動けません。若木はポット内で根を張り巡らし、1~2年後には大地に自分の力で私たちの未来のために生命(いのち)の森をつってくれます。草取り作業は、自然と人間の生命(いのち)を大切にしたいと、多くの方が蒔いてくれたドングリの命を絶やさない大切な作業です。森林ボランティア活動をしている大手さんは、このような大切な作業を各地で行っているそうです。23日には湯元スキー場に生い茂っているオオハンゴン草(外来種)を抜き去る作業に参加するそうです。大手さんの下向きな生き方とお会いして、見えにくい地道な努力で私たちは生かされていることを改めて考えさせられました。ありがとうございました。
最後に、「1年先を考えるならば種をまけ、10年先を考えるならば木をうえよ、100年先を考えるならば人を育てよ」(中国のことわざ)。

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